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プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
3/17-3/19
orange loop展 芦澤竜一・石川亮・岡田一郎
3/14〜4/2 SAI GALLERY[大阪]
orange loop展
建築家の芦澤竜一、美術家の石川亮、岡田一郎の3人展。石川と芦澤との接点は知っていたが、岡田はどんなふうにからんでくるのかと謎だった。orange loopというのは今回3人が共通のテーマにしたJR大阪環状線がオレンジ色の車体だからだそう。芦澤はこの沿線の線路の高架近辺にある塀などを含む建物の外観を写真に撮っていきサンプリングしていった。石川は以前から進めているプロジェクト《全体》にからめて、環状線の車内から撮ったビデオをプロジェクションする《全体駅》シリーズ。どの場所、どの駅、どの川にもすべて「全体」と記入する地図を制作。岡田は環状線の内側に点在する建物や店舗の換気ダクトの音を採取してCDで聴けるように展示した。
[3月17日(木) 原久子]
オダナカ康+館勝生展
3/14〜3/19 ギャラリー白[大阪]
約20年のキャリアをもつ中堅作家たちの絵画作品二人展。館の作品は、キャンバスからどんどん余白が増え、絵の具を置いた部分が狭くなり、その分絵の具の厚さが増してきた。オダナカは最近ではsaji&yojiというプロジェクトなど、いわゆるタブローの制作をするだけでなく活動の範囲が広がってきた。
[3月17日(木) 原久子]
小林亜有美展
3/14〜3/19 Oギャラリーeyes[大阪]
風景を描くペインターは多い。そのなかでこの作家が10年後どんな絵を描いているのか気になった。
[3月17日(木) 原久子]
ドレスデン国立美術館展──世界の鏡 
3/8〜5/22 兵庫県立美術館[兵庫]
ドレスデン国立美術館展──世界の鏡
午後から大阪に用事があるので、早起きして神戸まで足を伸ばす。同展は上野の西洋美術館にも巡回するのだが、ひと足早く見たかったのはフェルメールの《窓辺で手紙を読む若い女》が出ているから。この作品、1974年に日本に来ているが、ぼくが初めて見たのはドイツ統合まもない1991年にドレスデンを訪れたとき。2年前にはプラド美術館の「フェルメール展」にも出ていたが、そのあと寄ったロンドンでは「ドレスデン国立美術館展」をやっていた。その前年にドレスデンは大洪水に襲われて美術館も被害にあい、修理と資金稼ぎのためコレクションを巡回させていたのだ。今回、同展が神戸から立ち上がるのは震災10年という被災地のよしみ?から。会場に入るとまず巨大な集光鏡が出迎えてくれる。なるほど、フェルメールの光学志向を予告し、タイトルの「世界の鏡」につながるイントロってわけだ。ほかにもオスマントルコの武具や東洋の陶磁器など、機械や宝飾・工芸品が続き、ザクセン公国の「クンストカマー(美術収集室)」を彷佛とさせる展示になっている。絵画は後半に集中しているが、開館まもない時間だったのでフェルメールをじっくり堪能できた。
[3月18日(金) 村田真]
震災から10年 米田知子展
2/26〜4/10 芦屋市立美術博物館[兵庫]
震災から10年 米田知子展
なんにもない更地、雑草の生えた空き地、だれもいない殺風景な部屋が、落ち着いたカラーで写されている。芦屋市でもっとも被害の大きかった地域や仮設住宅跡、遺体仮安置所だった場所だという。その10年前、つまり震災の年にも米田は被災地の状況を撮っており、そのモノクロ写真と対比させた展示。当然、震災直後の写真のほうがインパクトがあり、10年後の写真は記憶を秘めているけれど説明がなければわからない。これはまさに現実の芦屋の街と同じで、もはや震災の跡はなにもないけれど、震災前とは明らかに違っている。美術館に30分ほど滞在したが、ほかの観客とは会わなかった。
[3月18日(金) 村田真]
ベラルド・コレクション 流行するポップ・アート
2/19〜3/27 群馬県立近代美術館[群馬]
