artscape
artscape English site
プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
11/6
生誕110年 速水御舟展
10/9〜11/23 山種美術館[東京]
今日は日本画展を2本。テーマを決めて展覧会を(しかも好きでもない日本画を)見に行くとはなんてヒマな、と思われるかもしれないが、たまたま開催場所が近いうえ時間が限られていたからそうしたまでだ。別に弁解することでもないけれど。まずは半蔵門に移転してから初訪問となる山種へ。ほう、オフィスビルの1階ですか。土曜なので周囲に人はまばらだけど、館内は年配者でけっこう混んでいる。速水御舟といえば《炎舞》くらいしか知らなかったが、そんなにいいか? 関東大震災の廃虚をスケッチした《灰燼》や、ヨーロッパ旅行での異国風景の写生は興味深かったが。ちなみにこの洋行は1930年にローマで開かれた日本画展に出品するためだが、そのときの写真を見ると、横山大観夫妻を除く10人ほどの日本人は御舟を含めてすべてスーツ姿。それでも日本画家か!
[11月6日(土) 村田真]
第2回東山魁夷記念日経日本画大賞展
11/2〜12/12 ニューオータニ美術館[東京]
第2回東山魁夷記念日経日本画大賞展
まずタイトルが長すぎる。「東山魁夷記念」といったって展示作品とはなんの関係もないし、「日経」もうるさい。そんなに名前を出したいのか、日経。シンプルに「日本画大賞展」だけで十分だ。あるいは今風に「J画バトル」にするとか。大賞の菅原健彦《雲水峡》は、日本画としてはすごいかもしれないが、絵画としては興趣をそそられるものではない。岡村桂三郎は個展でインスタレーションとして見せるほうがずっといいけれど、ねじふせるような力量は圧倒的。でもいちばん興味をそそられたのは加藤良造《山水行》だ。パッと見は山水画だが、よく見ると17世紀ヨーロッパの風景画のようにも見える。描写といい色彩といい空間構造といい、東西を絶妙に融合させている。これは東洋のアルカイダ、じゃなくてアルカディア風景だ。
[11月6日(土) 村田真]
Sound Fields of WrK 視覚的聴覚と聴覚的視覚の世界
11/6〜28 大阪・築港赤レンガ倉庫 サウンドアートスタジオ[大阪]
m/s(佐藤実)、志水児王、角田俊也の3人からなるWrKは、いっしょに活動しながら、それぞれの作品を作っている。築80年以上たったレンガ倉庫に棲む音の精を呼び起こすかのように、WrKは「音の現象」そのものに焦点を当ててインスタレーション作品を設置した。「分解」「交差」「偶然性」など様々なキーワードがある。それらが視覚的、聴覚的に作品化されて展示空間と一体になっていた。
[11月6日(土) 原久子]
フジタマ 「くばるひと」
9/23〜11/6 ファーブル芸術事務所[大阪]
「神」様を友達の家に配って歩く「くばるひと」。10個の神様が、それぞれの願いを叶えてくれるように、御供物もいつものようにしっかり並んでいた。DVDの発売記念展でもあった。DVD欲しい方はファーブル芸術事務所へお問い合わせください。
フジタマ 「くばるひと」 フジタマ 「くばるひと」
[11月6日(土) 原久子]
「ホルスト・アンテスとカチーナ 現代ドイツの巨匠とホピ族の精霊たち」展
10/30〜12/2 伊丹市立美術館[兵庫]
ドイツのアーティスト、ホルスト・アンテスが集めたホピ族の人形カチーナ。カボチャの精霊やら、なにやら。こんなキャラクターはきっと子供たちも大好きになるに違いない。アンテスさんがはまってしまったことが私にもよくわかった。しかし、残念ながらアンテスさんの作品には私ははまれなかった。
[11月6日(土) 原久子]
ジャック!+GalleryにのっとられたCAS、さえも
11/6〜12/18 CAS[大阪]
アーティスト主導で愛知県で活動するアートスペース「+Gallery」。ここの活動メンバーたちの作品が大阪のCASにて展示された。やはりCASもアーティスト主導で運営するスペース。ここの場に新たな風を吹き込もうとしたのがキュレーターの意図か?! タイトルは、大阪ではじまったマルセル・デュシャン展にあやかったのかな。誰もゲーム端末機に触っていないのに、勝手にスーパーマリオがゲームを進めてゆくビデオは平松伸之の作品。この展示でもっとも私の心をとらえたのは、衣服をテープでぐるぐる巻きにして作った立体作品。思わず作家である高橋伸行に「触っていいですか?」と尋ねてしまった。
