「教育CSRによる企業ブランディング支援事業」を大解剖!
取り組むメリットから具体的な手法、事例紹介までやさしく解説

教育CSRの実施をご検討されているご担当者様向けに、DNPの「教育CSRによる企業ブランディング支援事業」について、特徴、施策メニュー、お問合わせから施策実施までのプロセスをご紹介いたします。 また、本記事からお問合わせいただくこともできます。
2024年1月公開

教育CSRの実施をご検討されているご担当者様、こんなお悩みはございませんか。

・小学校へどのようにアプローチしたら良いかわからない
・どの会社をパートナーにするべきか決められない
・具体的にどんな施策が自社に合っているか相談したい
・実施フローが見えなくて想像できない

そこで、本記事ではDNPの教育CSRの特徴、施策メニュー、お問合わせから実施までのプロセスをご紹介いたします。

1.教育CSRも。人と社会をつなぐDNP

""

DNPは印刷の会社というイメージの方も多いと思います。「人と社会をつなぎ、新しい価値を提供する」という理念のもと、私たちは印刷と情報を駆け合わせ、さまざまな支援を実現してきました。その中で企業コミュニケーション/ブランディングのノウハウを蓄積しています。

1-1.なぜ、DNPが教育CSRに着目するのか

以下のような社会背景に伴い、キャリア教育の必要性が高まっています。

・終身雇用制度の崩壊など、就職就業をめぐる環境の変化
・少子高齢社会の到来
・IT化などによる社会構造の変化

文部科学省ではキャリア教育は「児童生徒一人ひとりのキャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育てる教育」ととらえられています。キャリア教育推進のためには、多様で幅広い他社との関係のこうちくなど企業との連携も必要とされています。企業としてもSDGsなどの価値観が広まる中で、「企業の成長、社会貢献、地域社会の発展へ寄与できる方法としてキャリア教育への協力=教育CSRの重要度がこれから飛躍的に増していく」と考えDNPでは教育CSRに着目ました。

DNPは「将来の消費者である子どもと現在の消費者である家族へのブランディング効果を期待しながら、あわせて社会の発展やそこに住む人の幸福にもしっかり貢献できる」点に、他にはない価値があると考え、教育という切り口で効果的な接点やコンテンツを開発してきました。

2.企業のメッセージをしっかり学びに変えるDNPの教育CSR

""

次からは、DNPの教育CSR事業の強みをご説明いたします。

2-1.DNPの教育CSR事業 6つの強み

1.大企業ならではの機動力

2.国内も海外も。広い学校ネットワーク

3.教育へのしっかりとした知見

4.マンガやライトアニメによるコンテンツ開発

5.IPコラボレーションのノウハウ

6.必要な部分だけのサポートも可能

1.大企業ならではの機動力

DNPは売上の半分以上は情報コミュニケーション事業によるものです。幅広い業界でさまざまな事業を遂行する層の厚いスタッフが多く存在しています。
幅広い人材による、幅広い分野での実績で蓄積したノウハウも活用し、コンテンツ開発、学校との交渉、運営においてもワンストップでサポートできます。

2.国内も海外も。広い学校ネットワーク

教育CSRを実施する課題のひとつが、学校との交渉です。DNPは日本全国に広い学校ネットワークを持っています。
また、エリア、生徒数、公立・私立、盛んな活動などの切り口で、各校の特性をカテゴライズし、把握。御社の狙いにふさわしい学校をカスタマイズしてご提案できます。
さらに、東南アジアの小学校にもネットワークがあるため、海外拠点での教育CSRも実現が可能です。

【国内における交渉可能学校数】

⼩学校:約 17,700校/中学校:約 8,700校/高校:約 4,000校  

【DNPのアジア小学校ネットワーク】

国・地域 エリア 展開規模
台湾 台北市 360校/390,000名
ベトナム ホーチミン市 100校/51,000名
インドネシア ジャカルタ特別市 1,800校/620,000名
タイ バンコク都 1,000校/571,000名
マレーシア クアラルンプール連邦領 300校/121,800名
インド コルカタ市(西ベンガル州)
デリー(連邦直轄地)
ムンバイ市(マハーラーシュトラ州)
ハイデラバード市(テランガーナ州)
ベンガル―ル市(カルナータカ州)
5都市17校/46,500名

3.教育へのしっかりとした知見

教育CSRを成功させるためには、実施内容と教育機関の方針や授業計画と合致させることがカギ。
DNPは教育現場を理解した上で、ソリューションを提供しています。

例えば、文部科学省が平成29年に公示した「新しい学習指導要領の考え方」に記載されているアクティブ・ラーニングの視点を取り入れた各学校の授業の改善、推進という指針に合わせ、PBL (プロジェクト・ベースト・ラーニング)手法を取り入れた出張授業を実施しています。従来の教育方法とは異なり、生徒が自ら課題を見つけ、解決する過程で知識を得る学習方法になります。

4.マンガやライトアニメによるコンテンツ開発

DNPは、訴求内容を子どもたちにもしっかり伝わり理解できるマンガやライトアニメ®にすることを得意としています。
ライトアニメは、マンガを元にアニメ映像を制作するDNPオリジナルの手法です。短納期・低コストでのアニメ制作を実現します。

