「カード番号お預かりサービス」の
サービス内容と導入メリットをご紹介します

多様な決済サービスや共通ポイントサービスなどをワンストップで提供する「DNPマルチペイメントサービス」の中の便利なサービスのひとつ「カード番号お預かりサービス」にスポットを当てて、サービスのメリットなどを詳しく解説します。

背景

キャッシュレス化が進み、必要最低限の現金とカードだけを収納するコンパクトな財布がはやるなど、「財布の中のカードはもう増やしたくない」という声もよく聞かれます。そのような顧客ニーズにこたえようと、物理的な「会員カード」を見直し「会員アプリ」に移行する企業も数多く出てきています。
しかしながら、アプリの構築・運用にはコストがかかるうえ、顧客にダウンロードや会員登録をしてもらわなければならないというハードルも存在します。そのため、いまだに物理的な「会員カード」での運用をする企業も多くあるのが実態です。
本稿では、小売り・流通・百貨店等の、販売支援やキャッシュレス化のご検討をなさっている方へ、会員カードの運用改善に大きく貢献できる「カード番号お預かりサービス」をご紹介します。
アプリを導入せずとも、顧客の財布のなかの会員カードを減らすことに貢献し、さらに企業側にもさまざまなメリットのある、本サービスをぜひご参考ください。

「カード番号お預かりサービス」とは

「カード番号お預かりサービス」は、特定のIDにひもづくカード番号を「DNPマルチペイメントサービス(DMPS)※」で保持するサービスです。
IDやカード番号は国際セキュリティ基準のPCI-DSSに準拠したDMPSの環境で保持するため、導入企業はクレジットカード番号(PAN情報)等の情報を保持する際の負荷を軽減し、かつ安全に管理することができます。
さらに導入企業は、顧客にひもづくクレジットカード情報と特定のIDを、マーケティングの材料として活用することも可能です。
※クレジット、電子マネー、QR・バーコードといった多様な決済サービスや共通ポイントサービスなどをワンストップで提供するクラウド型サービスです。

メリットを導入事例でご紹介

①提携クレジットカードでハウスポイントが自動付与(導入実績:小売り・流通・百貨店等)

<顧客メリット>
・レジでのクレジットカード決済の時、会員カードの提示が不要。
<企業メリット>
・レジでのオペレーションが軽減。
・会員カードの製造コストや管理業務が軽減。

提携クレジットのクレジットカード番号とそれにひもづく会員IDを当社でお預かりします。店頭で顧客が提携クレジットカードをご利用いただくタイミングで、自動的に会員IDの登録情報と照合しPOS端末へ会員IDをお戻ししますので、会員カードの提示がなくてもポイント付与や各種サービスの提供が可能となります。
店舗側も、会員カード提示のお声掛けおよび読み取りのレジオペレーションが不必要となることや、会員カードの製造コスト・管理業務の軽減にもつながります。

カード番号お預かりサービスの図

②ECサイトでのクレジットカード番号入力が簡易化(導入事例:小売り・流通でのECサイト)

<顧客メリット>
・ECサイトでの決済時、クレジットカード情報の入力が不要。
<企業メリット>
・ECサイトでのリピート購買率の向上。

ECサイトの会員登録時にクレジットカード番号をあわせて登録いただき、会員IDとクレジット番号を当社でお預かりします。会員サイトにログインすることでクレジットカード番号を入力いただくことなく決済が可能なため、リピート購入等の購買率の向上につながります。

カード番号お預かりサービスの図2

まとめ

「カード番号お預かりサービス」は「会員ID」や「クレジットカード番号」以外のIDの保持も可能です。活用が検討されている「マイナンバー(個人番号)」をはじめ「銀行口座番号」「共通ポイントID」等のユニークなID同士をひもづけることにより、さまざまなサービスやマーケティング施策の検討も可能になります。
DNPは、キャッシュレスの事業領域でさまざまなサービスを提供し、多くの企業や顧客に支援を行ってきました。導入する企業や顧客にとって、実際に使われるものになるよう、サービスの立案から支援しています。
※掲載の内容は、2023年10月現在の情報です。

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