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プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
12/7-12/11
FUTURE VISION
プロジェクト LOOK UP KYOTO 2004 byジェフリー・ショー&バーン・リンターマン

11/27〜12/12 京都嵯峨芸術大学
体育館につくられたドームのなかに入ると放射状に皆が寝ていた。いや、寝ていたわけではなく、仰向けに横になって半球型の天井にプロジェクションされた映像に見入っていた。古今そして和風なものから西洋建築まで、京都の建造物の天井がランダムに変化してゆく映像が上映されていた。気付くと30分ほどたっていた。天井だけの小旅行。
[12月7日(火) 原久子]
原憲太郎
12/1〜12 海岸通ギャラリーCASO[大阪]
単色の色面にしか一瞬見えない画面には、削るように人体の輪郭が刻まれている。セルフポートレイトだという。
[12月9日(木) 原久子]
山部泰司展 1980年代〜2004年 咲く力/今の絵/GOLD PAINTING
12/1〜12 海岸通ギャラリーCASO[大阪]
約20年間の活動のなかから本人のセレクションによる作品が並ぶ。ちょうど私自身が画廊を見てまわってきた年月と重なる。時間の流れ、作品の変遷、流行に流されることなく、独自のスタイルを常につくり出してきた頑固な姿勢に共感する。
[12月9日(木) 原久子]
栗田咲子
12/2〜14 複眼ギャラリー[大阪]
栗田咲子
栗田咲子
ネオ琳派?! 横長の画面に松と鹿のペインティング。栗田の紙を用いた作品にはいつも泣かされる。海苔を巻いた三角おにぎりが2個コラージュされた作品はどうみてもビキニのブラに見える。訳もなくお茶目な作品を前に、しばらく休憩をとらせてもらう。
[12月9日(木) 原久子]
第2回府中ビエンナーレ 来るべき世界に
12/11〜2/27 府中市美術館[東京]
第2回府中ビエンナーレ 来るべき世界に
会場を入ると、おへそや太ももをあらわにした増山麗奈が「イラク戦争反対!」とか叫びながらハンマーで壁を壊していた。いいなあ、このチグハグさ。次の部屋では、沖縄の米軍ヘリ墜落事件に想を得た照屋勇賢の作品、その次の部屋では、イラクに配備した米軍ミサイルのデータを垂幕に書いた石川雷太のインスタレーションと続き、まるで反米集会みたいな展覧会だが、同展の趣旨は「アートをアーティストによる社会的なコミュニケーション行為としてとらえ」ようというもの。ほかに磯崎道佳、池田光宏、田中陽明ら20〜30代のアーティスト計8人の出品。こうした若手作家のグループショーが激減している昨今、彼らに好きなことをやらせる「府中ビエンナーレ」は貴重な機会といえる。
[12月10日(金) 村田真]
マイキーズ・アタック!展 マイキー!マイキー!マイキー!大阪にマイキーがやってくる
12/11〜1/30 KPOキリンプラザ[大阪]
キュピキュピを率いる石橋正義が脚本、監督などをつとめるTV番組「オー!マイキー」。登場するのはマネキンのみ。ブラック・ユーモアの毒で笑い死にしてしまいそうになる。マイキーの家族や友人、家庭教師ほか出演者(人形)が一堂に会した展示では、サイケな衣装に、ディスコサウンド。ミラーボールや照明のプログラムもばっちり。いまにも約50体のマネキンたちが踊りだしそうだ。
[12月10日(金) 原久子]
版に出逢う――新鋭3人の試み
12/6〜18 ギャラリーなつか[東京]
版に出逢う――新鋭3人の試み

はしょっていえば、版画は日本画に似ている。どちらもそれぞれのメディア特性によって「版画」「日本画」という枠に組み込まれているのに、近年はその枠組みを超えるような試みが盛んだからだ。しかし、ここが肝腎なのだが、版画が「版画」の枠を超えたとき、それは版画としては意義深いことかもしれないけれど、たとえば「絵画」として見るとどうってことなかったりして。それなら「版画」の枠内で、版画のメディア特性を活かした作品づくりをしていたほうがずっと生産的かもしれない。な〜んてことを考えさせられた展覧会。
[12月11日(土) 村田真]

