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プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
7/24-7/29
from scratch Weekend Speakeasy
菊地成孔(音楽家/文筆家)+金森穣(ダンサー/コレオグラファー)
「音楽とダンスの狭間に」

7/24 トーキョーワンダーサイト渋谷[東京]
若手のダンサー、振付師として、こんなにしなやかで、さわやかで、聡明な人は金森穣以外に日本にはいないっ!と、ただのファンとして客席に座った筆者。CDを何枚かもっていてかなり頻繁に聴いている菊地成孔。「音楽とダンスの狭間」はずっと狭間として残ったままだったけど、彼らがお互いの存在の違いを意識したことに意味があった会だろうか。菊地はずっと「時間」の問題を語っていた。とくに着地点もない話でも、ファンは満足。
[7月24日(日) 原久子]
ドレスデン国立美術館展
6/28〜9/19 国立西洋美術館[東京]
ドレスデン国立美術館展
この展覧会は神戸でも見たけど、もういちどフェルメールを見たくて訪れる。この《窓辺で手紙を読む若い女》はフェルメールのなかでも比較的初期の作品で、フェルメール作品としては大きいほうだが、それでも実際に見た印象はかなり小さい。ドレスデンにはもう1点もっと初期のフェルメール作品があり、そっちのほうはずっと大きい。つまり年を経るにつれ小さくなるというか、小さくなるにつれフェルメールらしくなるというか。それにしてもすごいなあ、東京でフェルメールを見たいときに見られるなんて。いまだけだけど。
[7月26日(火) 村田真]
模写・模造と日本美術
7/20〜9/11 東京国立博物館[東京]
模写・模造と日本美術
江戸時代の狩野派による模写から、明治時代の岡倉天心を中心とする模写模造事業、そして近年の法隆寺金堂壁画や高松塚古墳の壁画まで、模写(平面)と模造(立体)に焦点を当てた企画。おもしろい。こんなにおもしろくてタメになるのに平常料金で見られるのは、やはり出品作品がホンモノじゃないからか。模写や模造は西洋でも東洋でも当たり前に行なわれてきたが、それがいかがわしく見られるようになったのはたかだか100年か200年前のことで、とくに西洋においてだ。これは偏見かもしれないが、油絵の模写というとギトギトして「贋作」という言葉に結びつきがちだが、日本画の場合はごくあっさりと模写が横行してるような気がする。それはたぶん、西洋の油絵や大理石彫刻は何百年も何千年も残るため、オリジナルはひとつで十分という文化であるのに対し、日本の紙本画や木彫は朽ちやすいため、伊勢神宮の式年遷宮のように次々とコピーしていかなければ命脈を保てないという文化だからではないかしら。まあ一神教と多神教の違いかもしれないけど。困ったのは、このあと常設展示を見に行ったらどれもこれもコピーではないかと疑心暗鬼にかられたこと。
[7月26日(火) 村田真]
岡田裕子「主婦の趣味」
7/13〜8/13 ミズマアートギャラリー2階[東京]
食パンでつくられた巨大な花「パン・フラワー」が圧巻。ソファのくたびれかけたクッションを見ても主婦の悲哀はここでは感じられなくて、むしろなんだかワクワクしてくる。
[7月28日(木) 原久子]
野田幸江
7/20〜8/27 ミズマアートギャラリー5階[東京]
襖に描かれた細部の一つひとつの部分が絵を構成する大事な要素。手を抜くなんて文字はこの人の辞書にはなさそうです。
[7月28日(木) 原久子]
奈良美智+graf A to Z 公式発表会
7/29 旧関東財務局ビル(現・トリエンナーレ・ステーション) [神奈川]
2006年7月29日からはじまる弘前(青森県)でのプロジェクトまであと1年を記念してのキックオフイベント。横浜トリエンナーレにもユニットで参加する奈良美智+grafが、いまだかつてない規模で、ほとんどひとつの集落というか街並みをつくるといってもいいようなプロジェクトの内容を披露。2003年12月以来これまでいっしょに歩んできた制作の足跡をスライドショーなどで見せながら、奈良と意気投合して制作をする豊嶋秀樹(graf)が「夢」を熱く語ってくれた。
[7月29日(木) 原久子]

2年前の「S.M.L.」に始まる奈良とgrafのコラボレーションが、来年の7月には「A to Z」に規模を拡大して、青森県弘前市の吉井酒造煉瓦倉庫で公開される。「S.M.L.」は小・中・大の3つの部屋だったが、AからZまでだと26種類のテーマと部屋を用意しなければならないのでたいへんだ。ちなみに来年7月といえば青森市に青木淳設計の青森県立美術館がオープンするが、土の溝に凹凸の白い構造体をかぶせたようなこの美術館を、奈良は「質の悪い入れ歯が重なってすきまの開いたような空間」と、アーティストならではの香り高いアレゴリーで表現した。で、なぜその記者発表を横浜でやるのかというと、彼らも出品する横浜トリエンナーレが「A to Z」に向けての重要な通過地点と位置づけられているからだ。おっと司会は原久子ではないか。レビューは送ったのか?
