| 小吹隆文／福住廉 |
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| 5/7〜5/12 |
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アフリカ 希望の大地 写真展
4/27〜5/29 BankART 1929［神奈川］ |
第4回アフリカ開発会議にあわせて企画された展覧会。ナショナルグラフィックの写真や映像などを素材にした作品などが発表された。なかでも圧巻だったのは、BankART1929の1階ホール全体を使った高橋啓祐による映像作品。さまざまな動物の群れが走り抜ける影を室内の大空間の四方八方に投影し、そのスピード感のある映像にスカンクによる躍動感あふれる音楽が乗せられていた。空間インスタレーションの醍醐味を存分に味わえる作品だ。
［5月7日（水） 福住廉］ |
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LandmarkProject3 国道16号線を越えろ！ ←野毛に行こう
5/7〜31 横浜市野毛地区［神奈川］ |
桜木町の駅前にある「桜木町ぴおシティ」の空き店舗を利用した展覧会。高橋啓祐、平川紀道、泉太郎がそれぞれ作品を発表した。抜群だったのは、5年前から使われていない喫茶店の廃墟に映像作品を展示した泉太郎。ホウキの先端に枕を乗せることで、労働と睡眠を同時に遂行しようとして失敗する様子を映し出していた。会場近辺のゆるい空気感は、まさしく労働も安息も、ともにままならない社会のありようを暗示していた。
［5月7日（水） 福住廉］ |
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お釈迦様の掌
5/7〜6/7 アートコートギャラリー［大阪］ |
画廊から提示された意味深なタイトルを、3人の女性作家が独自の解釈で受け返した。宮永愛子は大阪港と大川（会場のすぐそばを流れる川）から汲んだ水から抽出した塩を糸にまとわせたインスタレーションなどを出品。人長果月の作品は芥川龍之介の『蜘蛛の糸』から着想したインタラクティブな映像インスタレーション。塩保朋子は細かな切り絵を施した全長5.6〜6.6メートルの平面作品4点を天井から滝のように吊るすものだった。言葉本来の意味は「仏様はすべてお見通し」とか「何か巨大なものに操られる」だが、3人の作品からはむしろ「天恵」のニュアンスが強く感じられた。また会場の持ち味である高い天井高と広い床面積を十分生かし切った展示も見応えがあった。
［5月7日（水） 小吹隆文］ |
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小川信治 展 “SOUVENIR”
5/12〜31 コウイチ・ファインアーツ［大阪］ |
現実の風景を僅かに加工したり、名画から登場人物を消すなどした作品で知られる小川信治。作品の魅力は彼の人間離れした描写力にあるのだが、作業量が膨大なので寡作にならざるを得ないのが残念だ。本展ではボッティチェリの《ヴィーナスの誕生》を素材にした2点組の新作油彩画と、観光名所を題材にした「パーフェクト・ワールド」シリーズの新作5点、そして彼が初めて手掛けたマルチプル作品などを出品。相変わらずの冴えっぷりを見せてくれた。特に油彩画は、一昨年に国立国際美術館で行なわれた個展を見た某コレクターが元ネタの作品を指定して発注したもの。約2年の月日をかけて完成し、本展の後は所蔵者宅に戻ってしまう。今回見られたのは本当にラッキーだった。
［5月12日（月） 小吹隆文］ |
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こおり 中山恵美 展
5/1〜27 オソブランコ［大阪］ |
中山恵美の作品は、写真やドローイングを元に、現実と非現実の狭間のような情景を描き出すのが特徴。新作では大量の花びらをキャンバスに貼り付ける新手法を導入しており、彼女の表現は新たな段階に入ったようだ。一見メルヘンチックにも見えるが、花びらが作るテクスチャーが作品にオリジナリティを与えているのもまた事実。この新展開が今後どう結実するのかに注目したい。
［5月12日（月） 小吹隆文］ |
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