ブリッジ・モーション・トゥモロー株式会社様
月間2,000台規模の端末入れ替え業務を、サービスを止めずに実現。出荷台数の変動にも応えるDNPの運用設計力
物量変動の大きい配信端末の更新に対し、キッティング・出荷・保守を一元化。段階的な業務移管によりサービスへの影響を抑え、月間約1,500~2,000台を安定して扱える体制を構築しました。
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ブリッジ・モーション・トゥモロー株式会社様(以下、BMT様)は、大手ホテルチェーンを中心に、客室テレビに接続する配信端末など、ホテル・宿泊業界向けのDXサービスを提供しています。
配信端末は数年ごとに大規模な更新が発生し、その際には短期間で多数の端末を設定・出荷しなければなりません。今後さらなる出荷量の増加が見込まれるなか、BMT様は、品質を維持しながら物量の変動に対応できる運用体制の見直しを検討していました。特に、全国のホテルで稼働しているサービスに影響を与えることなく、今後の大規模な端末更新にも対応できるパートナーを求めていました。
こうした課題に対しDNPは、多様な機器を取り扱ってきたノウハウと協力会社とのネットワークを活かし、物量の変動に柔軟に対応できる体制を提案しました。あわせて、稼働中のサービスへの影響を抑えるため、小規模なホテルチェーンから対象を広げる段階的な移管計画を設計し、キッティングから出荷、保守業務までを一元管理する体制を構築しました。
その結果、現在は月間約1,500~2,000台規模の端末を安定して取り扱えるようになり、BMT様の対象業務をDNPへ全面移管しています。本記事では、サービスを停止することなく業務を移管し、大規模な端末更新にも対応できる体制を構築したプロセスを紹介します。
目次
プロジェクトの流れ
大規模な端末更新に向けてBMT様が抱えていた2つの課題
課題①:月間2,000台規模の端末設定業務に対応できる体制の確保
課題②:稼働中のサービスを止めない安全な業務移管
物量変動への対応と安全な業務移管を両立したDNPの提案
標準化と物量に応じた稼働調整による繁閑への柔軟な対応
小規模な移管から始め、サービスへの影響を最小化
月間約1,500~2,000台を安定して扱える体制を構築
今後の展望
プロジェクトの流れ
・サービス開始 2025年2月(2026年10月現在も運用中)
・キッティング・出荷・保守業務までを一元管理する体制を構築
・客室テレビ接続用の配信端末を段階的に移管
大規模な端末更新に向けてBMT様が抱えていた2つの課題
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対象の配信端末 |
BMT様にお話を伺うなかで、配信端末のキッティング(端末をすぐに使える状態にするための設定・準備作業)や出荷、保守業務について、いくつかの課題を抱えていることがわかりました。主な課題は下記の2点です。
課題①:月間2,000台規模の端末設定業務に対応できる体制の確保
大手ホテルチェーンは全国に多数の施設を展開しており、客室数も膨大です。BMT様は、こうした大手ホテルチェーン向けに、客室テレビに接続する配信端末を提供しています。
配信端末は数年程度の周期で更新され、大手ホテルチェーンで同時に大規模な入れ替えが行われるタイミングで、短期間に大量の作業が必要です。今回も大規模な端末更新に伴い、毎月2,000台規模の設定作業や出荷が発生することになりました。
さらに、端末の更新件数は時期による波が大きく、ほとんど発生しない時期がある一方で、想定を超える膨大な台数に達する可能性もあります。繁忙期に合わせた人員や作業スペースを常時維持することは難しく、大量更新が決まってから短期間で必要な体制を整えることは容易ではありません。
そこでBMT様は、作業数の変動に柔軟に対応できる新たなパートナーを必要としていました。
課題②:稼働中のサービスを止めない安全な業務移管
今後の運用体制の見直しを進めるにあたり、BMT様が最も懸念していたのが、稼働中のサービスへの影響です。全国のホテルで利用されているサービスのため、委託先の切り替えによって出荷や保守業務が滞り、サービスに影響が生じることは避けなければなりません。
また、端末の入れ替えには、出荷・設置できる状態にするための設定や準備を行う作業(キッティング)をはじめ、その他部材のピッキング・梱包など、さまざまな業務が付随します。
稼働中のサービスに影響を与えることなく、安全かつ確実に業務を移管することが求められていました。
物量変動への対応と安全な業務移管を両立したDNPの提案
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DNPマルチデバイスマネジメントサービスの実行基盤であるDNPの三芳LCMセンター |
