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プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
7/8-7/9
松村泰三展
7/1〜7/28 INAXギャラリー[東京]
そのものは白い板きれなのに、回転しながら光を浴びることで異なる色の立体物として見えたりする。芸術と科学、やや科学寄りと受け取られるぶん、普段美術と疎遠な人にはむしろとっつき易いように思う。松村はワークショップも各地で行なっており、好評を得ている。
[7月8日(木) 原久子]
田中秀和展
7/3〜17 Kodama Gallery/Tokyo[東京]
東京では初個展となる田中。この人の作品は音が聞こえてきそうな絵画だ。絵を描くことを楽しんでいるのが、伝わってくる。線や筆跡は相変わらず伸び伸びしているし、以前は、少し不安げに描いているところも、それはそれで魅力ではあったが、自信が出てきたようで尚良いほうに向いてきた。
[7月8日(木) 原久子]
ロバート・ライマン――至福の絵画
7/10〜10/24 川村記念美術館[千葉]
ロバート・ライマン――至福の絵画
「白い絵」で知られるアメリカの画家ロバート・ライマンの日本初の回顧展。出品は約30点と多くはないが、初期から新作まで必ずしも白一色ではなく、サイズやフォーマットも変化に富み、また作者自身が作品を選んで構成しているため、展覧会自体がきわめて美しいインスタレーションになっている。キャンヴァスが白い布地の壁と呼応しているのもいい。決して「おもしろい」展覧会ではないけれど、静かな音楽を聞くような豊かな気分にひたれること請け合い。いまや公立美術館には望むべくもない珠玉の企画展といっておこう。
[7月9日(金) 村田真]
from/to #1 政田武史・横谷奈歩
7/9〜31 ワコウ・ワークス・オブ・アート[東京]
from/to #1 政田武史・横谷奈歩
ワコウさんちで若手作家のグループショーが続く。その第1弾が、ビニールシートに大ぶりのタッチで描く政田武史と、映像インスタレーションの横谷奈歩。とくに横谷の部屋では、入ったとたんレースを編む女がいて狂喜した。これはぼくのためにつくってくれたのかと勘違いしてしまったほどだ。
[7月9日(金) 村田真]

政田武史
キャンバスに絵具をしみこませるような技法を用いていた過去の作品と、表面に浮き上がるようにペインティングした近作。本人の弁によれば、考え方はまったく変わっていないのだそうだ。閉廊寸前に駆け込みで入って、さっと目を通しただけなので、もっとじっくり観たい。また大阪でも個展やってね。
[7月9日(金) 原久子]
鬼頭健吾展
7/9〜8/7 ケンジタキギャラリー[東京]
黄色と黒のサッカーボールをぐにゅぐにゅと付けた作品はポストカードで見たときより、随分と小ぶりな印象。壁の色を塗り分け、キラキラ系平面作品、輪を連結させたもの、紙の作品とタイプの異なるものが展示され、うまく空間を仕切らずに、それぞれの作品の場所をつくった展示になっている。ギャラリー小柳でも個展を同時開催中。
[7月9日(金) 原久子]
「アートがあれば──Why not live for Art?」展 
5/26〜7/11 東京オペラシティアートギャラリー[東京]
コレクターさんたち秘蔵の作品を、コレクターごとにブースを作って展示した展覧会というのも珍しい。皆個性を張り合うような出品作品。皆さんたくさん持っておいでのはずなので、かなり悩んでの作品選択に違いない。それはそうと、いまでも切手を収集する小学生っているのだろうか。私が子供の頃にはそんな子がクラスに必ずいた。女子ではなく、たいがい男子だったという記憶がある。コレクターという存在に時折、画廊で遭遇したりするが、趣味のものだから自分の自由になるお金を持っていなくては、手が出ない。すると日本だとやっぱり男性ということになってしまうのか?! どうもこの展覧会に出品した面々も男性が多数を占めていたようだ。しかし、お金だけの問題ではないような気もする。マニアックになっていき、その挙げ句に、所有するに至ったとか。いろんな理由があるだろう。アーティストの作るものも、私的な部分が強いけど、コレクターも負けないくらい私的な存在。こんな展示って普通の美術館では考えられないでしょう。他人の家を覗いたようで、私は大いに楽しみました。
[7月9日(金) 原久子]
オールナイトMoMA
7/9 森美術館[東京]
政田武史
政田武史
真夜中の0時半ころ着くと、六本木ヒルズのミュージアムコーンには長蛇の列。展覧会場の53階に行くと「いま、何時ですか?」と目を疑いたくなるほどに、人々が熱心に作品に観いっているではありませんか。この日、0時から朝5時までの5時間に1000人以上の入場者があったという。もうどうせ電車もないし、時間を気にせず、ゆっくり作品を観ることができて結構幸せだった。
[7月9日(金) 原久子]
 
Index
6/24-6/25
TV Moore SMOKE N’MIRRORS
David Griggs DESTINATION DISASTER
大野一雄フェスティバル2004
THREE COLOURS Gordon Bennett and Peter Robinson
JOHN NIXON EPW 2004
swoon
West Space Project : Resistance Through Rituals
6/26
山本直彰展
浜田涼展
大竹伸朗展──UK77
さかぎしよしおう展
警察博物館
Wrapture  Melbourne Scarf Festival
Rod Moss  Big Country: Small Histories
6/27-6/29
高松次郎
鷲見和紀郎展
ピエール・ボナール
2004: Australian Culture Now
シュー・ピン展
HOSSEIN VALAMANESH展
Sarah Ryan  it's a complex world
6/30-7/2
Nell -Who Made Who-
Hany Armanious -The Cult-
Biennale of Sydney
中原佑介撰[高松次郎]
Asian Traffic (Phase 2)
Biennale of Sydney
INTERLACE Shaun Gladwell, Emil Goh, Kate Murphy
大岩オスカール幸男“雲と煙と花”新作展
「テラージョーズパーティ」
7/4-7/7
ニパフ新宿街頭パフォーマンス
C.A.P.「ザ・10年目」 公開パネルディスカッション
地中美術館プレスプレビュー
ジェームズ・タレル《オープン・スカイ》
世界の美術館
コピーの時代
原田要展
火星の生活
7/8-7/9
松村泰三展
田中秀和展
ロバート・ライマン
from/to #1 政田武史・横谷奈歩
鬼頭健吾展
「アートがあれば──Why not live for Art?」展
オールナイトMoMA
7/10-7/15
multiples
山崎つる子展
北尾博史展
名古屋章 追悼展
西野康造展
めからとく
高村光太郎展
2004光州ビエンナーレ記者発表
7/16-7/20
花と緑の物語展
日本漫画映画の全貌
世界は歪んでいる。
ノンセクト・ラディカル 現代の写真III
ナデジダ・オレック・リャホヴァ展 ヴァニタス
コラプシング・ヒストリーズ
ブラジル:ボディ・ノスタルジア
万国博覧会の美術
るさんちまん 《第12回「る会 〜生きション〜」》
母袋俊也《TSUMAALI》
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