artscape
artscape English site
プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
8/16-8/20
チェコ・アニメの巨匠 イジー・トゥルンカ展
7/17〜8/22 福井市美術館[福井]
閉館日に収蔵作品を撮影させていただきに福井市美術館へ。工房もあって、暑い中作業をしているアーティストやアシスタントの人たちにも出会った。企画展示室では、トゥルンカのアニメーションのためにつくられた人形なども展示。人形も味わいのあるものだが、それ以上に絵画のほうに目がいく。巨匠とタイトルについているが、その名に恥じない功績を残した人でした。
[8月16日(月) 原久子]
金沢21世紀美術館オープン準備中 [石川]
10月9日の開館に向けて準備の進んでいる金沢21世紀美術館にお邪魔した。コミッションワークはすでに館内に完成しており、一部のアーティストも展示をはじめていた。近隣在住者の見学ツアーというのがあって、ぞろぞろと説明を受けながら見てまわられていた。妹島和世と西沢立衛が設計を担当した円形の建物には正面がない。円形の部屋は中央にひとつで、あとはちゃんと四角い部屋だ。無機質な廊下を歩いていると方向感覚すら失う。案内がないと迷子になってしまいそうだ。天井が12mあるという展示室でシュタイナー&レンツリンガーが、天井から樹木やイミテーションの花などを吊り下げる作業をしていたが壮観であった。開館が待ち遠しい。
[8月17日(火) 原久子]
琳派 RIMPA展
8/21〜10/3 東京国立近代美術館[東京]
琳派 RIMPA展
東近で開く「琳派」は、東博の琳派とは違うはず。だから「RIMPA」なのだ。会場を入るといきなりクリムトがあって東博との「違い」を見せつけ、その後しばらくホンモノの琳派を堪能。やがて明治以降の日本画が登場し、梅原龍三郎、李禹煥、岡村桂三郎、ボナール、マティス、ウォーホルと続く。まあ琳派というとなんとなく共通のイメージはあるけれど、逆にイメージが先行して実体はよくわからないもんだから、なんでも琳派といえなくもない。その意味では「これが琳派だ」と決めつける果敢な試みともいえるし、なんでもありの琳派に寄りかかった怠惰な企画ともいえる。
[8月20日(金) 村田真]
真鍋博展
8/7〜9/12 東京ステーションギャラリー[東京]
真鍋博展
なつかしいなあ。二重の意味でなつかしい。ひとつは、60年代に一世を風靡したイラストなのに、ここ30年ほどはとんとお目にかからなかったから。もうひとつは、彼の描くイラストが高度成長期における「明るい未来」だからであり、70年代以降は明るい未来がほとんど信じられなくなったからだ。つまり、真鍋博(のイラスト)もなつかしいし、「明るい未来」もなつかしいのだが、その「明るい未来」のイメージを60年代に確立したのが真鍋であってみれば、両者はひとつに重なるわけだ。それにしてもペン画の線の細いこと。これ全部、当たり前だけど手描きなのだから舌を巻く。きっとこれで神経をすり減らしたのではないかしら。
[8月20日(金) 村田真]
CABAROTICA
8/18〜30 スパイラルホール[東京]
CABAROTICA
京都を拠点にするキュピキュピの、歌って踊って飲んで騒いでちょっとエッチなグランド歌謡ショー、東京初上陸だ。歌謡ショーとしては悪ふざけしてるし、悪ふざけとしてはアートっぽいし、でもアートとしては歌謡ショーだし、どっちつかずの三位一体。どっちかにしろよー。
[8月20日(金) 村田真]
オレンヂ羊の夏休み
8/20〜9/5 スパイラルガーデン[東京]
オレンヂ羊の夏休み
井上信太と井上尚子の2人展。ならばなんで「井上展」とせずにわけのわからないタイトルになったのかといえば、信太はヒツジ型のパネルを街なかに並べ、尚子はオレンジのにおいを作品に使うからだ。しかしふたりともこの場所には似合わない作品だと思う。
[8月20日(金) 村田真]
東大寺アートプロジェクト「実忠の三つの不思議な花」
8/5〜20 東大寺[奈良]
東大寺アートプロジェクト
東大寺アートプロジェクト
鏡池を使ってナディム・カラム(セネガル出身)というアーティストが、毎春「二月堂」で取り行なわれる祭事の「お水取り」の創始者に捧げるオマージュ的な展示をするというので行ってみた。池のなかに高さ45cmのスチール製の彫刻が500体並んでいる。「文明の交流──仏教、キリスト教、イスラム教をめぐって」と題して宗教を超えたシンポジウムも開かれていたという。東大寺の境内に入ったのはいったい何年ぶりだろう。池にたどり着く前に、山門で快慶、運慶の作の仁王像を観て圧倒されてしまっていたので、池のインスタレーションがどんなに素晴らしいものかを感じる余地が私のなかに残されていなかった。
[8月20日(金) 原久子]
 
Index
7/22-7/25
佐賀県立九州陶磁文化館常設展
有田陶磁美術館常設展
ニューヨーク・グッゲンハイム美術館展
夢みるタカラヅカ展
高橋将貴展
チャイナ・ドリーム展
石原友明展 i(ai)
やなぎみわ 少女地獄極楽老女
7/27-7/31
村上タカシ「村上いろは研究所in東京」
鈴木崇展
きょうの はやまに みみをすます
高谷史郎展
Breaker Project
Urban concern − Osaka
アートサポートのしくみを知ろう!
speedometer. + 伊瀬聖子ライブ
8月のタイ soi sabai
8/1-8/4
THE LIBRARY 2004
パラモデル個展
端聡
時計じかけの夏みかん展
ART CAMP in CASO 第1期
TANABATA.org「再生」展
8/5
楽しむ空間・一歩前へ!
日本に向けられたヨーロッパ人の眼
smtコンストラクション・ワンダーランド
釘男ギュンター・ユッカー
虐待されし人間
ピクチャー・イン・モーション
8/6-8/7
吉田重信
光のアート・虹がいっぱい
Hi-energy field
ハイ・エナジー・フィールド展
二十歳の哲学
ノンセクト・ラディカル 現代の写真III
ナデジダ・オレック・リャホヴァ展
藤本由紀夫「哲学的玩具II」
8/8-8/15
カフェ・イン・水戸2004
ART@AGNES
奈良美智展
生人形と松本喜三郎
私あるいは私
──静かなる燃焼系
京都市美術館コレクション展
第2期 前衛の意識・表現の前進
珠玉の日本美術 細見コレクションリクエスト展04
8/16-8/20
チェコ・アニメの巨匠 イジー・トゥルンカ展
金沢21世紀美術館
オープン準備中
琳派 RIMPA展
真鍋博展
CABAROTICA
オレンヂ羊の夏休み
東大寺アートプロジェクト
「実忠の三つの不思議な花」
前ページ
ページTOPartscapeTOP 
DNP 大日本印刷 ©1996-2007 DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd.
アートスケープ/artscapeは、大日本印刷株式会社が運営しています。
アートスケープ/artscapeは、大日本印刷株式会社の登録商標です。
artscape is the registered trademark of DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd.
Internet Explorer5.0以上、Netscape4.7以上で快適にご利用いただけます。