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プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
10/15-10/17
リアクティヴィティ 反応=再生する可能性
8/20〜10/17 ICC[東京]
展覧会のサブタイトル通りに、「反応=再生する可能性」を確認できる作品群。子供にも人気というアミット・ピタルの《ソニック・ワイヤー・スカルプター》という、線画が立体アニメーションになってゆく作品、私もはまってしまった。マチュー・ブリアンの5台のターンテーブルと、演奏をレコード盤に刻む装置を含むインスタレーションは、音がなくて観ているだけでも面白い。閉館時間となり、オリジナル録音することができず、後ろ髪を引かれながら帰る。
[10月15日(金) 原久子]
宇治野宗輝「カーマ・オヴ・サバーバン・ヴィラ」
10/12〜11/13 ミヅマアートギャラリー[東京]
宇治野宗輝「カマー・オブ・サバーバン・ヴィラ」
屋台のような、神輿のような、戦車のような立体。そこには音を奏でるシステムが搭載されている。オルゴールの原理を使っているが、うっとりするような音色が聞こえてくるわけではない。奥の部屋にあるマシンに、ミキサー、電気ドリル、ドライヤーなどモーター付きの回転するものをつなぐとそれらの音でDJができる。将来DJブースを設けられる家に住むことがあったなら、私はぜひこの作品を購入したいです。
[10月15日(金) 原久子]
ヴォルフガング・ティルマンス
10/16〜12/26 東京オペラシティアートギャラリー[東京]
写真を使うアーティストは多いし、最近は壁を用いてプリントを自由にインスタレーションするスタイルも定着してきた。金沢21世紀美術館でもティルマンスは同じ手法で展示をしている。しかし、東京の展示のほうが比較できないほど素晴らしい。オープニングに出かけたため、展示室に人が多かったが、もう一度ゆっくりと観たい。他者があれだけいてもすでに映画を観ているような夢心地だったのだから、魂がどこかへ行ってしまうかもしれない。
[10月15日(金) 原久子]
竹川宣彰展
10/7〜11/6 オオタファインアーツ[東京]
竹川宣彰展
人に見立てた木製のオブジェ、円形の枠にはキラキラしたモールや既製の品々。モノに溢れていて豊かなようにも見え、それらは何の役にも立たないゴミにもみえる。クリスマスツリーの表面を円形に開いたようにも見える。竹川さんから今度ちゃんと話を聞かねばならないという気もするし、好きなようにいろんな想像すればいいとも思う。ドローイングにあったビーチで日焼けにいそしむ茶色い人形(ひとがた)はきっと悪夢は見ない、なぜかそれだけは確信した。
[10月16日(土) 原久子]
クリスチャン・ホルスタッド『アメリカン・エキスプレス』
10/1〜11/13 HIROMI YOSHII[東京]
壁や床に、入口の扉や窓ガラスにも所狭しとインスタレーションされている。ゴシックと言ってもいいのだろうか。混沌としているけれども、フェティッシュで、猥らさもあって、いい意味で欲望の固まりといったふうにも見える。
[10月16日(土) 原久子]
ピーター・ポマー
9/17〜10/16 タロウナスギャラリー[東京]
日頃から外を出歩くときにはカメラを携帯して、町のなかにある落書きや気になるシーンを撮って記録する。その写真と彼自身が描いたドローイングがいっしょに展示されている。色鉛筆などを用いて壁に直接描いた絵は、フレームに入った写真やドローイングをつないでゆく。紹介記事に載っていたアーティストのポートレイトが厳しいドイツ人という風貌で、つくる作品とのギャップがかなりある。
[10月16日(土) 原久子]
オラフ・ブルーニング『HOME』
9/25〜10/23 児玉画廊 東京[東京]
2面のマルチスクリーンにプロジェクションされた作品は、白黒とカラーがミックスして使用された映像だ。喜劇的というか、批評的でもあり、エンターテイメント性もまったくないわけではない。笑いと緊張をもたらす約20分だった。
[10月16日(土) 原久子]
ダグ・エイケン This Moment is the Moment
10/9〜11/13 タカ・イシイギャラリー[東京]
ダグ・エイケン This Moment is the Moment
街灯りを上空から写した写真作品。止められた時間のなかで、パノラマは隠された街に住む人たちを想像させる。
[10月16日(土) 原久子]
山口牧生
10/5〜17 アートスペース虹[京都]
