artscape
artscape English site
プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
3/10
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 
3/8〜5/29 国立西洋美術館[東京]
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 
西洋美術館では数年にいちど、クロード・ロランとかレンブラントとか愛すべきオールドマスターの個展を開くが、なかでもこのラ・トゥール展は貴重なもの。なぜならラ・トゥールはフェルメールにも似て、長く忘れられていた画家であり、現存作品も40点あまりと少なく、しかもきわめて個性的であるからだ。とはいえ日本ではまだ知名度が低く、費用対効果を考えれば同展は冒険といわざるをえない。だからこそやる意味があるんだけどね。そもそもこの展覧会が実現したのは、2004年3月に国立西洋美術館が《聖トマス》を購入したから。この作品は1987年に「発見」され、日本の個人コレクションに収まっていたという。経緯はどうあれ、また、いくつかの代表作(とくにロウソクもの)が欠けてるうえに模作が多数含まれているとはいえ、ラ・トゥール作品がこれだけ見られるなんて日本もまだ捨てたもんじゃない。
[3月10日(木) 村田真]
遠藤利克展「空洞説」/VOIDNESS
2/25〜3/26 SCAI THE BATHHOUSE[東京]
遠藤利克展「空洞説」/VOIDNESS
直径5メートル、高さ5メートルの、土から掘り出されたような巨大な円筒が銭湯跡銭湯跡の展示空間いっぱいに置かれている。前回の個展のときは床に水をあふれさせていた。ムチャしよるなあ、このギリギリのラインが遠藤さんの魅力なんだけど。
[3月10日(木) 村田真]
秋廣誠 
3/8〜3/13  ギャラリーJ2[東京]
秋廣誠
光ファイバーを視神経に見立てた原始的脳内装置に加え、ハムスターの走る方向によってモニターが左右を行き来したり、キーボードを他力で入力したり、とにかくハイなのかロウなのかわからないテクノメディアアート。
[3月10日(木) 村田真]
アートコミュニケーション―回復II― 
3/7〜3/19 ギャラリーなつか[東京]
アートコミュニケーション―回復II―
「渇き疲弊し傷ついた私たちの心に潤いをもたらしてくれる作品とは?」という思いから企画された「回復」展。しかし見てから2週間たったいま、これを書こうと必死に思い出そうとしてるのにひとつも思い出せない、まあその程度のユルイ展覧会だったともいえる。ってゆーか、見たら忘れないうちに書けよ。
[3月10日(木) 村田真]
村上肥出夫展
2/8〜3/13 兜屋画廊[東京]
ゴッホにあこがれて上京し、ラーメン屋の出前をしながら鉄橋の下で寝起きし、銀座で油絵を売っていたところを見い出され、画壇にデビューした「放浪の天才画家」だそうだ。知らなかった。どんなもんかと見に行った。油絵はゴテゴテでヘキエキしたが、ドローイングは意外にもすばらしかった。いろんな人がいるもんだ。
[3月10日(木) 村田真]
石川雲蝶展 
3/7〜3/12 地球堂ギャラリー[東京]
雲蝶は幕末から明治にかけて江戸で活躍した寺社彫刻の名匠。その彼が中越に赴き13年かけて彫り上げた永林寺の欄間が、東京で公開された。昨年の中越地震で寺が被災したため、このさい見せちゃおうということらしい。華麗な色彩は日光東照宮を彷佛とさせるが、キッチュな艶やかさはそれ以上、ちょっと曽我蕭白を思わせる。
[3月10日(木) 村田真]
オノデラユキ展 
2/5〜4/17 国立国際美術館[大阪]
人物が抜け出して古着だけが宙に浮いていたような代表作から最近作までを展示。オノデラの写真というとモノクロの印象が強かったが、風景を撮ったカラー作品はまったく異なる視点からものを捉えているように思える。オーディエンスは見えない部分に意識を集中し、プリントされたものを細心の注意を払って観ることになる。
[3月10日(木) 原久子]

オノデラユキ展
地下2階の展示室3室を用いた個展。パリに住むようになってから12年目、1994年から10年間につくられた14シリーズ計52点の展示。一貫してカメラの視覚を問題にしているのだが、コンセプトだけでなく技術的な完成度の高さも他の追随を許さない。だけど、こういうシリーズごとの制作・発表って疲れないかしら。
[3月18日(金) 村田真]
Index
2/25
東京藝術大学卒業・修了作品展
シンポジウム「工芸――歴史と現在」 
アルス・ノーヴァ――現代美術と工芸のはざまに
高津美絵展
原倫太郎展 以心伝心
岡村桂三郎展
松山広視展
2/26
押江千衣子―NUDE―
バラリンジ・デザイン展/古代の文化と現代のデザイン
ローラ・オーエンズ 
中川トラヲ展 極小の出来事が僕の行動を決定する
中西信洋展 
3/4-3/5
LAND―ランド
大竹竜太
Nina Lola Bachhuber展
泉太郎 GENIUS Episode1 
染谷亜里可 新作展 字幕
竹岡雄二
大阪・アート・カレイドスコープ OSAKA05 交通するアート/万華鏡的複眼思考のススメ
3/5-3/7
深沢アート研究所 こども造形ワークショップ
TV ムーア アーティストトーク
WONDER SEED
アーキラボ
池田朗子個展
中西信洋 展──満ち溢れているもの
3/8-3/9
現代美術の手法(7)「創造のさなかに」展
片岡鶴太郎展‘05
おたく:人格=空間=都市
「川村清雄」を知っていますか?
現代郷土作家展──藤原洋次郎と若人たち
佐藤有紀展
上村亮太+フジイ フランソワ「SKYLINE──アレゴリーの輪郭」
杉山晶子
岡本太郎版画展
3/10
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
遠藤利克展「空洞説」/VOIDNESS
秋廣誠
アートコミュニケーション―回復II―
村上肥出夫展
石川雲蝶展
オノデラユキ展
3/11-3/16
今日の作家展2005 私をひらく美術
「いま“映像”について考えること」
サイトシーイングバスカメラ
KOKUFUMOBIL 國府理展
SHOWCASE Laurie Ljubojevic展
上村亮太・マトバJOE・渡辺りーな三人展「Peppermint Garden」
VOCA展2005
21世紀の出会い 共鳴、ここ・から
愛・地球博アートプログラム「幸福のかたち」 内覧会
2/19-2/24
orange loop展 芦澤竜一・石川亮・岡田一郎
オダナカ康+館勝生展
小林亜有美展
ドレスデン国立美術館展──世界の鏡
震災から10年 米田知子展
ベラルド・コレクション 流行するポップ・アート
ワークショップ「万目鏡からコンニチワ。〜鏡で探偵!」
ハネ
3/20-3/24
第8回岡本太郎記念現代芸術大賞展
奈良美智展
ゴッホ展
山岸俊之展―COCOONS―
文化遺産としてのモダニズム建築DOCOMOMO 100選展
土屋多加史展
前ページ 次ページ
ページTOPartscapeTOP 
DNP 大日本印刷 ©1996-2007 DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd.
アートスケープ/artscapeは、大日本印刷株式会社が運営しています。
アートスケープ/artscapeは、大日本印刷株式会社の登録商標です。
artscape is the registered trademark of DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd.
Internet Explorer5.0以上、Netscape4.7以上で快適にご利用いただけます。