ファミリー層の集客を成功させるアプローチのポイントとは

ファミリー層・親子連れは幅広い層を一気に獲得でき、クチコミが広がりやすく、リピート率も高いため、商業施設・アミューズメントパーク・博物館といった施設ではぜひアプローチしたい客層です。 ここではファミリー層の集客ポイントや成功事例について、DNPフォトイメージングジャパンのイベントフォトソリューションと共にご紹介しています。 「ファミリー層の集客は何から始めれば良いのだろう?」「ファミリー層への効果的なアプローチとは?」などのお悩みをお持ちの方はぜひ参考にしてください。

2023年6月6日 公開

ファミリーのイメージ

【目次】

リピーター獲得に欠かせないファミリー層へのアプローチ

ファミリー層という言葉は漠然としていますが、一般的には子育て中の家庭のことを広い意味で「ファミリー層」と呼びます。マーケティングのために具体的な定義をするのであれば、「20~50代の親と子ども」と考えるほうが良いかもしれません。

少子化が進んでいるとはいえ子育て世代の割合は多く、さらに孫を持つ高齢者も取り込める可能性の高い市場です。老若男女を問わず幅広い層を一気に取り込めるファミリー層へのマーケティングが成功したら、事業にもプラスの影響をもたらすでしょう。これまでファミリー層をメインターゲットに据えていなかった企業・業界であっても、アプローチを考えてみる価値はあります。

ここでは、ファミリー層にアプローチすることで得られる集客の効果について解説します。

リピーター獲得につながりやすい

親子連れで過ごしやすい場所だと思ってもらえたら、ファミリー層はリピーターになってくれる可能性が高くなります。
子どもが急に泣いたり走り出したりするのは当たり前ですが、それが周囲に迷惑をかけてしまうこともあるため、子連れで外出する際には何かと気を使ってしまうものです。だからこそ、ママ・パパは子連れで出かけられる場所、子どもと一緒に楽しめる場所を常に探しています。もしそういった場所を見つけたら、ファミリー層は何度も足を運ぶリピーターになってくれる可能性があります。

クチコミ効果が期待できる

特に親子連れへのアプローチは、クチコミ効果が大きく期待できます。子育て中は、同じ悩みを抱えるママ友・パパ友同士で情報をシェアしながら支え合うことが多いからです。シェアする情報は子育ての経験則やテクニックに留まらず、子どもを遊ばせるエンターテインメント施設、子育てを楽にするツール、子どもが夢中になる知育おもちゃ、子育て費用を削減する裏技など、多岐にわたります。ファミリー層へ上手くアプローチすることで、他の親子連れにもクチコミが広がり、さらなる集客力アップが見込めるでしょう。

ファミリー層の取り込みに成功したマーケティング事例

ここからは、温泉旅館、商業施設、カフェといった施設で親子連れを受け入れるサービスを導入し、集客につなげたマーケティングの具体例を紹介します。実際にファミリー層の取り込みに成功したアプローチの例から、自社にも取り入れられそうなポイントを探してみてください。

子どもが喜ぶ温泉旅館のサービス

競合となる温泉旅館が急増する中で、ファミリー層を取り込むことで人気を取り戻した老舗の人気旅館があります。この旅館では、湯船にアヒルのおもちゃを浮かべてユニークな露天風呂にしたり、広々としたキッズスペースを設けたりすることで、家族の思い出づくりを全面的にサポートしたのです。この試みは、「旅館には子どもたちが楽しめるサービスがない」というイメージを見事に覆しました。
とはいえ、オンシーズンになると子ども料金もかなり値上がりするため、宿泊に二の足を踏むことが多くなります。このような事情を受け、「お子様料金が1年中固定料金」という懐に優しいサービスも展開しました。子どもだけではなく、ママ・パパにも配慮した工夫が功を奏して、ファミリー層からも支持されるようになりました。

