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展覧会レビュー
小吹隆文/福住廉/村田真/酒井千穂
12/16
東京芸大 博士展
12/4〜12/16 東京藝術大学美術館[東京]
博士論文と作品を公開する展覧会。論文ありきの展覧会はどうしても作品の見せ方が疎かになりがちだが、空間をしっかり作りこんでいた横谷奈歩と世界各国の妊婦の腹に「書」を書きつけるエリック・ヴァン・ホーヴの写真が飛びぬけていた。
[12月16日(日) 福住廉]
藤井まり子 展「ゆーとぴあ」
12/11〜12/16 ギャラリーはねうさぎ ROOM1a[京都]
藤井まり子 展「ゆーとぴあ」
さまざまな色の糸が上方に向かって絡み合い、空間を埋め尽くしていくイメージのインスタレーションで、断面を外からガラスの扉越しに見る作品。数十種類の糸の色は上に視線を移すごとに徐々に薄くなり、最も上方は真っ白の糸だけになる。置いてある踏み台に上ると、一面が白で覆われた空間が出現する。現在、大学で染織を学ぶ藤井。布や糸を染める度に、濾過されるような清らかな気持ちになっていくことに気がついたという。作品はそんな制作への思いと、これからもそうありたいと願う態度をそのまま白で表現している。けれど、上方の既製の白い糸よりも、むしろひとつずつ染められた糸の方が綺麗だったし、そのひたむきな思いや清々しさも現われている気がして、視線は上よりも足下へ傾くのだった。
[12月16日(日) 酒井千穂]
阪上弥生 展
12/11〜12/16 ギャラリーはねうさぎ ROOM2[京都]
阪上弥生 展
作家自身のプライヴェートな空間をモチーフにしたろうけつ染めの作品。季節ごとに異なる光景を描いた三つのシリーズの布が展示されていた。部屋に置かれた植物や電化製品、カーテンといった様子がそれぞれに違う作品を見比べるのも楽しいが、3枚に連なる大画面に自由に描かれたかたちや線がじつに気持ちよく、色の重なる輪郭線も、全体の色彩も美しい。阪上も京都市立芸術大学の大学院で染織を専攻している。次は卒業制作展での発表らしい。どんな作品が見られるのか楽しみだ。
[12月16日(日) 酒井千穂]
Index
11/26〜12/1
野嶋革 展
山元ゆり子 展
シェル美術賞
中野正貴
山中賀與子 作品展
12/3〜12/5
中村協子 展「思い出せない思い出」
西岡桂子 展「本気がいっぱい」
山野千里 展
今日の作家シリーズ48 垂直なる地平:国谷隆志
矢尾板克則 小屋 展
12/7〜12/8
墨集団翔 Sho Sumi 三人展 遊離
ヤノベケンジ展「トらやんの大冒険──ファンタスマゴリア」
田中広幸 展「集積体上の球体」
12/9〜12/13
スエモトタモツ展
川北ゆう「WATER WAVER」
平野政吉美術館
木村伊兵衛が視た秋田
12/15
バードハウス展
福井直子 展「絵のある部屋」
篠原愛 展
小西紀行「人間の家」
12/15
大和文華館所蔵 富岡鉄斎 展──躍動する形と色
北山善夫 展 図像説(歴史)
Calendar for2008
12/16
東京芸大 博士展
藤井まり子 展「ゆーとぴあ」
阪上弥生 展
12/18
30年分のコレクション
俵萌子・増田妃早子「Drawing-Exposed essence 07」
「静物」才木寛之 展
荒川望 展
12/20〜12/24
大西伸明 3℃
イスワント・ハルトノ「MELLOW」
一寸のアート part5:亀谷彩・白井千尋
半熟目玉盲点観光ガイドによる、観光ダンス作品「ためいけ」
旅 展
12/25
遠い町──それぞれの記憶 上田順康・藤下友絵・板野久美子
大塚泰子
百花繚乱 展──芸能人・文化人による華やかなアートの共演
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