本プロジェクトにおいてDNPは、これまで培ってきた作業標準化のノウハウを活かし、物量の変動に柔軟に対応できる体制と、稼働中のサービスへの影響を抑えながら段階的に業務を移管する計画を提案しました。
標準化と協力会社のネットワークで物量変動に対応
DNPはこれまで、PCをはじめとする汎用的な端末から、店舗の決済端末、映画館の発券機、食券機といった特殊なデバイスまで、多種多様な機器のキッティング、出荷、保守業務などの一連の作業を手がけてきました。社内には、こうした案件を通じて豊富な知識やノウハウを蓄積しています。
さらに、これまでの経験をもとに、作業手順をマニュアルやチェックシートとして標準化し、担当者個人の経験やスキルに依存することなく、安定した品質で作業できる仕組みを整えていることもDNPの強みです。
こうした仕組みの展開はDNP社内だけにとどまりません。実際に作業を担う協力会社に対しても、マニュアルやチェックシートをもとに徹底した教育を行い、定められた手順・基準に沿って作業できる体制を構築しています。
また、今回のように物量の波が大きい案件では、必要なときに作業人員を確保できるかどうかも重要です。DNPは複数の案件を継続的に手がけ、グループ会社・協業会社に安定して業務を依頼しているため、必要な人員を確保しやすい基盤があります。
こうした標準化のノウハウと安定した人員体制により、物量が変動するBMT様の案件にも柔軟に対応できる体制を構築しました。
小規模な移管から始め、サービスへの影響を最小化
全国で稼働中のサービスへの影響を最小限に抑えるため、まずは移管までのスケジュールを設定し、そこから逆算して必要な工程を組み立てました。
同時にすべての業務を切り替えるのではなく、まずは導入ホテル数の少ない小規模なホテルチェーンから移管を開始。運用状況を確認しながら、段階的に対象を広げていくサービス移管計画を提案しました。小規模な環境で検証してから対象を広げることで、稼働中のサービスへの影響を抑えながら、安全に移管できたのです。
さらに、パートナーの変更によって配信端末のキッティングや出荷、保守業務が細分化することを避けるため、これらのプロセスをDNPがまとめて担う体制を提案し、お客様側の管理負担を増やすことなく、サービス品質を維持しながら業務を移管できるようにしました。
月間約1,500~2,000台を安定して扱える体制を構築
月間約1,500~2,000台規模のキッティングや出荷、保守業務を安定して行える体制が整いました。2026年1月から対応するホテル数が拡大し、現在は、キッティング、出荷、保守業務について、DNPが一元的に対応する体制を構築しています。
導入の際、大きなトラブルもなく、業務はスムーズに進行しました。対象ホテルの少ないスモールスタートから段階的に移管を進めたことで、既存サービスを停止させることなく、安全に新しい運用体制へと切り替えることができました。
また、キッティングから保守業務までをDNPに一括して任せられることも、BMT様がDNPを選んだ大きな理由の一つです。移管によって委託先が複数に分かれることなく、これまでと同様、一つの窓口で業務を管理できる点が評価されました。
さらに、端末のシステムに不具合が見つかった際には、お客様と密に連携しながら、出荷直前の現場で設定を適用する復旧作業を迅速に実施し、予定どおり出荷できるよう対応しています。予期できないトラブルが発生した場合でも、現場で状況に応じて柔軟な対応を図る体制を整えているのです。
DNPのノウハウと人員体制により、今後、大規模な端末の同時更新が発生した場合や、短期間で大量の出荷が必要になった場合にも、物量やスケジュールに応じて作業体制を調整し、柔軟な対応を図ります。
今後の展望
今回のプロジェクトでは、全国のホテルで使用される端末について、部材の保管・管理、キッティング、出荷、保守業務までを一貫して担う体制を整えました。今後、他のホテルチェーンで大規模な端末更新が行われる際にも、今回整えた体制を活用して物量の増加に対応していきます。
また、DNPではPCやスマートフォンだけでなく、決済端末や自動券売機など、さまざまな機器を取り扱っており、機器の調達からキッティング・配送・設置、導入後の保守業務までの一連の業務をまとめて支援する「DNPマルチデバイスマネジメントサービス」を提供しています。複数の工程をDNPが一括して担うことで、お客様がそれぞれの委託先と個別に調整する負担を減らすとともに、導入後の運用状況に応じた見直し・改善まで継続的に支援していきます。
ブリッジ・モーション・トゥモロー株式会社 様
設立: 2000年3月3日
本社: 〒141-0031 東京都品川区西五反田7-7-7 SGスクエア 7階
資本金: 100百万円
(2026年10月時点での情報です。)