海外のデパートの事例

海外には、クリスマスシーズンになるとサンタクロースと会えるイベントを開催している百貨店もあります。このイベントは100年以上続いており、子どもたちに夢を与える伝統的なイベントとして認知されるまでになりました。
クリスマスが近づくと華やかな会場設備が設けられ、エルフ(サンタクロースの仕事を手伝う妖精)がせわしなく働いている様子が見られたり、サンタクロースと直接話せたりと、子どもたちに「行きたい!」と思わせるようなワクワクするイベントが盛りだくさんです。
サンタクロースと会うためには予約をする必要があるのですが、それもすぐに定員いっぱいになるほどです。予約してもなお長蛇の列に並ぶ必要があるほど大人気のイベントとなりました。

絵本の読み聞かせイベントを開催しているカフェの事例

カフェは「大人がコーヒーを飲む場所」、「勉強や仕事をする場所」というイメージが強く、子連れで入るのはためらわれるイメージが浸透しています。しかし、日本のコーヒーチェーンの中には、地域のコミュニティカフェという目標を掲げ、店舗で絵本の読み聞かせを行うショップがあります。また、読み聞かせだけではなく、年齢制限なしで絵本の公募を行い、受賞作は製本してショップで販売するといった試みも実施。「子どもたちを含めて交流や情報交換ができるカフェ」というブランドイメージの定着に成功しました。

ここまで、3つの事例を紹介しました。どれも思い切った決断が必要な事例ではあるものの、すべてに共通するポイントもあります。まず、子どもたちの心をつかむサービスを取り入れていることです。加えて、大人も安心できるような配慮がされていることです。この2点を意識すれば、上記に挙げた例のような大がかりなイベントスペースや施設がなくても、ファミリー層にアプローチできるでしょう。

DNPフォトイメージングジャパンでは、これまでに培ってきたフォトサービスのノウハウを活かしたイベントフォトソリューションを展開しています。少ない人員や限られたスペースでも運用できるフォト集客ツールをご用意している他、お土産や記念品にぴったりなフォトグッズの作成も承っております。詳細は、以下のページからぜひご確認ください。

イベントフォトソリューションのイメージ画像

イベントの企画運営を行う企業・団体さまにおすすめ! DNPが培ったフォトサービスのノウハウを活かし、イベントの種類や条件にあわせて効果的なプロモーションを行うための販促・集客ツールをご紹介します。

広報・宣伝を行う媒体の種類

広報・宣伝を行う媒体はたくさんありますが、ここでは集客時に使える媒体について解説します。なるべく人手をかけずに実施できることを反応を見ながら始め、徐々にリソースのかかる方法を採用することで、失敗した時のリスクも小さく抑えられるでしょう。

各種SNS

Twitter・Facebook・Instagram・TikTok・LINE・YouTubeなどのSNSアカウントで情報発信をするという方法もあります。各SNSはそれぞれが独自の特色を持っており、利用者の年齢・趣味嗜好・興味を持つポイントなどが異なるので、ターゲットを絞り込んだ上で広報活動ができます。ファミリー層に向けたアプローチであれば、子どもが閲覧しやすいYouTubeや、親が情報収集で活用しやすいLINE、Twitter、Instagramなどが向いているでしょう。

しかし、SNSは、運用担当者にネットリテラシーの理解がないと炎上やブランドのイメージダウンにつながるリスクもあります。各種SNSのユーザー層や使い方を理解しておくことが大切です。一方で、ツールのためにシステムを構築する必要がなく、運用費用もほとんどかからないという手軽さは大きなメリットです。

Web媒体

不特定多数の人へ情報を届けたい時には、Web媒体が力になってくれます。Web媒体には企業ホームページ・ブログ・オウンドメディアなどがあり、それぞれ広報・宣伝の役割が異なります。例えば、企業ホームページで自社の諸情報をきちんと掲載することで、信頼度アップにつなげられます。ブログを使えば、より直接的に企業の社風や代表の想いを伝えられるでしょう。オウンドメディアを立ち上げれば、ユーザーに価値ある情報を提供する過程で自社を認知してもらえます。
ファミリー層にアプローチする場合には、オウンドメディアで施設の楽しみ方やお役立ち情報を定期的に発信するといった方法が一般的です。役立つ情報や良い意味で感情をゆさぶるコンテンツはSNSでシェアされやすいため、ファミリー層への認知を広げるのに一役買ってくれるでしょう。
Web媒体の立ち上げは内製できますが、外注する場合には開発費やランニングコストがかかります。また、ユーザーに閲覧してもらうにはWebマーケティングの知識をふまえた運用が必須であり、運用を外部委託する際はさらに費用がかかります。高額な出費をともなうため、コストに見合った施策かどうかについて検討することが大切です。

