新たなエンタメ市場の開拓

ライトアニメ

近年、読み放題、見放題などの定額サービスが始まったことでコンテンツの供給過多状態が続いており、より気軽に・早く・多様なアニメ作品を楽しみたいという生活者のニーズが増加しています。DNPではより低コストかつタイムリーにアニメを提供したいという思いから、従来のアニメーション制作手法と比較して、アニメーション制作にかかる時間やコストを大幅に抑制できる新しいフローを開発し、主にマンガ原作などを持つ出版社様、キャラクターなどのコンテンツをお持ちの企業様向けに「ライトアニメ」の名称で2022年8月にサービス提供を開始しました。

「ライトアニメ」開発の背景・狙い

日本アニメにおける国内・海外の生活者向け市場規模は2020年に2兆4261億円となり(日本動画協会「アニメ産業レポート2021」)、国内でコロナ禍の影響を受けたものの、海外の順調な伸びにも支えられ、さらなる成長が期待されています。動画の定額制(サブスクリプション)サービスやSNSの普及にともない、気軽にコンテンツを「倍速視聴」や「ながら視聴」などで楽しむ人が増えている一方で、制作期間の長さや膨大なコストを理由に、コアなファンを抱えながらもアニメ化に至らない多くの優れたマンガ作品も存在しています。
多種多様な新しいアニメ作品をタイムリーに楽しみたいというニーズに対して、制作の負荷の高さや、人材不足等による制作現場の労働環境の悪化などが課題となっています。
こうした課題の解決に向けて、DNPは今回、長年の出版印刷事業で培ったコンテンツ加工技術等を応用・発展させた独自のアニメ制作手法「ライトアニメ」を開発しました。この新しい制作フローを軸として、グローバル市場も視野に入れたアニメ関連のエンタテイメント事業を展開します。

ライトアニメについて動画で紹介

こちらの動画はライトアニメで制作したライトアニメの紹介動画になります。

動画:ライトアニメPV(3:17)

ライトアニメの特徴

低コストかつタイムリーなアニメ制作

ライトアニメではマンガ原稿の活用を基本とし、セリフの吹き出しなどを削除した原稿からコマとパーツの切り出し、カラーリングを行った後モーションを加えて動画にすることで、制作期間とコストを大幅に抑えます。この手法により、従来手法ではアニメ化が難しかった作品や原画のタッチを活かしたい作品などを比較的容易に生活者へ届けることが可能です。

制作工程イメージ① ディレクション

マンガ原稿の活用を基本としているため原作の世界観を毀損しない全体設計と原作に寄せた加筆・修正が可能

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制作工程イメージ② 制作

マンガの既存保有データに応じて、セリフの吹き出しなどを削除した原稿からコマとパーツの切り出し、カラーリングを行った後モーションを加えて動画化

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生活者に対する作品の提供・販売も実施

制作したアニメ作品については、DNPが事務局となり、動画配信プラットフォームに向けて放送権を販売します。また、DNPグループが運営するハイブリット型総合書店「honto」をはじめとする電子書籍販売サイトや、さまざまなデジタルコンテンツ配信サービスを通して、生活者向けに作品を提供・販売いたします。
その第一弾として、2022年8月より「honto」にて、株式会社海王社の『どっちもどっち』のアニメーション付電子書籍の販売を開始しました。(https://honto.jp/swamp/cp/2022/docchimodocchi.html

よくある質問

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