授業の教材をマンガ・アニメ化することで、子供たちに親しみやすい形で提供・配布が可能となります。この手法は授業に対する印象をより良いものにし、教材を手元に残して自主的に振り返る動機付けにもつながります。

5.IPコラボレーションのノウハウ

DNP はアニメ・マンガ・ゲーム等のIPホルダーとの関係が深く、コラボレーション交渉や契約のノウハウがあります。
子供たちに人気のIPとコラボレーションすれば、話題性が飛躍的に向上することが見込まれます。

また、御社の狙いに合ったコンテンツをご提案することもできます。

6.必要な部分だけのサポートも可能

教育CSRの事業計画から実施までワンストップで引き受けられることが強みでありますが、もちろん、部分的な施策実施のみのご相談も可能です。
授業の開発だけ、学校のご紹介だけ、サンプリングだけ等、御社が必要とする施策をサポートします。

2-2.DNPが提供する教育CSR施策全体像

DNPの教育CSRは、「知る」「考える」「行動する」の子供たちの意識変容・行動変容に合わせた3つのフェーズに分けて施策を実施します。

PBL (プロジェクト・ベースト・ラーニング)手法による「啓発的体験」は、子供たちの意識変容をしっかりと促します。それにより、授業の中での課題が「自分ごと化」されその先の「行動変容」も起こります。
学校での学びは、家庭における行動・習慣化つながります。消費行動の中心となる母親や父親へのマーケティングにも波及していきます。

【DNPの提唱する教育CSR全体像】

""

2-3.DNP独自の教育CSR施策メニュー

教育CSRの施策には、以下のように、さまざまな手法があります。

・出張授業
・サンプリング(教材提供)
・職場/工場見学
・職場体験
・コンテスト実施
・奨学金

DNPは前述した「知る」「考える」「行動する」の3つのフェーズを据えながら、狙いに合わせて施策を検討・ご提案しています。
本章では、特に代表的な5つのメニューをご紹介します。

■フェーズ1:知る
「知る」フェーズでは、子供たちにテーマに沿った知識を提供します。
授業でも活用可能な教育教材を開発します。

・FREE NOTE ※FREE NOTEとは、表紙周りやバナー部分に企業メッセージや啓発記事を入れたノートで、学校で先生から子供たちへ直接配布される媒体。
啓発記事をノートに込めて子供たちへ配布する学用品型媒体を制作します。

・企業マンガ
企業が伝えたい啓発内容を子供たちにもわかりやすい「マンガ」で届けます。

・ライトアニメ
啓発内容をマンガ×映像の表現にすることで、訴求力・浸透力を持って届けます。


■フェーズ2:考える
「考える」フェーズでは、テーマに沿った課題を与えます。
企業が伝えたいメッセージを課題化し、それを元に子供たち自身が考え、話し合い、発表するプログラムとして落とし込みます。

・出張授業
PBL(プロジェクト・ベースト・ラーニング)手法を取り入れた出張授業を実施します。

■フェーズ3:行動する
「行動する」フェーズは、実際に体験や店舗に行くなどの行動を伴うメニューになります。

・サンプリング(教材提供)
啓発的メッセージ発信と併用して、学校でお試し商品や無料クーポンを配布します。

3.お問合せから施策実施までの流れ

施策実施までの大きな流れをご紹介します。

4.DNPが手掛けた教育CSRの事例

当社による実施事例を2つご紹介します。その他事例につきましてはお問合わせください。

4-1.サンプリング事例:トイレタリーメーカー様 マウスウォッシュ配布

""

イメージ

〈対象規模〉
・小学校30校

〈目的〉
マウスウォッシュという「お口のケア」の新しいスタイルを知らしめるため
・製品ブランド認知度UP
・製品トライアル機会提供
・社会貢献

〈実施内容〉
・サンプルの提供
・デンタルケアの大切さ、正しい歯磨きを伝える啓発冊子やアンケートを配布

〈費用〉
約500万円

4-2. 出張授業事例:トイレタリーメーカー様 手洗い啓発

""

イメージ

〈対象規模〉
・小学校40校

〈目的〉
正しい手洗いの啓発
・製品ブランド認知度UP
・製品トライアル機会提供
・社会貢献

〈実施内容〉
・アニメと啓発冊子で手洗い啓発
・学内手洗い場に設置サンプリングをし、正しい手洗いの体験
・洗い残しの可視化体験から、正しい手洗いの必要性を実感

〈費用〉
約1200万円

最後に。教育CSRを成功させるには?

社会貢献はもちろん、家庭へのマーケティングや未来の顧客の囲い込みに効果がある教育CSR。

施策の成功には提供コンテンツの質はもちろん、教育現場との円滑な調整・進行が欠かせません。
DNPは学校との深くて広いネットワークを用いて、御社の提供したいコンテンツに合った生徒のいる学校をセグメントした上で施策を実施するので、より一層成功確率を上げることができます。

また、下記のように、施策の種類はさまざま。

・出張授業
・サンプリング(教材提供)
・職場/工場見学
・職場体験
・コンテスト実施 等々

「出張授業」、「サンプリング」といった個別施策の実施から、さまざまな施策を組み合わせたプログラムの実施も可能です。

まだ実施する内容が決まっていなくても、「イメージを持つ」段階からご相談ください。
御社に合ったプログラムのイメージを提案させていただき、「イメージを具体化」する所からお手伝いさせていただきます。

未来のあたりまえをつくる。®