ファミリー層集客時の基本テクニック

それでは、ファミリー層を集客したい場合には、どのようにアプローチを考え、どこから手をつけたほうが良いのでしょうか。大人・子ども両方の関心事に注目したり、イベントプロモーションの時期を考えたりなど、できることはたくさんあります。ここでは、そんなテクニックの一部を紹介します。

子ども・大人の関心ごとを調査する

ファミリー層の集客においては、子ども・大人どちらにも関心を持ってもらう必要があります。まずは、子どもが好きなキャラクター・アニメ・漫画や遊び要素に注目してみましょう。対象年齢を明確にすることで、年齢に合わせたイベントやコンテンツを用意しやすくなり、より子どもたちに刺さるアプローチができます。
一方、子どもは親に連れられてやってくるので、親の関心事に注目することも大切です。もし、親にとって「子どもや親子連れに配慮されていない」と感じる施設であれば、子どもが「行きたい!」と強く言わないかぎり、来場しようとは思わないでしょう。だからこそ、知育・食育といった親が関心を持ちそうな案内や、子どもを預けられる場所や授乳室などがある、優待プランが使えるなど、親が抱える不安を打ち消すようなプロモーションが効果的です。

リソースを考える

ファミリー層が遊びに来るのは、家族で休みを合わせやすい土日や長期休暇の時期に集中します。時期が限定されやすいので、広報やイベント開催にあたりどの程度の人手・時間を割けるかを考慮することが重要です。人手が足りなくなりそうであれば、当日に省人化ができそうなツールや、来場者自身で楽しめるイベントやスポットの設置を考えても良いでしょう。

また、イベントのためにどのスペースを確保できるか、どこでイベントをしたら効果があるかも検討する必要があります。限られたスペースしか使えなくても、フォトスポットや小さな展示会を設ける、スタンプラリーのようにイベントカ所を点在させるといった省スペースな開催は可能です。

来場者限定のお土産を提供したり、簡単にSNS投稿ができるフォトイベントコーナーを設けたりと、イベントの余韻に浸ってもらえるような仕掛けを作ることも成功のポイントです。

フォトスポットやスタンプラリーといったツールを取り入れる場合には、イベントの雰囲気やコンセプトに合わせてデコレーションできるかどうかにも着目しましょう。クリスマス・バレンタイン・ハロウィンといった毎年のイベントはもちろん、子ども向けに宇宙・恐竜・水族館といったテーマも向いています。もちろん、ツールだけではなくて施設全体をコンセプトに合わせて飾りつけるのも効果的です。

特に親子連れは、子どもの成長を記録するために写真を撮る機会が多い層です。セッティングに力を入れることで、よりイベントの写真を撮ってもらいやすくなるでしょう。SNSをしているユーザーも多いので、当日の出来事をSNSに投稿してもらえば、クチコミを広めるきっかけにもなります。

DNPのイベントフォトソリューションのご紹介

DNPフォトイメージングジャパンでは、ファミリー層向けのイベントにもピッタリなイベントフォトソリューションを各種展開中です。
今回は特にイベント会場に設置しやすい「写Goo!®イベントレンタルモデル」、「sharingbox PRIME」という2種類のフォトソリューションをピックアップし、それぞれの特色を導入事例とともにご紹介します。

オリジナルフォトブース「写Goo!イベントレンタルモデル」

写Goo!は、オリジナル背景や複数人の撮影に対応したセルフ式の記念撮影フォトブースです。ちょっとしたスペースにも設置できる他、お客様ご自身で撮影していただくサービスなので、撮影のために常駐スタッフを手配する必要もありません。写真背景やブースの外観は、イベントの世界観に合わせてカスタマイズ可能です。最短1日からレンタルできるので、短期間のイベントにもお使いいただけます。

