会員証を印刷・プリントで作成するメリットやデジタル会員証との違いとは

本記事では、特定の団体や組織、クラブ、サービスに入会している会員に対して、その身分を証明する会員証について解説します。会員証を自社で作成(印刷・プリント)するメリット、デジタル会員証と従来の会員証の違い、そして会員証を作成する際のポイントについて具体的に紹介していきます。

※こちらのページに記載されている内容は、2024年1月時点の情報です。

会員証とは

会員証

会員証とは、特定の団体や組織、クラブ、サービスに入会している会員に対して、その身分を証明する証明書のことです。身近なものでいうと、図書館やスポーツジム、店舗の会員カードなどがあります。

会員カードは作成・配布することで、顧客情報を収集できニーズにあったサービスを打ち出せたり会員の帰属性を高めるなど、さまざまなメリットがあります。近年では、紙やプラスチックカード以外にもデジタル会員証も増えてきています。

会員証を自社で作成(印刷・プリント)するメリット

会員証を自社で作成(印刷・プリント)すると、さまざまなメリットがあります。

カードプリンターでの会員証発行

ここでは、自社で作成する場合のメリットについて、
以下の3つのポイントから詳しく解説します。

 ・納期を短縮できる/即時発行が可能
 ・顧客満足度を向上できる
 ・個人情報を保管できる

納期を短縮できる/即時発行が可能

納期を短縮できる/即時発行が可能

1つ目のメリットは、納期を短縮できる点です。外部業者に印刷を依頼する場合、カードのデザインや制作期間が必要となり、発注から完成までに数日から数週間かかるのが一般的です。

例えば、繁忙期などでカード在庫がなくなってしまった場合などでも、急には用意できず、せっかくの機会を逃してしまうこともあるでしょう。自社で印刷できれば、即時の対応が可能になるので、このような心配がなくなるのは大きなメリットです。

顧客満足度を向上できる

顧客満足度を向上できる

2つ目のメリットは、顧客満足度を向上できる点です。会員証のデザイン、情報等を自由に設定できます。これにより、会員の好みやニーズに合わせた会員証を作ることが可能となり、顧客満足度を高めることができます。

個人情報を保管できる

個人情報を保管

個人情報を内部で保管できる点もメリットとして挙げられます。外部事業者を利用する場合、資格証に記載する情報を提供する必要があります。顔写真・氏名・住所など重要な情報を含むため、依頼先を慎重に選ぶ必要があります。

依頼先の体制などによっては、個人情報漏洩のリスクが高まってしまう可能性があるためです。トラブルを避けやすくなる点、依頼先選定の手間を省ける点は自社で作成するメリットと言えるでしょう。

従来の会員証とデジタル会員証の違い

デジタル会員証とは、スマートフォンアプリなどで会員証をデジタル化したものを指します。

従来の会員証と異なり、システム上で顧客それぞれが履歴を確認できたり、クーポンの配信やプッシュ通知といったマーケティングを手軽に行えたりするのが特徴です。

カードを別に持ち運ぶ必要がないなど利便性も高く、導入する企業も増えていますが、一方で運用経費がかかるなどのデメリットも存在します。

ここでは、デジタル会員証のメリット・デメリットについてご紹介します。ユーザーによっては、従来の会員証の方が管理がしやすい、スマートフォンに多くのアプリを入れたくないという人も一定数いますので、ユーザーの属性や自社の施策に合わせて、使い分けるのがおすすめです。

デジタル会員証のメリット

デジタル会員証には以下のようなメリットがあります。
 
 ・持ち運びをしやすい
 ・多くの機能を備えている

持ち運びをしやすい

1つ目のメリットは、持ち運びをしやすい点です。デジタル会員証は、スマートフォンやタブレットなどのデバイスに保存されるため、物理的なカードがありません。

スマートフォンなどのデバイスは多くの人が持ち歩いているので、それだけで会員証を携帯している状態になり、顧客の利便性が高まります。また、スマートフォンをなくさない限り、紛失の恐れがない点もメリットといえるでしょう。

