データ×BI活用で実現する、“適材適所”の業務差配 ─ 「勘の差配」から、データにもとづく精度の高い意思決定へ
その業務、“いちばん合う人”に届いていますか?
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「この案件は、誰に任せるのがこちらは最適だろう」――案件ごとに最適な担当者を選ぶ差配は、チームの成果を左右する大切な意思決定です。
もし次の情報がデータとして可視化されていれば、その判断はより確かなものになります。
- 誰がどの仕事を得意としているのか
- 今誰に、どれだけの余力があるのか
- 本人が、これから何に挑戦したいと考えているのか
こうした人材の情報を可視化し、「誰に何を任せるか」をデータにもとづき判断していく――こうした考え方が、今注目される「タレントマネジメント」です。
今回はDNPの実践事例をもとに紹介します。
「業務のやり方」ではなく、「誰に任せるか」へ
DNPではこれまで、購買本部の「Excel業務の見直し」や、品質管理における「感覚から根拠にもとづく改善」をご紹介してきました。
どちらも“業務のやり方”に関する取組みでしたが、今回取り上げるのは少し異なるテーマです。それは、“その業務を、誰に任せるか”という判断そのもの。
まさにタレントマネジメントが力を発揮する領域です。
気になる方は過去コラムもご覧ください。※各回単独でもお読みいただけます。
第一弾コラムはこちら > Excel中心の業務をどう見直したか。DNPの実例に学ぶデータ活用の考え方
第二弾コラムはこちら > DNPの実践事例から考える、「見える化」で終わらせないデータ活用
この「誰に何を任せるか」という判断は、多くの部署で管理職が担っています。
得意分野や現在の業務量をふまえながら配分を決める、経験のなせる繊細な調整です。だからこそ、その判断材料が“見える形”になると、より適切な差配が可能になります。
これまで、なぜ“経験と勘”に頼ってきたのか
一人ひとりの状況をすべて把握し、案件ごとに最適な担当者を選び続ける。これは想像以上に負荷の高い仕事です。
というのも、誰が何を本当に得意としているのか、これまでどんな経験を積んできたのか、そして本人がこれから何に挑戦したいと考えているのか――こうした判断のよりどころとなる人材の情報が、長らく"可視化が難しいもの"とされてきたからです。
その結果、差配は経験と勘に頼らざるを得ず、その精度は個々の管理職に左右されがちでした。とはいえ、これは誰かの判断が及ばなかったからではありません。
よりどころが記憶と感覚だけであるかぎり、どんなに優れた管理職のもとでも起こりうることです。だからこそ、スキルや業務量を"見える化"することこそが、差配を一段引き上げる第一歩になります。
タレントマネジメントは、この「記憶と感覚」を、チーム全員で見える情報へと置き換える取組みなのです。
DNPにも、同じ課題があった
DNPにも同様の課題がありました。
ある部門では、所属する約150名で営業が受注してきたさまざまな案件の立ち上げから納品までを一貫して支えています。ただ「誰に任せるか」の判断は長らく管理職の経験に委ねられ、担当者のスキルや経験に関する情報は、各管理職の頭の中に散らばったままでした。
バラバラの情報を、“2枚 ”に並べ直す
そこで取り組んだのが、タレントマネジメントの考え方です。個人の記憶にとどまっていた判断材料を、チーム全員に同じ目線で共有できる形に整理しました。
具体的には、次のような情報です。
- 得意分野 : 誰が、どの商材や業務に強いのか
- 業務量 : 今誰が、どれだけの仕事を抱えているのか
- 意欲 : 本人が「これから伸ばしたい」と考えているスキルは何か
この基盤づくりを支えたのが、BIツール「Qlik」です。一般的なタレントマネジメントシステムが人材情報の管理に強みを持つ一方、Qlikは業務データや案件情報、人材に関する情報をつなぎ、見たい切り口で横断的に確認できます。
これまで一人ひとりの記憶や感覚の中にあり“データにできない”とされてきた人材の情報も、複数のシステムに散らばったものを一つにまとめ、見たい切り口ですぐに絞り込める。つまり、見えなかった人材の価値や可能性を可視化できるようになりました。
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※事例の内容は2023年9月当時の情報にもとづく内容であるため、現在の運用状況と異なる可能性があります。
人材の情報がそろうと、活用範囲は差配だけにとどまりませんでした。今では育成計画の策定や、一人ひとりに合った配置、組織全体の業務負荷の把握まで役立っています。
可視化されると、“適材適所”が動きだす
情報が可視化されると、誰に何を任せるのか、判断の仕方が変わりました。
「この商材に強いのは誰か」「今手が空いているのは誰か」を、感覚ではなくデータでたどれる。適した人をすぐ見つけられ、管理職の負担は大幅に軽減されました。
任される側にも「なぜ自分なのか」が見え、仕事は“単に割り当てられたもの”ではなく、”自身の強みや役割をふまえて任されたもの”へ変わっていきます。
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DNPのタレントマネジメントがユニークなのは、本人の「スキルアップしたい」希望まで差配に反映する点です。
適性と意欲の両方をふまえて仕事を託した結果、担当者はやりがいを持って向き合うようになり、導入部門では所属社員数約150名の内、1年間で131名、約87%にスキルアップが見られました。ここでいうスキルアップとは、本人の経験や対応できる業務領域が広がった状態を指します。
今では本人が自分のスキルや目標を確認でき、「次に伸ばしたい力」に合った学びまで見えるようになったことで、任される理由がわかるだけでなく、その先の一歩まで描けるようになりました。
※記載の数値は一例であり、すべてのケースで同等の効果を保証するものではありません。
まとめ : 個人に蓄積された情報に、データという“確かな根拠”を
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これまで人材のスキルや経験は、一人ひとりの業務工数や隠れた得意分野も含めて、“見える形にしづらいもの”でした。それが今、可視化できるようになりました。
見えるようになれば、経験豊かな管理職の勘にデータという根拠を組み合わせることで、より適切な判断を行えるようになります。その積み重ねが、人材育成や働き方の見直し、一人ひとりのやりがいと成長を後押しし、組織全体の成果向上につながっていきます。
適材適所の業務差配を、DNPと
DNP自身も、はじめからうまくいったわけではありません。試行錯誤を重ねながら、今のタレントマネジメントの形にたどり着いた部署があります。
次のような課題をお持ちであれば、ぜひDNPにご相談ください。
- 人材のスキルや経験を、もっと活かせるようにしたい
- 一人ひとりに合った仕事を、データにもとづいて任せたい
一人で抱え込む必要はありません。DNPは“実践者”として、検討の初期段階から伴走します。まずは気軽に、今の状況をお聞かせください。
※2026年9月掲載
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この製品に関するご質問、お打ち合わせ希望などございましたら、お気軽にお問合わせください。
※営業支援部門に限らず、経営・企画・バックオフィス全般に対応可能です。
