2025年12月18日

「SNS連動型デジタルマップ」と「人流データ分析」を掛け合せたサービスを提供開始

沖縄県国頭村における観光DX推進事業委託業務に採用され、観光のDXを支援

大日本印刷株式会社(DNP)は、「DNP MAPベース地域振興情報発信プラットフォーム Place2B(プレイストゥビー)」*1に人流データ分析を組み合わせて、より効果的な地域情報の発信や周遊創出を支援するパッケージサービスの提供を12月に開始します。Place2Bは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)と連動して地域の多様な情報を発信するプラットフォームで、今回、人流データ分析との連動によって新しい価値の提供につなげていきます。

本サービスは、Azira社*2の日本総代理店であるマカグア株式会社が提供する世界規模のオフライン行動データを活用して、観光地や各地域の事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するもので、持続的な地域振興に貢献します。

なお、本サービスは、沖縄県国頭村(くにがみそん)における観光DX推進事業委託業務に採用されました。

Place2B の画面イメージ

人流データの可視化イメージ

【本パッケージサービス開発の背景と狙い】

旅行先で得た情報に加え、SNS等を利用して情報を収集するなど、生活者の旅行や観光の際の行動プロセスが大きく変化しています。各観光地では、知名度が比較的低い観光スポットの認知度向上や観光地周辺の周遊創出の実現に向けて、旅行者のオンライン/オフラインの行動データを連動させたOMO(Online Merges with Offline)型のマーケティングへのニーズが高まっています。

このようなニーズに対してDNPは今回、SNS連動によるリアルタイムな情報発信が可能な「Place2B」に、本人の同意を前提に取得した旅行者の位置情報から生成した人流データを組み合わせることで、旅行者の行動に合わせて最適な情報を届けられるパッケージサービスを開発しました。


【本パッケージサービスの特長】

  • 「Place2B」は、地図を活用したユーザーインターフェースで地域の魅力を視覚的に伝えることができます。本パッケージサービスでは、各観光エリアの運営者・店舗・施設が発信するSNS情報等を「Place2B」の地図上に表示し、旅行者に伝わりやすい形でリアルタイムに情報発信を行います。
  • 「Azira」のサービスは、日本国内では約5千万台のスマートフォン等のアプリからプライバシーに配慮した上で取得した位置情報に基づき匿名の状態で旅行者の行動を可視化します。こうした“人流ビッグデータ”を分析することで、観光のスタート地点・滞在地・訪問先の行動傾向を把握し、旅行者への最適な情報を「Place2B」で発信できます。
  • 人流データの分析結果をもとに、地図上の情報(地点名・ランドマーク・店舗名等)と生活者の情報(年齢層・性別等)を指定した広告を配信できます。「Place2B」の地図上では地域のキャンペーン情報や混雑状況を発信できます。施策の実施結果をもとに、発信する情報やキャンペーンの内容を調整し、PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを高速で実行することで、持続的な地域活性化を支援します。


【価格(税抜)】

分析する対象や期間、Place2Bとの連動期間などに応じて個別に見積もります。


【今後の展開】

DNPは本パッケージサービスを自治体や地域の観光協会、観光地域づくり法人(DMO:Destination Management Organization)などへ提供して、人流データ分析で得られた結果と地域の観光資源を掛け合わせによる、効果的なプロモーションを支援していきます。


*1 Place2B → https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20172663_4986.html

*2 Azira → https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20172557_4986.html

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