2019年7月25日

“移動に困っている人”と“手助けしたい人”を結びつけるDNPソーシャルアクションサービス「May ii(メイアイ)」のスマートフォン用アプリを提供開始

誰もが移動に困った人を自然にサポートできる社会の実現を支援

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、街なか等での移動に関して困りごとを抱える人と、そうした人を手助けしたいサポーターをつなげる「DNPソーシャルアクションサービス May ii(メイアイ)」のスマートフォン用アプリの提供を7月25日に開始します。

東京都の市ヶ谷周辺エリア、2019年2月に実証実験を行った福岡県福岡市内、北海道札幌市内を皮切りに、利用できるエリアを順次拡大し、誰もが移動に困った人を自然にサポートできる社会の実現を支援します。

【開発の背景】

年々増加する訪日外国人のほか、障がいを持つ人々や高齢者等にも使いやすい案内表示や施設等の整備が進んでいます。こうしたハード面の整備に加え、多様な人々が相互に理解し合い、抵抗感を持つことなく助け合っていく“心のバリアフリー”を実現することの重要性が高まっています。

DNPは“心のバリアフリー”の実現に向けて、すべての人にとって使いやすい製品・サービスを提供するユニバーサルデザインや、多様な身体機能等を持つ人に製品・サービスの設計段階から関与してもらうインクルーシブデザインなどを推進しています。こうした取り組みを通じて培った知見を活かし、2017年から、移動に困りごとを抱える人や電車内で席をゆずってもらいたい人と、そうした人を手助けしたいサポーターを、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用して結びつける実証実験を、企業や自治体と連携して推進してきました。

今回、これまでの実証実験で得た多様なニーズを踏まえ、よりスムーズな両者のコミュニケーションを実現させるDNP独自のアプリを開発し、サービスの提供を開始します。

【「DNPソーシャルアクションサービス May ii」の特長】

1.GPSにより広範囲のエリアで利用者のマッチングが可能

今回開発したアプリは、移動に困りごとを抱える人と手助けしたいサポーターをGPSで結びつけることができます。これまでの実証実験で利用していたビーコン(電波発信機)からGPSに切り替えることで、より広いエリアでの両者のマッチングが可能になりました。利用者がサービスの対象となっているエリアに入るとアプリからメッセージが届き、アプリ上のチャットボット(自動会話プログラム)を通じて、必要とされるサポートに関するやり取りが行われます。アプリは訪日外国人も利用できるよう、日本語のほか、英語、韓国語に対応しています。

2.使いやすいインターフェース

アプリ上の地図に、「移動に困り、手助けを求める人(リクエスター)」と「手助けしたいサポーター」の所在地が表示され、互いの移動状況がわかります。これにより、実証実験で課題のひとつに挙がった「サポーターを待っている間のリクエスター心理的な不安」を軽減します。また、両者が近づいてくると、アプリの画面全面に、May ii利用者であることを示す「カラーカード」が表示されるため、互いにその画面を見せ合うことで、すれ違いを減らすことができます。

「カラーカード」の画面イメージ
3.サポーターのアクションを活発にさせるポイント制度

サポーターには、リクエスターへのサポート回数などに応じてポイントが付与されます。貯めたポイントによって、アプリ内で確認できる「ステータス」が上昇するため、サポーターのモチベーション向上につながります。また、貯めたポイントは、今後さまざまな社会貢献の支援に使用できるようにしていく予定です。

4.無料で利用可能なサービス

当アプリは無料でご利用いただけます。(推奨環境 iOS11以上、Android6.0以上。iPodTouchなどの端末は対象外となります)

*「DNPソーシャルアクションサービス May ii」の利用方法はこちら → https://mayii.jp

【今後の展開】

DNPは今後、利用エリアを逐次拡大していくとともに、アプリを通じて「手助けを必要とする人」と「手助けしたい人」双方の相互理解を促し、心のバリアフリーの実現を目指します。また、多くの企業や自治体等と連携し、「May ii」および「May ii」と連動したDNPの各種ソリューションを提供していくことで、人にやさしい街づくりに貢献していきます。


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