[7月29日(金) 村田真]
Index
7/10-7/14
ZAZEN
トリエンナーレ学校(14)
群馬青年ビエンナーレ‘05
夏の蜃気楼
横浜トリエンナーレ2005公開ミーティング
7/16-7/17
居城純子+メメント森「Hotel Pantaloon」展
成瀬修 展「26」
レクチャー New Visionaries 13
Nomart Projects#03_02 木村真由美
ウィスット・ポンニミット個展「Melo」
『Knock,』──境界を揺らす
7/18-7/23
ゴッホ展
シュテファン・バルケンホール
身体の夢2005:Fashion for Interface
奈良美智 From the Depth of My Drawer
where truth lies - Bohyung Kim個展
from scratch Weekend Speakeasy
津村耕佑(ファッションデザイナー)+生意気(デザインユニット)
「都市を遊ぶ」
7/24-7/29
from scratch Weekend Speakeasy
菊地成孔(音楽家/文筆家)+金森穣(ダンサー/コレオグラファー)
「音楽とダンスの狭間に」
ドレスデン国立美術館展
模写・模造と日本美術
岡田裕子「主婦の趣味」
野田幸江
奈良美智+graf A to Z 公式発表会
7/30-7/31
ベネチア大作戦2005
from scratch Weekend Speakeasy
graf + 奈良美智
GUNDAM
ART CAMP in Kunst-Bau/アートキャンプ イン クンストバウ 第1期
Sound Art Lab 2005 vol.1
・Na・Ri・Ka・Na・De・Mi・Ru・Ya・Mi・Yo・Mi・
Sound Art Lab 2005 vol.2
sun and escape
現象と干渉〜音にならないオトを聴く
8/5-8/11
淡路島アートフェスティバル2005
飯沢耕太郎──危ない写真展
アートフェア東京
森淳一 shade
黒川章宣 展
ギュスターヴ・モロー展
ねむの木のこどもたちとまり子 展
トーキョーワンダーウォール公募2005
8/12-8/13
やなぎみわ
睡蓮2005 内藤礼 返礼
転換期の作法
いのちを考える 山口啓介と中学生たち
Group Show:
田幡浩一、増田佳江、典子、木藤純子
工藤麻紀子 展
山本桂輔 展
半田真規 展
8/14-8/21
山田正亮の絵画
西山仁「序庵」
トリエンナーレ学校
マシュー・バーニー展 拘束のドローイング
黒部峡谷日本画展ー悠久の大地 黒部より
横尾忠則が招待する イッセイミヤケ パリコレクション1977-1999
灰野敬二パフォーマンス
8/22-8/25
カトウチカ展
大巻伸嗣 Crystallization
大巻伸嗣個 展 ECHOES──INFINITY
隠崎麗奈展 かしら?
「トリエンナーレ・ステーション」オープン!
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