[11月6日(土) 原久子]
stay with art 〜境界線〜
11/6〜7 HOTEL T'POINT[大阪]
朝5時までやっているヨ、という友人の言葉を間に受けて、午後10時頃になってミナミにあるHOTEL T'POINTへと向かった。すでに鍵がかかっていたり、映像の電源をおとしてしまって、見れない部屋もあったけど、ほとんどの部屋をみてまわる。まるで下宿に集まった学生のように小さな部屋で体育館座りをして見た「お宝ビデオ」の上映会や真夜中の山中透のライブなどがあり深夜までよく遊ばせてもらった。
[11月6日(土) 原久子]
 
Index
10/22-10/27
映像で見るマレーシア
宇治野宗輝
モノつくりの逆襲
蓮杖&金幣
横濱写真館
10/29
滝波重人展
英恵
松波路美
佐藤万絵子展
新鋭展
WORM HOLE 松場昭典
小粥丈晴「泉への道の上で」
Soi Music Festival
法貴信也「スリップ・ノット」
10/30-11/1
吉田暁子
杉浦康平
失楽園 風景表現の近代1870〜1945
スー・グリアソン展《Slice》
TARNATION
11/2
佐伯祐三展
アトリエ・ワン「街の使い方」展
谷山恭子展
画廊の視点gallerism 2004
「これはデュシャンではない」、ですか。藤本由紀夫・森村泰昌二人展
高柳恵里展
マルセル・デュシャンと20世紀美術
浅田暢夫展
[オーストラリアの映像作品の現状]
11/3
CAPARTY vol.20 10 parties
武谷大介 こどもの絵
第19回平行芸術展
安食陽展
「かにのこうら煮干かに」岩井知子個展
Noism04 新作 "black ice"
11/6
速水御舟展
第2回東山魁夷記念日経日本画大賞展
Sound Fields of WrK 視覚的聴覚と聴覚的視覚の世界
フジタマ 「くばるひと」
「ホルスト・アンテスとカチーナ 現代ドイツの巨匠とホピ族の精霊たち」展
ジャック!+GalleryにのっとられたCAS、さえも
stay with art 〜境界線〜
11/7-11/8
森万里子
縄文──光の化石 トランスサークル展
西洋が伝えた日本/日本が描いた異国
北村公写真展
神戸アートアニュアル 2004
小西真奈展
隅田あい夏展
富田有紀子展
小瀬村真美「四季草花図―春秋―」
北村奈津子展
西島直紀展
11/9-11/12
INDEXLESS
──ノブのないドアー
陳維錚展
長崎県美術館 新館見学
三嶋りつ惠 「光の縁側」
前沢知子
タイトル:イングリット・ヴェーバー「ファルブミッテル」
安藤正子
木村伊兵衛展
西尾康之
中山ダイスケ
アントニー・ゴームリー「アジアン・フィールド」
アントニー・ゴームリーによるアーティスト・トーク
"live FAR"
11/13-11/16
すぎなみアートNPO展
佐伯祐三展
名和晃平個展「Catalyst」
松尾藤代
金氏徹平「小動物と大洪水」
Remember 3rd Monday
小川信治展
11/17-11/23
関西邦画展覧会
日本近代洋画への道
絵をかく人々の集い展2
宇佐美圭司展 「アテネの学堂」より歩み出す
第36回日展
フィレンツェ
──芸術都市の誕生展
横尾忠則
──in the bath
京都造形芸術大学国際藝術研究センター開設記念シンポジウム
取手アートプロジェクト2004
代官山アートフェア2004
オージーレポート
サスティナブル・アートプロジェクト2004 言の問い
前ページ 次ページ
ページTOPartscapeTOP 
DNP 大日本印刷 ©1996-2007 DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd.
アートスケープ/artscapeは、大日本印刷株式会社が運営しています。
アートスケープ/artscapeは、大日本印刷株式会社の登録商標です。
artscape is the registered trademark of DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd.
Internet Explorer5.0以上、Netscape4.7以上で快適にご利用いただけます。