2018年10月26日

DNPアートコミュニケーションズ 美術鑑賞用の解説を多言語で制作し、スマートフォンに配信。10月よりサービス販売を開始

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)の100%子会社で、美術関連のコンテンツビジネスを行う株式会社DNPアートコミュニケーションズは、美術館・博物館の作品解説を訪日外国人向けにスマートフォン等に多言語で配信するサービスの提供を開始します。

利用する外国人はスマートフォンやタブレット端末に無料のアプリをダウンロードするだけで、多言語による作品の解説を「テキスト表示」と「音声読み上げ」の両方で気軽に楽しむことができます。本サービスは、東京国立近代美術館で2017年から先行導入され、2018年10月6日-2019年1月20日に開催されている所蔵作品展「MOMATコレクション」の解説を4言語(日本語、英語、中国語(簡体)、韓国語)で体験することができます。

【サービス提供の背景】

日本政府は2020年までに訪日外国人観光客数の目標を年間4,000万人と掲げるなど、その数が毎年増加しており、国内のさまざまな施設で多言語対応が必要になっています。そのような中、美術館・博物館においても同様の対応が求められています。しかし、美術館・博物館では、多言語で作品を解説できるスタッフの確保が難しく、展示作品の背景も含めて正確に翻訳した情報を提供するにはコストと労力がかかることが大きな課題となっています。これらの課題に対してDNPアートコミュニケーションズは、さまざまな美術鑑賞システムの開発業務に携わってきたノウハウを活かし、作品解説のコンテンツ制作から多言語への翻訳、アプリでの情報配信・更新まで一貫して対応するサービスを開始します。

【サービスの特長】

1.高い翻訳品質で最大10ヶ国語の「テキスト表示」と「音声自動読み上げ」に対応

本サービスは、最大10言語*1(日本語、英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語、タイ語、ポルトガル語、スペイン語、インドネシア語、ベトナム語)で、作品の解説を「テキスト表示」と「音声自動読み上げ」で提供することが可能です。音声は自動読み上げソフトを使用しているため、美術館・博物館が従来提供してきた人によるナレーションの音声ガイドの制作に比べ時間や労力を軽減することができます。また、DNPアートコミュニケーションズでは、長年の美術館・博物館関連事業で蓄積してきたノウハウにより、専門用語が多い美術関連において、高い品質の翻訳による多言語コンテンツを提供します。

2.スマートフォン向け無料アプリで作品解説を配信

美術館・博物館の作品を多言語で紹介するアプリは、株式会社モリサワが無料で提供している多言語情報プラットフォーム「Catalog Pocket」*2を活用しています。すでに訪日外国人向けにサービス展開しているアプリを活用することで、各美術館・博物館向けに独自にアプリを制作する必要がなく、スムーズで低コストでの導入が可能です。

作品を選択し、解説を閲覧/視聴

【価格(税抜)】

初期導入費:70万円~ 更新費:30万円~

*翻訳する作品数や内容量、対応する言語数などに応じて別途見積もりします。

【今後の展開】

DNPアートコミュニケーションズは、美術館や博物館、企業や美術大学が運営する美術館などの施設へ本サービスを販売し、関連ビジネスを含めて、2022年度までに1億円の売上げを目指します。

なお、DNPアートコミュニケーションズは、2018年10月30日(火)~11月1日(木)にパシフィコ横浜で開催される第20回図書館総合展の併設「Art Museum Annuale 2018―美術館に関わる全ての人々のための総合展」のDNPブースで本サービスを紹介します。


大日本印刷株式会社 : 本社:東京 社長:北島義斉 資本金:1,144億円
株式会社DNPアートコミュニケーションズ : 本社:東京 社長:俵谷満紀 資本金:3億円
*1  2018年10月現在
*2  Catalog Pocket(カタログポケット)は、会員登録などの面倒な手続き不要で、さまざまなカテゴリや地域のカタログ・チラシ・おトクな割引クーポン・フリーペーパー・立ち読み雑誌などを無料で検索・閲覧でき、スマホやタブレットに入れて持ち歩くことができるアプリです。また、多言語にも対応しており、訪日される外国人観光客や日本在住外国人の方が無料で観光情報などを閲覧できます。「Catalog Pocket」URL → http://catapoke.com/

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