多くの機能を備えている

2つ目のメリットは多くの機能を備えている点です。デジタル会員証には、ポイント管理や来店、買い物履歴の閲覧、予約システム、プッシュ通知による最新情報の提供など、さまざまなシステムとの連動が可能で、利用者の利便性の向上が図れます。

また、クーポンの発行やセール情報の発信など、企業側からもプッシュ型のマーケティングが手軽に行える点もメリットといえるでしょう。

デジタル会員証のデメリット

デジタル会員証にももちろんデメリットはあります。

デジタル会員証のデメリットとしては、以下のようなものがあげられます。
 ・運用費用がかかる
 ・利用できるユーザーが限られる

運用費用がかかる

運用費がかかる

1つ目のデメリットは、運用費用がかかる点です。従来の会員証であれば、会員証を発行するだけで運用が可能です。

一方でデジタル会員証の導入には、専用のシステムやアプリの登録費用などさまざまなコストが必要です。

システムの維持管理や定期的なアップデート、セキュリティ対策などランニングコストも必要となるため、小規模な企業では負担となる場合がある点はデメリットといえるでしょう。

利用できるユーザーが限られる

スマホの使い方がわからない

2つ目のデメリットは利用できるユーザーが限られる点です。デジタル会員証の利用にはスマートフォンやタブレットなどのデバイスが必要です。

また、アプリのダウンロードや登録作業を行う必要があるため、デジタルデバイスに不慣れなユーザーは利用しづらい側面もあります。どんな人でも簡単に利用できる従来の会員証に比べて、利用しづらい点があるのはデメリットといえるでしょう。

会員証を作成する際のポイント

最後に会員証を作成する際のポイントとして、以下の2つをご紹介します。

 ・活用方法を定める
 ・印刷(作成)方法にこだわる

活用方法を定める

1つ目のポイントは、活用方法を定めることです。会員証を活用する場合には、まずどのように活用するかを明確にしておきましょう。会員証は、単に身分を証明するだけでなく、さまざまなメリットやサービスを提供するための手段としても活用できます。例えば、顧客の来店・購入の促進をはかりたいのであれば、クーポンやポイント機能をつけるのが効果的です。顧客情報を管理したいのであれば、顧客管理システムやPOSシステムとの連動が必要になるでしょう。どのように活用するかで、会員証に付加する機能などが決まるので必ずはじめに明確にしておくようにしましょう。

印刷(作成)方法にこだわる

2つ目のポイントは、印刷(作成)方法にこだわることです。会員証の印刷にはさまざまな方法があります。印刷(作成)方法によっては、耐久性や印刷品質、コストは大きく異なります。例えばブランドイメージの高い会員証を作りたいというのであれば、印刷品質が高く耐久性のある再転写方式などの印刷(作成)方法を選ぶのが最適です。会員証の目的や使用頻度などに応じて、最適な印刷方法を選択するようにしましょう。DNPのカードプリンターは、高品質な再転写印刷方式(昇華再転写方式)が採用されており、さまざまな素材のカードに高品質な印刷が可能です。

再転写印刷方式(昇華再転写方式)の説明

印刷する画像を再転写フィルムに印刷し、熱(ヒートローラー)でこれをICカードへ転写(再転写)する方式です。ICカードへ直接印刷しないので、表面に多少の凹凸があるICカードへもきれいに印刷できます。カード表面の凹凸の影響を受けにくいため、デザインの自由度が高い印刷方式です。
ご興味がある方はぜひお問合わせください。

ID/ICカード・社員証・学生証の作成・印刷のことならDNPカードプリンターへ。

まとめ

本記事では、会員証について、会員証を自社で印刷するメリット、従来の会員証とデジタル会員証の違い、会員証を作成する際のポイントについて、詳しく解説しました。
会員証の導入はユーザーニーズなどの情報収集、プッシュ通知などのマーケティング、ポイントシステムやキャッシュレス決済などの機能付加による利便性の向上など、さまざまなメリットのあるものです。
自社で会員証を作成できれば、カードのデザインや付加機能など他社との差別化も図れるため、より効果的な会員証の運用が可能です。会員証の作成を検討されている場合は、この記事を参考に自社にあった会員証を作成してみてください。

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