株式会社松屋フーズ様

券売機での共通ポイントサービス(dポイント)提供を実現

牛めし(牛丼)、カレー、定食などを販売する「松屋」「松のや」などを全国で1,356店舗(2022年5月現在)を運営している「株式会社松屋フーズ(以下、松屋フーズ様)」では、店頭に設置しているNECマグナスコミュニケーションズ株式会社(以下:NECマグナス様)の券売機に「DNPマルチペイメントサービス(DMPS)」を採用し、2022年4月から一部店舗にて運営を行っています。

DNPマルチペイメントサービスは、クレジットカード・電子マネー・QR・バーコードといった多様な決済サービスや、複数の企業・店舗で利用できる共通ポイントサービスをワンストップで提供します。今回、本サービスの強みの一つである共通ポイントゲートウェイが評価され、NECマグナス製の券売機に導入されることで松屋各店舗でのdポイントが利用可能となりました。

DNPマルチペイメントサービスを利用して共通ポイントサービス(dポイント)を提供

コロナ禍の影響が続く飲食業界では、ウィズコロナ/アフターコロナを見据え、ポイントサービスを活用して生活者との結びつきを強化していこうとするニーズが高まっています。特に複数の企業や店舗で利用できる共通ポイントは、生活者の認知度も高く、多くの共通ポイント会員を対象とした顧客獲得施策や多角的なキャンペーンを実施することで新規顧客の獲得や加盟店舗間の相互送客が可能になります。

今回松屋フーズ様は、共通ポイント活用の広がりを受けて、店舗利用者の利便性向上や共通ポイント会員基盤の活用による新規顧客獲得を見据え、共通ポイントサービスの提供実績がある「DNPマルチペイメントサービス」の共通ポイントゲートウェイ機能を採用しました。
一部店舗に設置されている券売機での決済時にdポイントの獲得・利用が可能です。

松屋券売機トップ画面

松屋券売機dポイント選択画面

■dポイント
会員数…dポイントクラブ会員数8,908万人、dポイントカード登録数5,786万人(※1)
発行量…約2,700億ポイント
物理カードであるdポイントカードのほか、iD・d払いなどキャッシュレス決済にも対応。2020年6月より、国内最大級のフリーマーケットアプリ「メルカリ」との提携が開始。ドコモでんきでのdポイント還元などクロスユースが促進され、ポイント消費の利便性が向上しています。(※2)

※1,2

導入に至った背景

2020年の牛丼チェーン業界は、コロナ禍の影響により巣ごもり需要の恩恵は受けたものの、店内飲食数の減少が響き、トータルではコロナ禍前に比べ減収となっていました。

牛丼チェーン業界をはじめ飲食業界では共通ポイントサービスの導入が進んでいるなかで、松屋フーズ様でもコロナ禍の需要回復を目的に同サービスの導入が決定しました。

今後取り扱うブランド数が増えることも想定し、主に以下の3点に魅力を感じていただき、DNPマルチペイメントサービスの採用となりました。

  • DNPの強みである拡張性
  • 精算機に組み込めるモジュール提供によって開発負荷を削減できること
  • 多数ある実績によるノウハウ

共通ポイントサービスとは

共通ポイントサービスは、複数の企業・店舗が加盟できるポイントプログラムです。共通ポイントは、ポイントを発行する事業者に対して参加を申し込むことで導入できます。生活者は共通ポイントに加盟する企業・店舗での買い物でポイントを獲得し、そのポイントを別の企業・店舗の買い物において代金の一部もしくは全部に充当できます。

業界が異なる幅広い顧客層に対し、ポイントサービス自体のブランド力や認知度を利用したアプローチが可能なため、近年共通ポイントへ加盟する事業者が増えています。

共通ポイントに参加している企業の会員基盤を活用すれば、メルマガやDMなどさまざまなマーケティング施策がより手軽に行え、かつ一定以上の効果が見込めます。このほか、加盟企業に対して次のようなメリットが生じます。

・店舗をまたいで一括導入できるため、多店舗展開が容易
・ポイントや顧客情報の管理コストが削減できる
・共通ポイントを自社サービスの割引にそのまま使えるなど、ポイントプログラムの考案、運用にかかる手間が小さい

このようなメリットから、急速に導入が進んでいます。

DNPマルチペイメントサービス概要

DNPは、各電子マネーや国内外のコード決済、各種共通ポイントの導入をサポートするだけでなく、今後活性化していくことが予想される決済・購買データの利活用やマーケティング施策、会員サービスとの連動など、端末の提供にとどまらないマーケティングパートナーとして、顧客企業を支援してまいります。

DNPマルチペイメントサービス 概要

DNPマルチペイメントサービス 概要

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「DNPマルチペイメントサービス」の3つの特長

○複数の共通ポイントブランドへの対応

共通ポイントゲートウェイの標準仕様として、dポイント・Pontaポイント・楽天ポイントと3つのブランドの共通ポイントに対応しています。多様な業態の店舗で決済時に汎用的に利用できる共通ポイントサービスをワンストップで導入することができます。

○カード番号お預かりサービス

決済やポイントなどの顧客ID(identification:識別)情報とカード番号を連動させて、「DNPマルチペイメントサービス」のセンターで保持・管理します。店舗ではスマートフォンのアプリで顧客IDを二次元コード表示して対面でクレジット決済を行うことも可能で、クレジットカードを何度も提示する必要がありません。また、ECサイトでの非対面の決済では、2回目以降の利用の際にカード番号を入力する必要がなくなり、生活者の利便性向上や会計の迅速化につながります。

○用途に応じた3種類の決済端末

DNPマルチペイメントサービスの端末には、「POS連動型」「スタンドアロン型」「自動精算機組み込み型」の3種類があります。セルフやセミセルフのレジや無人精算機にも対応することで、機器の前での生活者の滞留を防止し、密になる状況を回避できます。屋外での設置も可能です。

今後の展開

松屋フーズ様では2022年4月より順次券売機の設置店舗を拡大しています。
現在はdポイントのみの提供ですが、dポイントから提供されるデータを活用して自社のマーケティング施策に活かしていきます。今後はDNPマルチペイメントサービスの共通ポイントゲートウェイを活用し、複数の共通ポイントの導入も検討していきます。

関連リンク

記載の内容は2022年7月時点の情報です。

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