展覧会レビュー 06年1月

村田真／原久子

12/6

向山裕展「降河回遊」
12/5～10　ギャルリー東京ユマニテ［東京］

細長いキャンヴァスにウナギの前半と後半を分けて描いたり、白鳥がネッシーみたいに首から上だけ出して泳いでいたり、メダカ程度の熱帯魚を幅2メートルの巨大画面に引き伸ばしてみたり、舌平目を裏表描いてみたり。ありそうでなさそうな博物図鑑。未知数だけど、買いだな。
［12月6日（火）　村田真］

鈴木淳×中崎透展「Favore──どうぞ」
11/28～12/10　ASK?［東京］

鈴木のおびただしい数のショートコント風の映像と、中崎の世界の都市名を書いた場末のスナックの看板みたいなサイン。なぜこのふたりの組み合わせなのか。タイトルの「どうぞ」のあとに「ご勝手に」とつけると理解しやすいかも。
［12月6日（火）　村田真］

吉田哲也追悼展
12/5～17　藍画廊［東京］

吉田哲也くん。そういえばここ4～5年見かけないと思ったら、海外に行って戻ってきてからあまり外にも出ず、2005年1月に亡くなったそうだ。まことに頼りないトタンや針金の作品に加え、四角い石膏のかけらを組み合わせた遺作も展示。しかし、いっちゃあなんだが、彼の作品はすべてが遺作に見える。
［12月6日（火）　村田真］

肥田せんせいのなにわ学展
12/1～2/18　INAXギャラリー1［東京］

元関西大学教授で大阪文化の研究で知られる肥田晧三の収集した、江戸時代のカルタや絵本、松竹歌劇団や上方落語の資料などの展示。奥の部屋にはぎっしり蔵書が並んでいるけど、どうやら外箱だけのようだ。
［12月6日（火）　村田真］



	大西康明展──呼吸星雲 12/1～24 INAXギャラリー2［東京］


	暗い部屋に巨大なビニール袋が呼吸する。その表面に貼られた円形シールにブラックライトがあたって無気味に光る。熱帯性巨大透明ナマコみたいな。でもそれでどうしたって感じも。［12月6日（火）　村田真］

松山賢「花の園」
11/25～12/25　ANPONTAN［東京］

地下には陶器の性器やニセ火焔土器など脱力系立体。3、4階では花柄模様のおなかやレースの下着姿の少女など油彩画。構想力、描写力もさることながら、花のパターンや決めポーズにボッティチェリの《ヴィーナスの誕生》や《春（プリマヴェーラ）》を意識した部分もあったりして、こいつタダモノではない。今月いちばんの買いだ。
［12月6日（火）　村田真］

Index

11/25-11/27

EU・日本創造都市交流2005シンポジウム

北仲BRICK&北仲WHITEオープンプログラム
「北仲OPEN!」

杉本博司

オノ・ランドスケープ展＆ジュニア・ツリー展

12/3-12/4

pug27

X-COLOR
グラフィティin JAPAN

アーカスプロジェクト2005
オープンスタジオ

「東京おみやげ」by昭和40年会

都市へアクション！　ベルリン-東京

12/6

向山裕展「降河回遊」

鈴木淳×中崎透展「Favore──どうぞ」

12/9-12/10

古橋悌二《LOVERS》特別展
　オープニングトーク

アーティスト・イン・レジデンスのほんとうのはなし

12/11-12/12

「新開地生誕100年の饗宴」
COUMAプロデュース　卓球場の饗宴

12/14

12/15-12/17

12/18-12/20

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