2023年3月1日

大日本印刷・読売新聞東京本社・SMN 3マス媒体の接触データを活用した広告配信プラットフォーム「Media X」がサービス開始

マス接触データを使用しなかった場合と比べて広告効果が向上

大日本印刷株式会社(以下:DNP)、株式会社読売新聞東京本社(以下:読売新聞)、ソニーグループでマーケティングテクノロジー事業を行うSMN株式会社は、2022年12月に業務提携し、新聞・出版物(雑誌等)・テレビに接するユーザーの行動データに基づく新たな広告配信プラットフォーム「Media X(メディアエックス)」(https://xsolutions.jp/mediax/)のサービスを開始しました。

「Media X」のロゴ

「Media X」はマス接触データを用いることにより、これまで以上に効果的な広告配信を実現いたします。サービス開始に先立って実施したテスト配信の結果、マス接触データを用いて設定したセグメントでは、同データを用いないセグメントと比べ、広告のクリック率、ビュースルーサーチ率*1、ビュースルーコンバージョン率*2並びにユーザーのファネルダウン率が高くなることを確認いたしました。

■「Media X」について

3社は、会員数約780万人のDNPのハイブリッド型総合書店「honto」*3のアクセスデータ、読売新聞の読者約440万IDのデータ基盤「yomiuri ONE」*4と、SMNのインターネット接続テレビ約900万台の視聴データ「Connected TV Data Bridge (TVBridge)」*5を連動させて広告を配信することで、新聞・出版物・テレビのマスメディア3種を活用するデータマーケティングを実現しました。

なお、データの連携および活用に関しては、個人を特定する情報には連動させないこととし、プライバシー保護に十分に配慮しています。

■「Media X」を利用した実証実験での広告効果について

サービス開始に先立って実施したテスト配信では、旅行会社の広告配信キャンペーンにおいて、「honto」アクセスデータと「yomiuri ONE」、「TVBridge」の掛け合わせパターンに応じて、A〜Gの7つの配信セグメントを設定し、マス媒体接触データを使用しない場合(H)と比較した広告配信の効果を検証しました。主な結果は以下のとおりです。

広告配信精度の向上によるクリック率の増加
  • マス接触データを使用しないセグメントHと比較し、A~G全てで広告のクリック率が向上しました。
  • 3マス媒体の接触データを全て活用したセグメントGが最もクリック率が高く、Hと比較して1.65倍、2つのデータを掛け合わせたD・E・Fでは1.40倍となりました。旅行という業種の特性から、テレビ接触データを活用したセグメントA・D・Eが比較的有効であるという結果になりました。
  • これらの結果から、マス媒体接触データを活用したセグメントの方が、広告への関心が高いことが確認できました。

マス接触データの質の高さを生かし、対象者に正しくリーチして行動を喚起
  • 検索行動への貢献度合いを示すビュースルーサーチ率では1.92倍、購買への貢献度を示すビュースルーコンバージョン率では1.78倍となりました。
  • クリックに関連しない間接的な効果指標でも、D〜Gの方が、Hに比べて高い結果となりました。複数のマス接触データを組み合わせることで、より興味・関心度の高いユーザーに効率よくリーチできていると考えられます。
メディア起点のデータを活用したことで、見込み顧客の育成に成功
  • SMNのマーケティングAI「VALIS-Cockpit」*6を用いて広告配信対象者を分析したところ、潜在層より下部のステージに移行したユーザーの割合は、各購買ステージでD〜Gの方が、Hよりも高い結果となりました。マス接触データを活用した広告配信により、見込み顧客のファネルダウン(見込み客がコンバージョンに至るまでの推移)でも、ユーザーの質が高いことを裏付けています。
  • 生活者がマスメディアのコンテンツに接触することで、購買行動の起点となることも多いため、マス接触データを活用することは、見込み顧客を育てることにもつながります。

注)本結果は、テスト配信による参考値です。当該広告主用の配信セグメントを使用していること、季節要因などにより配信環境は常に変動することから、同様の結果が常に得られることを約束するものではありません。


*1 ビュースルーサーチ率:配信した広告に接触したユーザーを母数とし、広告クリックではなく検索エンジン経由でランディングページに流⼊した割合を示したもの。

*2 ビュースルーコンバージョン率:配信した広告に接触したユーザーを母数とし、広告クリック以外の方法でランディングページに流入し、かつコンバージョンした割合を示したもの。

*3 honto(https://honto.jp/) : DNPが丸善ジュンク堂書店、文教堂およびトゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店。リアル書店とネット書店を連動させて「読みたい本を、読みたい時に、読みたい形で」提供する。

*4 yomiuri ONE(https://adv.yomiuri.co.jp/digital/files/yomiuriONE.pdf) : 読売新聞東京本社が運営する「読売ID」(会員数330万人)をはじめ、読売巨人軍、読売旅行の会員IDを含めた計440万IDの属性に加えて、読売新聞グループ会社が運営するサイトの閲覧属性や、第三者情報の推定属性データを蓄積したデータ基盤。

*5 TVBridge(https://tv-bridge.com/) : 大手テレビメーカー4社が、広告用途への利用の同意を得てユーザーから取得している約900万台分のテレビ視聴データに、SMNが保有するデジタルメディアの接触データを組み合わせて、効率的な広告配信を実現するデータ活用サービス。

*6 VALIS-Cockpit(https://cockpit.valis-ai.com/about/) : ユーザー行動データの高度な分析と可視化技術によって、デジタルマーケティングの一元化・自動化を実現するマーケティングAIプラットフォーム。


大日本印刷株式会社 本社:東京都新宿区、代表取締役社長:北島義斉

株式会社読売新聞東京本社 本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口寿一

SMN株式会社 本社:東京品川区、代表取締役社長:井宮大輔


◆問い合わせ先

○報道機関からのお問い合わせ

・大日本印刷 IR・広報本部広報室 電話 03-3753-0027 e-mail Tosaka-K2@mail.dnp.co.jp

・読売新聞グループ 本社広報部 電話 03-3216-8502 e-mail tkouhou@yomiuri.com

・SMN 経営企画部 電話 03-5435-7930 e-mail pr@so-netmedia.jp


○広告ビジネスに関するお問い合わせ

・大日本印刷 出版イノベーション事業部 CLM企画本部 AD事業推進部 e-mail gsm_blm_dsp@mail.dnp.co.jp

・読売新聞東京本社 広告局 デジタルビジネス部 電話 03-6739-6040 e-mail t-yxs@yomiuri.com


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