life/art04
12/7〜1/30 資生堂ギャラリー[東京]
life/art04
今村源、金沢健一、須田悦弘、田中信行、中村政人の5人展。今回は今村が「私」というテーマを提案し、彼が各作家とコラボレーションした作品を見せている。迷走した中村とのコラボレーションを除けば、破綻なくこぢんまりとまとまっている。直径15センチほどのおにぎりに漆を塗った田中とのコラボレーションがすばらしい。ギャラリーのおねーちゃんにもらった出品作品リストには「今回の作品は絶対に触らないでください!」とある。そういえば前回のテーマは田中の提案した「触れる」だったっけ。
[12月11日(土) 村田真]
朝岡あかね&日原史絵 プラネタリウム☆ジャック
12/11 ユートリヤ・スターガーデン[東京]
朝岡あかね&日原史絵 プラネタリウム☆ジャック
ユートリヤは墨田区の生涯学習センターの名称らしいが、土曜の夜のせいかだれもいない。だいじょぶだろうか、下町にこんなモダンなビルを建てちゃって。その最上階のプラネタリウムで、朝岡あかねの星を主題にした映像と日原史絵の琴によるパフォーマンスが行なわれた。朝岡は、街灯や車のヘッドライトなど都市の人工光をつないで星座に見立てた写真をつくっているので、プラネタリウムを発表場所にするとはなかなかのアイディアだ。仕掛けたのはご近所の現代美術製作所。そのプラネタリウムに投射された朝岡作品を見ていてあらためて思ったのは、星座というのはそもそも平面ではなく、ほぼ無限大に奥行きがあるということ。そうか、朝岡さんの作品のテーマは遠近法だったのね。
[12月11日(土) 村田真]
 
Index
11/21-12/1
取手アートプロジェクト2004
八尾スローアートショー2004
奈良美智
──From the Depth of My Drawer 展
AIDS soap project
ルイ・ヴィトン
──時空を超える意匠の旅
山口晃展「売らん哉」
恋月姫
──ルナティックパンテオン[月の神殿]
12/2-12/4
木村伊兵衛展
なんちゃって宗教画展
チョン・ヨニ「穴」展
2004 Hermes Korea Missulsang
a New Past
まほちゃんち
クリテリオム61 嵯峨篤
アーカスプロジェクト2004 オープンスタジオ
横浜会議2004 なぜ国際展か?
12/7-12/11
FUTURE VISION
原憲太郎
山部泰司展
栗田咲子
第2回府中ビエンナーレ 来るべき世界に
マイキーズ・アタック!展
版に出逢う――新鋭3人の試み
life/art04
朝岡あかね&日原史絵
プラネタリウム☆ジャック
12/15-12/18
流行するポップ・アート
第7回府中市小・中学校絵画作品展
ceremony 植松琢磨展
原広司展:ディスクリート・シティ
版画を読む
入谷葉子展
Fishing Diaryトカップチ・リポート
12/19-12/21
帰山しょうこ展
痕跡
「パラレル」井上明彦展
中山和也
杉原秀樹──日包旗
煙プロジェクトとトラックギャラリー
12/22-12/24
Have We Met?
2004日本マケドニア現代アート交流展[コラボレーション]
kawase
KALEIDO-30 月下の風
こども造形ワークショップ
So Young展〜入居者募集中〜
すけすけ!生初しぼり巻き展
Shallow Puddles 奈良美智
12/25
INDEX #1 MAKING WORLDS
The World is Mine #1
カンノサカン「トレース」
日本・チェコ現代美術交流展VISION/Tokyo2
国芳 暁斎 なんでもこいッ展だィ!
世界2004 高野麻紀
鷺山啓輔展「フリーズ・フローター」
森陽子展 ―旅―
遠山香苗展
西尾康之「神話学」
金氏徹平「白夜のユーレイ」
中平卓馬
クリストファー・ウール展
12/26-12/30
長島有里枝[not six]
新花論
イン・ベッド[生命の美術]
ありがとう赤坂見附 サントリー美術館名品展
アーキラボ
1/5-1/9
草間彌生展「永遠の現在」
京都府美術工芸新鋭選抜展 2005新しい波
印象派の名画が一堂に
ザオ・ウーキー展
ハンガリーの建築タイル紀行展
古郡弘展
SHINOHARA
神山一美展
小山利枝子展
内海信彦展
小谷野夏木展
Quiet Zone――静かなる絵画
NIPAF街頭パフォーマンス
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