高精細なパターン光を遠方まで投影できる

DNP高視認性パターンライト

DNP高視認性パターンライトは、小型で低消費電力でありながら、遠方まで明るく明瞭な光パターンを投影することが可能な照明装置です。直線や矢印等の図形など、用途や場所に適したさまざまな光パターンを投影することができます。

製品開発の背景 ~道路工事の課題解決に向けて~

「DNP高視認性パターンライト」は、道路工事現場でご活用いただけます。

道路上の工事作業は、一般車両の交通量が少ない夜間の限られた時間に、手早く行う必要があります。また、夜間は施工区域への車両侵入のリスクも高まるため、作業員や運転者の安全を確保することが必須となっております。
このような課題を解決するべくDNPでは、小型で低消費電力でありながら、遠方まで明るく明瞭な光パターンを投影することが可能な「DNP高視認性パターンライト」を開発いたしました。

DNP高視認性パターンライトの特長

■高輝度なパターンを投影
・高輝度かつ高精細なパターンを遠方まで投影
 ラインタイプ:数m~約100m先まで投影可能
 矢印タイプ :数m~数十m先まで投影可能

■光安全に配慮
レーザー製品の安全規格であるJIS C 6802、およびIEC60825-1に適合した、クラス1レーザー製品*です。
これにより、レーザー機器管理者の配置やインターロック機構、製品へのアクセス制限など特別な対策を必要せず、一般的なLED灯具と同様の使い方ができます。
*本製品は、JIS C 6802:2014、およびIEC60825-1:2014の 4.4項にもとづくクラス1 レーザー製品です。
 Risk Group 2 (IEC 62471:2006)に分類されます。

■低消費電力
・光の利用効率が高く、他の投影方法と比べ消費電力が低い
・充電式のため、常設電源からの給電不要
 連続照射モード:最大3時間、点滅モード:最大6時間(内蔵バッテリー使用時)

■設置が簡単
・小型・軽量のポータブルサイズのため、幅広い用途に対応
・三脚による固定や、他の製品に設置して使用することが可能
・従来は設置運用が難しい高さ・角度からの光パターン投影にも対応

「DNP高視認性パターンライト」の製品本体です。

活用事例-1 阪神高速技術株式会社様
【工事現場予告のための車線誘導用の矢印照明】

阪神高速技術様が、2021年11月に大阪環状線で行った試験施工の様子です。

阪神高速技術は、同社が手がける阪神高速道路における作業において、受傷事故を未然に防ぐため、予告看板やカラーコーンなどの設置に加え、「DNP高視認性パターンライト」を活用した新たな安全対策手法を開発しました(阪神高速技術株式会社、株式会社テクノ阪神、DNPの3社共同開発)。
同製品により矢印のパターンを路面上に照射することで、ドライバーに向けて、より直感的に早めの車線変更を促すことができるため、ドライバーだけではなく、工事従事者の安全性の向上に繋がります。

「DNP高視認性パターンライト」により矢印のパターンを路面上に照射することで、ドライバーに向けて、より直感的に早めの車線変更を促すことができます。

活用事例-2 北海道技建株式会社様
【道路施工時の墨出し代替となるライン照明等】

北海道技建が2022年4~8月に実施した札幌市の道路区画線整備にて、施工用ラインガイドおよび進入車両の誘導用矢印の用途で「DNP高視認性パターンライト」が採用されました。
今回、工事に必要な基準線・区画線等を路面上に示す「作図工程(墨出し作業)」にこの製品を利用することで、従来方式と比較して、墨出しの作業時間を約70%以上、作業コストを約75%以上短縮できることが確認できました。また、交通規制等の準備から、消えかけたラインの消去、墨出し、新しいラインのペイント、規制の解除などまで、全体の工程にかかる時間の最大35%の短縮と最大24%のコスト削減につながることも確認できました。

北海道技建様が2022年4~8月に実施した札幌市の道路区画線整備にて、「DNP高視認性パターンライト」をご使用いただきました。

用途の広がり

DNP高視認性パターンライトによって廊下に照射した矢印です。遠方まで明瞭に表示されていることがわかります。

■災害時の避難誘導
■工場内における自立走行ロボットの誘導
■スタジアムや商業施設における人流誘導
■交通における移動体の誘導(車線変更の誘導等)、規制帯や規制線の表示
■作業補助となるラインガイド表示(設置位置等)

関連ページ

よくある質問

Q. 1つのライトから複数のパターンを照射できますか? A. 可能です。
Q. 投影パターンは、どのようなデザインができるのでしょうか? A. 現状、標準仕様としてご用意しているのは①ライン(直線)②矢印 の2カテゴリーになります。
その他のデザインをご希望される場合は、個別にご相談ください。
Q. 照射されるライトは、どのような色があるのでしょうか? A. 現時点で量産可能であるのは、緑色のみとなっております。
その他の色をご希望される場合は、個別にご相談ください。
Q. 日中の晴天時にも使用できますか? A. 晴天下においては、他の投影手段と同様に、視認性の高い光投影はできません。
屋外では夕方~夜間にご使用ください。

お気軽にご相談ください

DNP高視認性パターンライトに関する見積や、技術的な相談に関しましては、下記の「お問合わせ」フォームより、お気軽にご相談ください。
シミュレーションやサンプル品の提供については、まずは打合せなどで詳細なご要望をお伺いした上で、個別に検討させていただきます。試作費用やリードタイムについて知りたい方も、まずはご連絡ください。




パターンライトは、DNP大日本印刷の登録商標です。

未来のあたりまえをつくる。®