ICカード学生証の特徴や教育機関内で作成することのメリットと最適な作成方法

本記事では、学生証におすすめの機能やICカード学生証の特徴、教育機関で学生証を作成するメリット、最適な作成方法について説明します。ICカード型学生証は、さまざまなシステムと連携でき、授業の効率化や個人情報保護にも貢献します。ICチップに書き込むことができるカードプリンターを導入すれば、教育機関で学生証の作成が可能になり、注文手続きの簡略化やコスト削減、個人情報保護、個性的なデザイン作成が可能になります。

※こちらのページに記載されている内容は、2024年1月時点の情報です。

学生証におすすめの機能

まずは学生証におすすめの機能について解説します。

1つ目は出欠管理機能です。講義室前などにリーダーを設置し、出席時にICカード学生証をかざすことで、出欠管理を行う機能です。即座に出席状況を確認できるだけでなく、教育機関側でも生徒ごとの出席状況を確認できるため、対策も打ちやすく、必須の機能と言えるでしょう。

他にも図書館などの施設への入退室管理、各種証明書の発行や食堂での食券購入などのキャッシュレス化が実現でき、学生の利便性向上にも期待できます。

学生証の活用事例

学生証を教育機関で作成(印刷・プリント)するメリット

ここでは、学生証を教育機関で作成(印刷・プリント)するメリットについて、以下の3点から解説します。

 ・発注手続きが不要
 ・安価に作成できる
 ・教育機関内で個人情報を保管できる

発注手続きが不要

1つ目のメリットは、発注手続きが不要な点です。教育機関で学生証が作成できれば、外部業者の選定やデザインなどの企画、契約や発注手続きなどを行わずにすむため、業務が効率化できる点は大きなメリットと言えるでしょう。

特に新入生の入学時期などは、学生証の準備以外にもさまざまな業務が発生するため、学生数が多い教育機関であれば、より大きな効果が期待できます。

安価で作成できる

2つ目のメリットは、安価で作成できる点です。学生証の作成を外部業者へ委託した場合、製作コストにはデザイン料や手数料、外部業者の利益などが含まれるため、コストが高くなる傾向にあります。

教育機関内で作成できれば、必要なコストはカードやインクなどの材料費のみですので大きくコストを抑えて作成することができます。

また、少ロットの場合でもコストを抑えて作成できる点もメリットでしょう。

教育機関内で個人情報を保管できる

3つ目のメリットは、教育機関内で個人情報を保管できる点です。学生証の作成を外部業者に委託する場合、学生の個人情報を業者にわたす必要があり、流出のリスクが高まります。

教育機関内で学生証が作成できれば、学生の個人情報を外部にわたすことなく発行できるため、リスクを抑えられる点は大きなメリットです。

学生証の作成に適した印刷方法

カードの券面印刷やICチップに書き込みが可能なカードプリンターを導入することで、教育機関内で手軽に学生証を作成できます。カードプリンターで採用されている昇華転写印刷の方式は大きく以下の2つに分かれます。カード表面にICチップの凹凸があるICカードへの印刷には、1の再転写印刷方式(昇華再転写方式)が選択されることが一般的です。

1.再転写印刷方式(昇華再転写方式)

再転写印刷方式の説明図

印刷する画像を再転写フィルムに印刷し、熱(ヒートローラー)でこれをICカードへ転写(再転写)する方式です。ICカードへ直接印刷しないので、表面に多少の凹凸があるICカードであってもきれいに印刷できます。カード表面の凹凸の影響を受けにくいため、デザインの自由度が高い印刷方式です。

DNPのカードプリンターは、再転写印刷方式を採用しており、さまざまな素材のカードに高品質な印刷が可能です。

ご興味がある方は、お気軽にお問合わせください。
DNPカードプリンター(ID/ICカードプリンター)

2.ダイレクト印刷方式(昇華転写方式)

ダイレクト印刷方式の説明図

ICカードに直接印刷する方法で、再転写方式に比べてカードの印刷工程が少なく、ランニングコストを抑制できるメリットがあります。しかし、ICカードに直接印刷するため、ICチップの微細な凹凸や埃などにより印刷品質に影響を受けやすいというデメリットがあります。また、ICカードの素材によっては、インクが定着しないことや、カードの端部に印刷できない点にも注意が必要です。再転写方式に比べて、ランニングコストを抑制できる一方、制約が多い方法と言えます。

学生証を作成する際の注意点

ここからは、学生証を作成するときに気をつけたいポイントを解説します。

1.個人情報の取扱い

学生証には個人情報(名前、学籍番号など)が含まれます。そのため、これらの情報の取り扱いには最大限の注意が必要です。情報漏洩を防ぐための適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。

2.高品質な写真の使用

学生証には通常、学生の顔写真が含まれます。この写真は、学生の身元を確認するための重要な要素であるため、鮮明で品質の良い写真を使用することが重要です。

3.デザインの一貫性

学生証は、その学校のブランドやイメージを反映するものです。そのため、学生証のデザインは学校のロゴ、色合い、フォントなどと一貫性を持たせることが重要です。

4.更新と再発行の手続き

学生証の失効期限や再発行の手続きについては、明確なガイドラインを設け、学生に周知することが重要です。

5.保存と管理

発行した学生証のデータは適切に保存し、管理することが重要です。これにより、再発行や情報の更新をスムーズに行うことができます。

まとめ

本記事ではIC学生証の特徴や教育機関内で作成するメリット、主な印刷方法について、詳しく解説しました。ICカード学生証は、さまざまなシステムとの連携による利便性の向上やセキュリティの強化など、学生だけでなく教育機関にとってもメリットの多いものです。

また、教育機関内で作成することで、柔軟な対応が可能になったり、オリジナリティが打ち出せたりと、さらなるメリットも期待できます。学生証の作成をご検討であれば、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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