DNP Museum Information Japan - artscape
Museum Information Japan
Exhibition Information Japan
Recommendations
Exhibition Reviews
HOME
展覧会レビュー

村田真 原久子

Index
page:1
THE ドラえもん
井上長三郎展
「こんにちは。」
珍しいキノコ舞踏団+graf
山岸俊之展
押江千衣子展
0号展
VOCA展
中川佳宣展
page:2
ブルース・ヨネモト展
リニューアル記念展
村上三郎展
鴫剛bbもう一つの眼差し
skart活動報告会
坂口寛敏展
ランデヴープロジェクト
「マイ・スウィート・ホーム」
野村和弘展
page:3
藤幡正樹 Field-Works
岡本敦生展
NICAF 2003
アジアの世紀の始まりに PART3
中国と韓国の現代彫刻
前川知美展
/杉本博司 森万里子 束芋展
/長谷川純
 ポール・モリソン
 アレッサンドロ・ラホ
/強制再起動
/キャメロン・マーティン
澤登恭子展
渡辺智子展
フェルメールとオランダの
インテリア
page:4
プラド美術館
ティッセン・ボルネミッサ
美術館
サン・フェルナンド
王立美術アカデミー
ティツィアーノ展
ロン・ミュエック展
E.A.T.――芸術と技術の実験
ドレスデン名作展
大英博物館
page:5
サー・ジョン・ソーン美術館
テート・ブリテン
テート・モダン
クイーンズ・ギャラリー
小池照男VS二名良日展
しばたゆり
「わたしのモノ、わたしとモノ」
Printing Relation III
ピンナリー・サンピタック
page:6
三宅砂織展 点・滅
谷本良子展
大ロック展
「小猿の会」の会
写真新世紀 京都展2003
What I can or cannot recollect
――写真を取り込んだ作品を
通してのアイデンティティー
川田喜久治展
六本木ヒルズ プレスプレビュー
page:7
椿会展2003 「小品考」
森村泰昌 アーティストの宝物
万城目純 映像個展
川島清展
熔水bb納屋をとほして
染谷亜里可新作展
横溝静展
エイヤ=リーサ・アハティラ展
/束芋展:おどろおどろ
蘇る「最後の晩餐」
THE ドラえもん
3/15〜5/5 そごう美術館[横浜]
 
 
THE ドラえもん
「あなたのドラえもんをつくってください」との依頼に応えた30人の「ドラえもん世代」のクリエーターによる展覧会。たしか原Qも書いていたと思うが、動いたり光ったり応答したりする作品にはガキがたかっているのに、静止画像(絵や写真やイラスト)は奈良・村上ですら注目度が低い。客の年齢層が低いからしかたないけどね。笑ったのは福田美蘭の《レンブラント――パレットを持つ自画像》。もとになったレンブラントの自画像には背景にふたつの大きな円弧が描かれていて、これを「理論」と「実践」のシンボルとか、古代の画家アペレスの伝説と関連づけて語る論者もいるほど神秘めいているのだが、美蘭はこれを強引にドラえもんの丸い手につなげちゃったのだ。こりゃ愉快。
[3月27日(木) 村田真]
top
井上長三郎展
2/8〜3/30 神奈川県立近代美術館[神奈川]
 
 
井上長三郎展
なんだかなつかしい名前だなあ。井上長さんとは面識はないけれど、30年近く前にいちどだけ見かけたことがある。1975年、美大生だったぼくは、新築の都美術館で開かれたアンデパンダン方式の「東京展」に殴り込みに行くという仲間についていって、シンポジウム(糾弾大会だったかも)の席上だれかが窮屈な展示について不満を述べたら、長老の長さんが出てきて「2段掛け3段掛け、すばらしいじゃないか!」とミもフタもなく一喝したんだ。なんだか知らないけど妙に説得力があったなあ。なんでこんな昔話してんだろ。尊敬すべき画家ではありますが、絵はとにかく色が暗くてにごってる。そのあと学芸員の原田光さんやakiko@shogakukanと飲みに行きました。実はそれが目的でした。はい。
[3月27日(木) 村田真]
top
「こんにちは。」珍しいキノコ舞踏団+graf
3/27,28,29 graf media gm[大阪]
 