「石」という素材と真摯にとことん死ぬまで向き合った作家山口牧生の展覧会。小規模な個展だが、心洗われるような作品と対面することは、うれしい。
[10月17日(日) 原久子]
八木一夫展
9/28〜10/31 京都国立近代美術館[京都]
八木一夫は陶芸家と呼ばれることを好んだのか、美術家と呼ばれることを好んだのかは知らない。だが、伝統や型に縛られずに自由にモノづくりをし、人生を土とともに生きた人なのだ、ということがよくわかる展覧会だった。古いものと新しいものが共存する京都で発足した「走泥社」。走泥社は新しい精神をもって創作をする陶芸家のグループで、八木はその中心人物だった。グループは解散したが、会場に展示された彼の個人の作品が土と真剣に取り組んだ日々を彷佛させた。
[10月17日(日) 原久子]
クリエーターズミーティング Play Time
10/6〜31 京都芸術センター[京都]
クリエーターズミーティング Play Time
竹内創、softpadなど関西で活躍するメディア系アーティストたちが、ミーティングを重ねてインスタレーション作品を制作。《PlayTime》は展覧会/作品のタイトル。ジャック・タチの映画からとった名称でもある。2つのギャラリーの展示がひとつの《PlayTime》という作品を構成する。一方のギャラリーにはだ円形につないだレールをゆっくりと走るおもちゃの電車。南/北、どちらのギャラリーをさきに覗いてもいいが。空間と観る側がコミュニケーションをはかれる作品。
[10月17日(日) 原久子]
 
Index
9/22-9/26
黄色の庭 弐
日本洋風画史展
福井篤展
荒木経惟展「冬春」
小林正人 星の絵の具
牧谷光恵展「サルのいる花の島」
International Meeting Between Autonomous Cultural Centers Stemming from Citizen and Artistic Initiatives
COLORS:ファッションと色彩展
小沢剛:同時に答えろYESとNO!
9/28-10/1
Shanghai Biennale Techniques of the Visible
Odyssey(s) 2004 フランス在住芸術家のグループ展
鳥とともに/須田悦弘
マティ ス展
10/2
エミール・ノルデ展
奈良美智 From the Depth of My Drawer
ルイージ・プレジッチェ展
GINZA PHOTO STREET 1930s / 2004
イサム・ノグチ、ランドスケープへの旅
濃淡の段階的な推移 風倉匠展
越前谷嘉高展
アトリエ・ワン「街の使い方」展
小松純展
常設展(石川亮)
中村協子展
藤本由紀夫×西宮市大谷記念美術館 美術館の遠足8/10 
10/3-10/7
磯崎新 美術館と住宅
南蛮文化の精華
大島成己展 “Reflections”
第15回ART-EX グレアム・トッド展
TAMA VIVANT 2004 たとえばの新しさ
藤幡正樹 モレルのパノラマ
佐藤時啓 「obscura machina 2004」
10/8-10/13
青木野枝展
「21世紀の出会い──共鳴、ここ・から」
香月泰男展
金沢・まちなか彫刻作品国際コンペティション選抜作品展
アナザームーヴメント
喜多順子「水彩画」
中津川浩章展「まなざしと存在」
マサルとミツル bitter & sweet
10/15-10/17
リアクティヴィティ 反応=再生する可能性
宇治野宗輝「カーマ・オヴ・サバーバン・ヴィラ」
ヴォルフガング・ティルマンス
竹川宣彰展
クリスチャン・ホルスタッド『アメリカン・エキスプレス』
ピーター・ポマー
オラフ・ブルーニング『HOME』
ダグ・エイケン This Moment is the Moment
山口牧生
八木一夫展
クリエーターズミーティング Play Time
10/18-10/20
緑の森の一角獣座・風の塔1995-2004記録
芸術家の家アートセンター
新収蔵品展
美しい、ひと 山川順子展
乃美希久子展 空き家
ミュージアム・シティ・天神2004「芸術家の家を作る」
The Owl Project「交信/更新するカメレオン」
大阪アート・カレイドスコープ OSAKA05 プレイベント
福岡空港児童画展2004
フィレンツェ──芸術都市の誕生
9/19-9/24
岩佐又兵衛
モノクローム絵画の魅力
Wi-CAN Station 2004
マダンTv_千葉中央
メタユニットMRプロジェクト
SPIRAL TAKE ART COLLECTION 2004
草間彌生展 永遠の現在
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