断熱性のある紙カップ

DNP断熱紙カップ HI-CUP®

断熱性を付与し、そのまま喫食可能な紙カップです。
高齢化・単身世帯・共働き増加などを背景とした、個食・時短・簡便化ニーズの高まりに応えます。
近年、再生可能資源である紙を活用した、プラスチック使用量を削減する取り組みからも注目を集めており、さまざまな分野での活用が広がっています。
1998年の製品化から技術開発に取り組んできた幅広い知見と実績で、用途を問わず、包装資材についてトータルでサポートします。

目次

「DNP断熱紙カップ HI-CUP」とは?

断熱性のある紙カップ

通常、カップ形状のパッケージに断熱性を設けるには、PSP(発泡ポリスチレンシート)等のプラスチックが使用されています。

「DNP断熱紙カップ HI-CUP」は、カップ本体と外装紙の二重構造により空気層を設け、断熱性を実現した紙カップです。

近年では、再生可能資源である紙を使用していることから注目されています。

また、高齢化・単身世帯・共働き増加などを背景とした、個食・時短・簡便化ニーズの高まりにも対応します。誰もが直感的にストレスなく使用できる設計を目指した、幅広い世代のユーザーが安心して使用できる容器です。

調理方法は、お湯を注いで湯戻しする仕様と、電子レンジでそのまま調理できる仕様が選択できるため、対応する内容物・用途も多岐に渡ります。スープ・みそ汁・即席麺などの加工食品をはじめ、惣菜・ホットスナック、外食市場のテイクアウトやデリバリーフード等、幅広く使用できます。

主な特性・機能

1.断熱性

内側は温かいまま、外側は持ちやすく。  
「カップ本体」と「外装紙」の二重構造により空気層を設けることで、断熱性を実現した紙カップです。

温かい内容物でも熱さを感じにくく、食器としての利便性に優れています。使用後は押し潰して減容化できます。

一般的に断熱カップとして流通している、PSP(発泡ポリスチレンシート)などの発泡プラスチックカップからの代替容器としても注目されます。再生可能資源である紙を使用しているため、プラスチック使用量の削減ができます。

HIカップの構造図

2.バリア性

内容物にあわせた、品質保持の最適化。
一般的な紙カップは、内容物の品質保持に必要なバリア性がありません。
「DNP断熱紙カップ HI-CUP」は、層構成・容器構造などのさまざまな工夫により、バリア性を付与できます。

たとえば、内容物が直接紙カップに充填されて流通するため高いバリア性が要求される場合。
フタ材やカップ本体の層構成にアルミ箔や透明蒸着などのバリア層を設けることと、カップ本体の容器構造に用紙端を削って折り返す「スカイブヘミング」技術を施すことで、バリア性を付与することができます。

内容物や流通等のさまざまな条件にあわせて、適切なバリア性を付与し、パッケージを最適化します。
「透明蒸着」では、「DNP透明蒸着フィルム IB-FILM」を使用しています。

フタ材・バリア層・容器構造の図

3.容器形状バリエーション

食べやすさに配慮して、縦横比もさまざま。
一見、同じような内容量のラインアップに見えますが、食べやすさへの細やかな配慮がなされています。想定される内容物にあわせて、カップ形状の口径や高さを選べます。

ラインナップの表

また、内容物や流通等の様々な条件に合わせて、フタ材も選ぶことができます。

たとえば、内容物が直接充填される場合には容器と密着して密閉できるトップシールなどのフタ材、内容物が充填された内袋を紙カップに手詰めなどで充填する場合はオーバーキャップを使用することもできます。

フタ材のイメージ図

環境配慮から注目が集まる紙容器

動画:今すぐできる環境配慮 紙×バイオマスプラスチックのパッケージ(60秒)



再生可能資源である紙を活用し、プラスチック使用量を削減。
海洋プラスチックごみ汚染や地球温暖化などの環境問題を最小化していくために、石油由来プラスチックの使用量を削減していく取り組みが重要です。

DNPでは、再生可能資源である紙を使用し、プラスチック使用量を削減します。森林認証紙や植物由来プラスチックと組み合わせることでさらなる環境負荷の低減を実現します。

電子レンジ調理できる紙カップ

特許技術で、安全に電子レンジ調理。
時短ができて、そのまま食器にもなる。

従来の紙カップは、電子レンジ加熱時に胴材と底材が重なる脚部にマイクロ波による発熱が集中し、焦げが発生する課題がありました。

「DNP断熱カップHI-CUP 電子レンジ対応」は、紙カップの脚部を折り込んでフラット化する構造(特許取得済)により焦げの発生を防ぐことで、安全に電子レンジにかけられるようになりました。

高齢化・単身世帯・共働き増加などを背景とした、個食・時短・簡便化ニーズの高まりに応える容器です。
短時間で調理でき、そのまま断熱性のある食器として使用できるため、調理器具や食器等を使用する手間も省けます。

また、従来の電子レンジ調理に対応してきたプラスチック容器からの代替えにより、プラスチック使用量を削減できるため、環境負荷軽減にも貢献します。

DNP特許イメージ図

※全ての電子レンジで評価を実施したわけではございません。
 製品化には必ず事前のテスト評価をお願いします。

温度帯の適性

冷凍:〇 チルド:〇 常温:〇

容量・サイズ

HI-480 ※満杯容量480ml 高さ97.0mm 口径98.0mm

層構成

PP/紙/PP

主な活用分野・用途

中食市場

スープ・味噌汁
即席めん・雑炊
ホットスナック類
冷凍食品類
(HI-480のみ対応可能)
・主食類:丼もの、チャーハン、ピラフ、麺など
・煮込み料理類:カレー、シチュー、スープなど
・おつまみ類:枝豆、ポテトフライ、からあげなど

外食市場

テイクアウト・デリバリーフード※[電子レンジ対応]HI-480
・主食類:丼もの、チャーハン、ピラフ、麺など
・煮込み料理類:カレー、シチュー、スープなど
・惣菜全般

詳細な仕様

ラインアップ

ラインナップの表

容量・サイズ

HI-380 ※満杯容量382ml 高さ91.5mm 口径92.4mm
HI-381 ※満杯容量381ml 高さ79.5mm 口径100.0mm
HI-480 ※満杯容量480ml 高さ97.0mm 口径98.0mm
HI-500 ※満杯容量501ml 高さ109.5mm 口径100.0mm

層構成・素材

代表的な層構成:
紙/PE/透明蒸着フィルム/PE
紙/PE/アルミ箔/PE

納入形態

ニュースリリース

2020年02月25日 電子レンジでも簡単に調理できる断熱紙カップを開発

分野を問わない幅広い知見と実績で、包装資材から充填までをトータルでサポートします。

未来のあたりまえをつくる。®