  キノコさん達の大阪初公演。grafの家具や照明具も小道具というより、ちゃんと主張して舞台に参加。途中で会場からダンサーが屋外に飛び出し、窓から入ったり、開け放った窓が舞台を広げてゆく。中で何が催されているのか知らない通行人も勝手にエキストラ出演と相成って、会場も笑いに包まれる。Grafのスタッフたちもあらかじめ撮った映像のなかに出演、各々の仕事場でややぎこちないけど楽しそうに踊っている様子がこれまた微笑ましかった。
[3月27日(木) 原久子]
top
山岸俊之展
3/24〜4/5 コバヤシ画廊[東京]
 
 
山岸俊之展
ぼくが「東京展」に殴り込みについていったころの同級生で、いまだこりずに発表を続けているのが山岸くんだ。ここ10年くらいは流木をはじめ木を使ったインスタレーションを展開している。「自分のしていることは、木を動かしているだけかもしれないが、そういう役目の人間も、自然は作ったのだろう」と案内状に書いているが、なんだかどんどんプリミティヴに回帰しているみたいだ。
[3月28日(金) 村田真]
top
押江千衣子展
  3/4〜29 西村画廊[東京]
 
 
押江千衣子展
押江といえば押し花じゃなくて草花だけかと思ったら、なんと今回は風景ではないですか。どこの風景かというとフランスやベルギーの片田舎らしい。でも押江さんの色調だと日本の風景に見えなくもない。山陰あたりか。なぜベルギーが出てくるかというと、これからしばらくアントワープに滞在するため下見に行ったからだ。いいなあ、アントワープといえばルーベンス。『フランダースの犬』のネロ少年が見られなかったルーベンスの祭壇画がある。ルーベンスの家にはヴィレム・ファン・ハーヒトの《コルネリス・ファン・デル・ヘーストの収集室》がある。でも押江さんの絵とはあんまりつながりませんね。
[3月28日(金) 村田真]
top
0号展
  3/15〜30 トーキョーワンダーサイト[東京]
 
 
0号展
前にも引用したが、「最近の絵描きがやたら大きい絵を描き過ぎるのは自信がない証拠だ。本当に上手い絵描きは小さい絵も描ける」とかなんとか、チラシの石原慎太郎のキャッチに惹かれて訪れる。0〜6号までの公募展。なるほど「上手い絵描きは小さい絵も描ける」かもしれないが、ここには「上手い絵描き」は出してなかった。販売希望の作品には値段もついていて、だいたい5千〜5万円の価格帯。
[3月28日(金) 村田真]
top
VOCA展
  3/14〜30 上野の森美術館[東京]
 
  お花見の人でにぎわう上野公園を横切ってVOCA展に向かう道中、出品作家の秋山さやかと出会う。会場はけっこう沢山の人でにぎわっている。会場内でも数人の知合いと出くわす。皆なんだかんだ言ってもわざわざ足を運んでくるわけだ。1階、2階とずらりと並んでいたが、会場を出てからヴィジュアルが思い出せる作品は意外と少ない。平面の表現について常に考えている人より、全く違ったジャンルからひょっこりと入ってきた人のほうがつまらないことにこだわらず、ストレートに描くことを楽しんでいる感じがして共感を覚えることができた。映画監督でもある大木裕之のペインティングは今回の隠し球だったかな。
[3月29日(土) 原久子]
top
中川佳宣展
  3/29〜5/17 タグチファインアート[東京]
 
  関西を拠点にする中川の個展。石膏でつくった白くてマットな表面の立体が、緑青をふいた脚付きの台座の上に鎮座していた。
[3月29日(土) 原久子]
top
   



ArtShopArchivesArt LinksArt Words
prev up next
E-mail: nmp@icc.dnp.co.jp
DAI NIPPON PRINTING Co., Ltd. 2003
アートスケープ/artscape は、大日本印刷株式会社の登録商標です。