実際に写Goo!イベントレンタルモデルを導入いただいた企業さまの事例をご紹介します。

岩手県民共済Presents いわて大恐竜展-ティラノサウルスの進化の謎-

岩手県民共済Presents いわて大恐竜展-ティラノサウルスの進化の謎-で写Goo!が採用されました。 クロマキー合成を使った数種類の背景からお好きなものを選んでいただき、撮影を実施しました。 家族連れのお客様が多いことから、撮影した写真をキーホルダーにできる仕様の機械と、シール紙で出力できる機械を設置し、来場者への特別なお土産を提供することができました。

撮影筐体のイメージ画像

開催日:2022年3月18日~5月8日
開催場所:岩手県民会館

導入した製品について

写Goo!のイメージ画像

イベント企画運営や展示会のご担当者さまにおすすめ! オリジナルデザインの背景合成や複数人での撮影にも対応できるセルフ式の記念撮影フォトブースです。最短1日からレンタルでき、ブース外観や撮影背景はイベントにあわせてカスタマイズできるので、集客や話題づくりとしてイベントのプロモーションに最適です!

マーケティング機能付きの「sharingbox PRIME」

せっかくフォトブースを設置するなら、効果測定をしたいと考えるご担当者さまもいらっしゃるかもしれません。
「sharingbox PRIME」は、イベントの世界観に合わせたフォトブースや躯体、写真のフレームをデザインできるのはもちろん、撮影枚数やアンケートの調査結果などがリアルタイムで確認できるマーケティング機能を備えています。また、撮影いただいたお客様に向けて、撮影した写真の画像データを添付し、企業広告を掲載できるご案内メールを送付することも可能です。画角にもよりますが、幅3m×奥行3m×高さ2.5mのスペースがあれば設置でき、パーツを組み立てるだけの省スペースかつシンプルなフォトブースです。

実際にsharingbox PRIMEを導入いただいた企業さまの事例をご紹介します。

アーバンドック ららぽーと豊洲 15周年記念イベント

アーバンドックららぽーと豊洲の開業15周年を祝うイベントにて導入された事例です。「15周年記念ロゴを、巨大ロゴボードとしてお披露目したい」、「お客様の笑顔の写真を使ったアート作品を作りたい」という思いから、「sharingbox PRIME」によるフォトモザイクアート企画が立ち上がりました。

イベントでは事前募集した100名のお客様の写真データと、来館されたお客様の写真データを使用。モザイクアート用の合成写真と、お持ち帰り用の記念写真2枚を出力しました。モザイクアート用の合成写真には番号が割り振られており、番号にあわせてモザイクアートボードに貼り付けるという内容でした。イベント期間中には多くのお客様に写真を貼り付けてもらい、少しずつモザイクアートボードができあがっていく様子が楽しめました。

完成したモザイクアートのイメージ

開催日:2021年6月16日~20日
開催場所:アーバンドックららぽーと豊洲

導入した製品について

sharingboxPRIMEのイメージ画像

観光地や企業のイベントプロモーションご担当者さまにおすすめ! 店頭販促プロモーションや地方創生イベントなどの「集客アイデア」、「話題づくり」に貢献できるマーケティングフォトブース®です。オリジナルのデザインテンプレートでの楽しい撮影体験を通じ、お客さまの記憶に残る、より効果的なブランド訴求を行うことができます。マーケティング機能も備えているため、イベントの効果測定をすることも可能です。

まとめ

「イベントにフォトブースを設置したい」、「フォトソリューションでこんなことをしたい」といったご要望などありましたら、DNPフォトイメージングジャパンまでご相談ください。

詳細は、ぜひ以下のページをご覧いただき、お気軽にお問合せください。

イベントフォトのイメージ

イベントの企画運営を行う企業・団体さまにおすすめ! DNPが培ったフォトサービスのノウハウを活かし、イベントの種類や条件にあわせて効果的なプロモーションを行うための販促・集客ツールをご紹介します。

製品・サービスの販売元

※写Goo!、マーケティングフォトブースは、DNP大日本印刷の登録商標です。

このコラムで紹介した製品・サービス

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