ポルトガルのシントラ近代美術館が収蔵する20世紀美術のコレクション。もともと実業家であるベラルド氏の収集していたものという。教科書に出てくるようなスター作家の作品のオンパレード。入口で最初に目にする作品がデュシャンのコップ乾燥機だったのは意外。これはポップ・アートだったの? 建築のせいなのか日本ではない場所にいるような錯覚に襲われた。
[3月18日(金) 原久子]
ワークショップ「万目鏡からコンニチワ。〜鏡で探偵!」
3/19 大阪府立現代美術センター[大阪]
ワークショップ「万目鏡からコンニチワ。〜鏡で探偵!」
ワークショップ「万目鏡からコンニチワ。〜鏡で探偵!」
筒の両方が開いた状態で、中に三角柱をつくるようなかたちで鏡がある。万華鏡ではなくこれは「万目鏡」。造形作家の木村たけしを講師に迎え、子供から大人までいっしょにまずこの万目鏡をつくってゆく。完成したら終わりではなく、そこからが本番。現代美術センターの展示室や同センターのある大阪府新別館の建物内部を、万目鏡を通してみた写真が、木村によって事前に用意されている。いったい何だろうと思うような写真を片手に、ありかを探し出すというクイズのような形式なのだが、子供たちは夢中になっていた。
[3月19日(土) 原久子]
ハネ
3/14〜3/20  neutron[京都]
地下と5階にあるギャラリー両方を使った企画。地下では宮永愛子のナフタリンを素材にした立体と、人長果月の映像作品が一体化したような展示。5階では植松琢麿と遠藤裕美子とが羽毛を用いて作品をつくっていた。モノの存在としては希薄だが、観た後も心身に作品の気配が残っていたので、いい展覧会だったのかもしれない。
[3月19日(土) 原久子]
Index
2/25
東京藝術大学卒業・修了作品展
シンポジウム「工芸――歴史と現在」 
アルス・ノーヴァ――現代美術と工芸のはざまに
高津美絵展
原倫太郎展 以心伝心
岡村桂三郎展
松山広視展
2/26
押江千衣子―NUDE―
バラリンジ・デザイン展/古代の文化と現代のデザイン
ローラ・オーエンズ 
中川トラヲ展 極小の出来事が僕の行動を決定する
中西信洋展 
3/4-3/5
LAND―ランド
大竹竜太
Nina Lola Bachhuber展
泉太郎 GENIUS Episode1 
染谷亜里可 新作展 字幕
竹岡雄二
大阪・アート・カレイドスコープ OSAKA05 交通するアート/万華鏡的複眼思考のススメ
3/5-3/7
深沢アート研究所 こども造形ワークショップ
TV ムーア アーティストトーク
WONDER SEED
アーキラボ
池田朗子個展
中西信洋 展──満ち溢れているもの
3/8-3/9
現代美術の手法(7)「創造のさなかに」展
片岡鶴太郎展‘05
おたく:人格=空間=都市
「川村清雄」を知っていますか?
現代郷土作家展──藤原洋次郎と若人たち
佐藤有紀展
上村亮太+フジイ フランソワ「SKYLINE──アレゴリーの輪郭」
杉山晶子
岡本太郎版画展
3/10
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
遠藤利克展「空洞説」/VOIDNESS
秋廣誠
アートコミュニケーション―回復II―
村上肥出夫展
石川雲蝶展
オノデラユキ展
3/11-3/16
今日の作家展2005 私をひらく美術
「いま“映像”について考えること」
サイトシーイングバスカメラ
KOKUFUMOBIL 國府理展
SHOWCASE Laurie Ljubojevic展
上村亮太・マトバJOE・渡辺りーな三人展「Peppermint Garden」
VOCA展2005
21世紀の出会い 共鳴、ここ・から
愛・地球博アートプログラム「幸福のかたち」 内覧会
2/19-2/24
orange loop展 芦澤竜一・石川亮・岡田一郎
オダナカ康+館勝生展
小林亜有美展
ドレスデン国立美術館展──世界の鏡
震災から10年 米田知子展
ベラルド・コレクション 流行するポップ・アート
ワークショップ「万目鏡からコンニチワ。〜鏡で探偵!」
ハネ
3/20-3/24
第8回岡本太郎記念現代芸術大賞展
奈良美智展
ゴッホ展
山岸俊之展―COCOONS―
文化遺産としてのモダニズム建築DOCOMOMO 100選展
土屋多加史展
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