2022年11月21日

遠方まで光でラインや矢印を明瞭に表示できるパターンライトの試験販売を開始

充電式の小型装置のためインフラ・建設・工場のFA化など多様な利用が可能

大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 以下:DNP)は、ラインや矢印などの高精細な“パターン光”を遠方まで投影できる小型照明装置「DNP高視認性パターンライト」*1の試験販売を2022年11月に開始します。

この製品は、「低消費電力でも遠方まで高輝度なパターンの投影が可能」「持ち運びが簡単で、幅広い用途に対応」「レーザー製品安全規格のクラス1に準拠」といった特長があり、試験販売を通じて企業・団体から多様なニーズを収集した上で、2023年度の量産販売を目指します。

*1「DNP高視認性パターンライト」の詳細 → https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/20168294_1567.html 

DNP高視認性パターンライト

投射したラインパターン(緑の光の線)に沿って施工風景

【「DNP高視認性パターンライト」試験販売の背景】

DNPは2019年に、多様な光制御技術を駆使し、さまざまなパターンを遠方まで光で明瞭に表示できる「DNP高視認性パターンライト」を開発し、インフラ・建設、警備・監視、工場の自動化(FA:Factory Automation)、屋内外のデザイン照明など、多種多様な分野で試験的に提供してきました。特に、道路区画線整備の工事で、必要な基準線・区画線等を路面上に示す「作図工程(墨出し作業)」では、作業時間を70%以上短縮し、作業コストを75%以上削減できることが確認できています*2。また、高速道路の規制工事区間の手前で、車両のスムーズな車線変更を促す取り組みでは、既存の自発光式の予告看板と本製品を組み合わせることで、ドライバーに直感的で分かりやすく車線誘導を促進する技術として、その効果が認められています*3。このような作業の効率化やコスト削減、車線誘導技術などのニーズの高まりに対して、今回、「DNP高視認性パターンライト」の試験販売を開始します。

*2 札幌市の道路の区画線整備で採用 → https://www.dnp.co.jp/news/detail/10162908_1587.html
*3 小型照明装置を用いた直感的な規制工事予告技術 → https://www.dnp.co.jp/news/detail/10161064_1587.html


【「DNP高視認性パターンライト」の特長】

1.低消費電力でも遠方まで高輝度なパターンの投影が可能

小型(全長256mm×直径50mm)の本製品は、低消費電力ながら遠方まで明るく明瞭なパターン光を投影することが可能です。直線や矢印など、用途や場所に適した多様なパターンを投影できます。本体の設置角度を調整することで、数mから約100m先までパターン光を投影できます。

2.持ち運びが簡単で、幅広い用途に対応

今回の試験販売で提供する「DNP高視認性パターンライト」は、直線(ライン)と矢印の2つのパターンが使用できます。充電式のため、常設電源がない場所でも利用可能です。持ち運びも容易であり、さまざまな用途で利用できます。

矢印パターンを投影することで後方車両へ注意喚起
3.レーザー製品安全規格のクラス1に準拠

レーザー製品の安全規格であるJIS C 6802のクラス1*4に準拠しています。レーザー機器管理者の配置やインターロック機構、製品へのアクセス制限などの特別な対策を必要とせず、一般的なLED灯具と同様の使い方ができます。

*4 JIS C 6802:2014 4.4項に基づくクラス1のレーザー製品です。Risk Group 2 (IEC 62471:2006)に分類。


■「DNP高視認性パターンライト」の製品概要

〇サイズ : 全長256mm×直径50mm

〇重量 : 約600g

〇使用可能時間 : 連続照射モード最大3時間、点滅モード最大6時間(内蔵バッテリー使用時)

DC 5V出力のモバイルバッテリーで給電しながらの使用が可能で、バッテリー容量に応じて長く使用できます。

〇使用環境 : 0℃~35℃(気温)

〇電源 : 充電式(DC 5V)


【本製品の主な活用例】

〇インフラ・建設分野 : 区画線整備車線の作図工程(墨出し作業)のラインマーカーとしての利用、路上における車線誘導ガイドとしての利用など

〇工場作業場での安全確保 : 工場・倉庫内の危険箇所の明示、資材置き場や通行帯の表示など

〇自動化分野 : ロボットに搭載して周囲に存在を示す照明装置としての利用など

〇施設内の誘導 : 災害時の避難誘導、スタジアムや商業施設における道案内への利用など


【今後の展開】

DNPは、インフラ・建設関連の企業や、工場・防災などの多様な分野に「DNP高視認性パターンライト」を提供し、企業・団体から多様なニーズを収集しながら、2023年度の量産販売を目指します。

なお、2022年11月24日(木)~25日(金)に東京ビッグサイト西1・2ホールで開催される「ハイウェイテクノフェア2022」の阪神高速グループのブースで本製品を紹介します。


※パターンライトはDNP大日本印刷の登録商標です。
※ニュースリリースに記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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