次世代育成オフィス(ONG)×大日本印刷(DNP)の協働イベント

STEAM型 次世代育成ワークショップ2025

社会人が高校生の参加するワークショップに伴走し、異世代との協働を通じて自らも学びを得る「STEAM型次世代育成プログラム」。2025年7~9月に、3社から集まった次世代リーダー層の社員に向けた企業研修としての実証イベントを開催しました。合計5日間にわたって行ったプログラムをご紹介します。
(2025年10月公開)

1.ワークショップ概要

 参加企業3社から集まった次世代リーダー層の社会人6名が、他者の成果を最大化させるための関わり方を学ぶ事前研修を経て、関東近郊の高等学校を代表する高校生18名とともに探究型の学びのワークショップに参加しました。社会人は、高校生のグループワークにおけるファシリテーションやリーダーシップを実践しています。その後、振り返り、自らの今後のリーダーシップについて考える2時間の事後研修を行う実証を行いました。
 このワークショップは、DNPが東京大学 生産技術研究所 次世代育成オフィス(東大生研ONG:Office for the Next Generation)の学術指導を受けて2024年に開発した「STEAM型次世代育成プログラム」の基本モデルを発展させ、社会実装に向けて再構築したものです。


※東大生研ONGとは:
次世代育成オフィス(ONG:Office for the Next Generation )は、東京大学 生産技術研究所内に、産業界と連携しながら、次世代を担うイノベーティブな人材育成のための教育・アウトリーチ活動の新しいモデルの創出、及び推進を目的として設立されました。理工系人材のみならず、未来社会をデザインできる人材の育成に向けて、工学や最先端技術の魅力、及び、科学技術と社会とのつながりを伝える取組みとして、STEAM教育を取り入れた産学連携による次世代育成の新しいモデルを創り出すことを目指しています。( https://ong.iis.u-tokyo.ac.jp/


参加企業:
大日本印刷株式会社の他に、以下2社の皆様にご協力いただきました。

2.開催レポート

「人を考える」 ーデザイン思考でユニバーサルデザインを考えてみようー

プログラム
事前研修4時間・実践12時間(3日間)・事後研修2時間

①事前研修

社会課題解決が求められる背景や異世代との協働について事前に学びます。

②実践

高校生に向けた学校外の探究型の学びのワークショップに参加し、自分自身の職務についての紹介やチームのファシリテーション・マネジメントを実践します。

3日間、合計12時間の探究プログラム

参加する高校生が1グループ4~5名に分かれ、社会人のファシリテーションのもと、ワークショップ形式で進行します。
デザイン思考のステップを活用し、はじめに社会課題を自分ごと化するためのインプットを受けます。得た視点を使って社会を見渡して課題を見つけ、解決策を考えます。

1日目 セッション1・2

2025年7月31日(木) 
始めに、東大生研ONGのメソッド及び教材を使用した各グループのチームビルディングを行いました。

・基調講演:東京大学 先端科学技術研究センター 熊谷 晋一郎 教授
・疑似体験ワークショップ:ユニバーサルデザインコーディネーター GRIC 高橋 純也 代表

続いて、ユニバーサルデザインを自分ごと化するワークを行いました。

2日目 セッション3

2025年8月21日(木)
個々が見つけた社会課題を持ち寄り、チームメンバーと協働することでユニバーサルデザインの視点から解決するアイデアを創出しました。

2025年9月20日(土)
これまでに考えた案を全体で共有し、ディスカッションを通じて改善点を探ったのち、改善案の再検討を行いました。お互いに意見を出してまとめ、最後に発表を行いました。

③ 事後研修

活動全体を振り返り、自らの学びについて言語化します。

3. 参加者の声

ご参加いただいた企業様からのお声をご紹介します

参加した高校生からも感想をいただきました

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