岡山県瀬戸内市/備前長船刀剣博物館様

国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛)」高精細VRコンテンツ開発

岡山県瀬戸内市にある備前長船刀剣博物館所蔵の国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛:さんちょうもう)」(以下:山鳥毛)を来館者がいつでもその魅力を体感でき、理解を一層深めることができるよう、高精細な三次元(3D)CGデータを活用したVRコンテンツの開発に協力いたしました。

「国宝山鳥毛ビューア」:端末での操作

国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛)」高精細VRコンテンツの開発経緯

古くから日本刀の生産が盛んな岡山県瀬戸内市では、質の高い日本刀製作技術の継承や日本刀に関わる職人の育成に取り組むとともに、日本の歴史や日本刀文化を知る機会を国内外に提供しています。同市の備前長船刀剣博物館は、ふるさと納税制度等を活用したクラウドファンディング「山鳥毛里帰りプロジェクト」の寄附金により、戦国時代の名将上杉謙信・景勝親子の愛刀である「山鳥毛」を所蔵しています。

この「山鳥毛」は国宝のため、国の公開基準に準じて展示日数を制限しており、来館者がいつでも鑑賞できる機会を創出することが課題でした。そこで、来館者がいつでも「山鳥毛」の魅力を体感でき、理解を一層深めることができる、高精細3DCGを活用した日本語版と英語版の2ヶ国語対応のVRコンテンツを開発し、館内で常時公開しております。

山鳥毛VRコンテンツの特長

DNPは、高解像度の画像撮影と、レーザーを対象物に照射して3Dデータを取得するレーザー計測を最適に組み合わせることで、「山鳥毛」の形状、テクスチャー(質感)などを忠実に再現した高精細な3DCGを制作、これを活用し日本語・英語対応の2つのVRコンテンツを開発しました。

1.4Kヘッドマウントディスプレイでの「国宝山鳥毛VR鑑賞」

来館者がヘッドマウントディスプレイを装着し、日本語と英語で解説を聞きながらコントローラーを操作することで、通常は触れることのできない「山鳥毛」を蝋燭の光の下で、あたかも手に持っているかのように見ることができ、VRコンテンツならではの刀身の断面形状まで間近で鑑賞できます。

「国宝山鳥毛VR鑑賞」:コントローラーを使った刀剣鑑賞

「国宝山鳥毛VR鑑賞」:体験用ヘッドマウントディスプレイ

2.4Kタッチパネルディスプレイでの「国宝山鳥毛ビューア」

DNPコンテンツインタラクティブシステム「みどころビューア」を用いて、 4Kタッチパネルディスプレイ上での直観的な操作で、手に触れることができない「山鳥毛」を回転・拡大・縮小しながら、豪壮な日本刀の姿や、特徴的で華やかな刃文を細部までじっくりと鑑賞できます。初心者に向けては刀の鑑賞方法を順序立ててわかりやすく、また見どころポイントについても、日本語と英語のテキストで説明します。その他、備前長船刀剣博物館周辺の刀剣ゆかりの文化観光スポットも紹介します。

「国宝山鳥毛ビューア」:端末での操作

「国宝山鳥毛ビューア」:操作画面

備前長船刀剣博物館 来館者の声

来館者から「手に取ったスケールを体感できた」「通常見ることができない角度から鑑賞することができた」などの感想が寄せられています。
展示鑑賞では得られない知識を得ることができ、刀剣への興味関心や理解を深めることにつながっています。

(2022年11月時点の情報です。)

この事例で導入した製品・サービス

3Dデジタル化された作品を、直観的な操作で手に取るように細部までじっくりと観察できます。 作品に対する知識の幅を広げ、作品への興味のきっかけを作ります。8K出力にも対応しています。

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