artscape
artscape English site
プライバシーステートメント
展覧会レビュー
村田真/原久子
7/14-7/17
洋画の名画
7/28〜8/27 そごう美術館[神奈川]
洋画の名画
浅井忠から藤島武二、梅原龍三郎、安井曽太郎、香月泰男、田中敦子まで、京都国立近代美術館の洋画コレクションから選んだ約70点を展示。なんか暗いなあ。どれが暗いということではなく、全体を見終えた印象として「暗い」のだ。この暗さは別に京 都ならではというわけじゃなくて、たとえば東京近美の常設コレクションを見ても感じる日本の近代美術特有のものだが、東近の暗さはもう見慣れてしまってるので、あらためて京近の洋画に暗さを感じてしまったということなのだ。気分で選ぶベスト3は、岸田劉生《窓外風景》、靉光《花(やまあららぎ)》、小出楢重《卓上静物》。
どれも植物を描いたもので、思いっきり暗い。
[8月12日(土) 村田真]
シャガール『アレコ』とアメリカ亡命時代
7/13〜9/24 青森県立美術館[青森]
シャガール『アレコ』とアメリカ亡命時代
シャガール『アレコ』とアメリカ亡命時代
昨年の竣工記念シンポジウムでまっさらな建物は見学していたが、開館した青森県立美術館には初めて足を踏み入れた。噂のバレエ《アレコ》の舞台美術として描かれた大型絵画が4枚同時に観られる機会は二度とないかもしれない。上演された当時の記録映像も別室に大きく投影され、踊り手たちが着たシャガールのデザインによる衣装も当時の華やかさを伝えてくれる。常設展もお腹一杯になるようなボリューム。どのくらい所蔵品があるのか全貌は把握できていないが、5段重ねの重箱弁当みたいに、こんなに盛りだくさん且つぎゅうぎゅう詰めしてしまう必要があったのだろうか。某紙に「くらくらする」と書かれていて、おやっ、と思ったが体験するとそう書く気持ちはわかる。きっと使う側が空間をだんだんつかんでゆくだろうし、次回はゆっくりと作品を楽しむ場がつくられると良いなと思う。三内丸山遺跡に隣接する美術館だけあって、次回は「縄文と現代――2つの時代をつなぐ『かたち』と『こころ』」という展覧会だという。遺跡を意識した建築意匠もうまくとりいれた展示となることを期待したい。
[8月12日(土) 原久子]
「森の夢──記憶の森へ」KOSUGI+ANDO
8/13〜9/3 国際芸術センター青森・ACAC[青森]
「森の夢──記憶の森へ」KOSUGI+ANDO
「森の夢──記憶の森へ」KOSUGI+ANDO
京都在住の小杉美穂子+安藤泰彦のユニットによる展覧会初日。日本の最北端の青森だというのに、関西の知人たち数人と遭遇。屏風状のパネルや鏡を用いた効果で入れ子に時空や記憶を操作する《芳一》(1987年)、《呼吸法》(1998年)など懐かしい作品が少し姿を変えてこの展覧会バージョンとなって展示された。インタラクティブな作品を80年代から制作し続けているユニットの作る姿勢は変わらない。新作《深度》はこの会場のインスタレーションをビデオカメラで撮影して取りいれてゆくもの。アーティスト達が滞在しているレジデンス棟にもお邪魔し、森のなかの施設を満喫。
[8月13日(日) 原久子]
クサナギシンペイ「オープン・スタジオ」
8/10〜30 BankART Studio NYK[神奈川]
クサナギシンペイ「オープン・スタジオ」
BankARTのスタジオに入っていたクサナギ氏の発表。イラストっぽいペインティングだなあと思ったら、半分は実際にイラストとして描かれたそうだ。イラストというのは本の装丁などに使われた絵のことで、それ以外のペインティングに比べてわかりやすいけど、どっちがいいということでもない。イラストとペインティングは不分明なようで分明なようで、やっぱり不分明だ。
[8月15日(火) 村田真]
女たちの銀座 女たちの視点
8/11〜10/15 資生堂ギャラリー[東京]
銀座は東京屈指の繁華街。でも、渋谷や新宿とはまったく違った佇まいがあるのは歴史のなせるワザだろうか。モダンガールが洋装で闊歩した街は、女性に支えられて栄えていったとも言える。で、そんな街で働く女性たちが被写体となった写真が並ぶ。彼女たちが何をこの時代の見ているか、それを通していまの銀座を垣間見ることができる。
[8月15日(火) 原久子]
Index
7/26-8/1
Ongoing vol.05
北仲OPEN!!
YOSHITOMO NARA + graf A to Z
animation soup上映会
滑川由夏
寺田佳央
塩津淳司
冨井大裕
8/1
タムラサトル
くごうあい
成清美朝「10 daysセレクション展」
太田麻里
北村奈津子「"agri-house" アスパラガスの場合」
塩入由美
中島立雄
奥敬詩
ヨシムラエリ 版画アニメーション「The World War of MEGANE」
8/1-8/4
愉しき家
渡辺英司展
常設展「画家の立体と彫刻家の平面」
平町公展
佐藤正明
イサム・ノグチ──世界につながる彫刻
常設展示 特別企画
夏休み子ども美術館
『アートとあーとのフシギなカンケイ』
8/4-8/10
伊達早苗×永田佳織
tenants 喜多順子「タイガーバウムクウヘン」
野田裕示+鈴木理策
テクノポリタンミュージアム
美術のなかの「写」
MIKI×HARANAKA Exhibition 「GOLDEN SHADOW CAST」
東京芸術大学油画教員展―サマーショー
8/10-8/15
洋画の名画
シャガール『アレコ』とアメリカ亡命時代
「森の夢──記憶の森へ」KOSUGI+ANDO
クサナギシンペイ「オープン・スタジオ」
女たちの銀座 女たちの視点
8/15-8/24
京都ネオ西山文化フォーラム
大枝アートプロジェクト02 椎原保+藤本由紀夫「大枝の鏡」
くもならべ
BAS 06
岡本太郎「明日の神話」
前ページ 次ページ
ページTOPartscapeTOP 
DNP 大日本印刷 ©1996-2007 DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd.
アートスケープ/artscapeは、大日本印刷株式会社が運営しています。
アートスケープ/artscapeは、大日本印刷株式会社の登録商標です。
artscape is the registered trademark of DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd.
Internet Explorer5.0以上、Netscape4.7以上で快適にご利用いただけます。