カードプリンターの選び方|比較で失敗しない5つのポイント

社員証や学生証、会員証、資格証などのカードを社内で発行する際、重要になるのがカードプリンターの選び方です。カードプリンターは、機種によって印刷方式、処理能力、ICエンコード、ラミネートなどの対応機能が異なります。 価格だけで選ぶと、「必要な枚数を処理できない」「ICカードに対応できない」「期待した印刷品質にならない」といった問題につながる可能性があります。そこで本記事では、カードプリンターを比較・選定する時に確認したい5つのポイントをわかりやすく解説します。

※こちらのページに記載されている内容は、2026年10月時点の情報です。

カードプリンターとは

カードプリンターとは、プラスチックカードに顔写真、氏名、所属、ID番号、バーコードなどを印刷するための専用プリンターです。主に社員証、学生証、会員証、資格証、入館証などの作成に使用されます。
機種によっては、印刷とあわせてICチップや磁気ストライプへ情報を書き込めるほか、カード表面にラミネート加工を施すこともできます。カードの利用目的と発行業務に必要な機能を整理した上で、適切な機種を選ぶことが大切です。

失敗しないカードプリンター選びの5つのポイント

ポイント1 発行枚数と発行タイミングで選ぶ

最初に確認したいのは、1日・1カ月・年間で想定される発行枚数です。発行枚数が多い場合は、印刷速度だけでなく、給紙容量や連続発行のしやすさ、インクリボンなどの消耗品交換頻度も業務効率に影響します。
また、年間の総発行枚数が同じであっても、入社・入学時期に集中して一括発行するケースと、紛失・破損時に随時再発行するケースでは、適した運用が異なります。次の観点で整理すると比較しやすくなります。

  • 通常月と繁忙期の発行枚数
  • 一括発行か、必要時の即時発行か
  • 1枚あたりの印刷時間
  • カード補給や消耗品交換の頻度や手間
  • 将来の発行枚数増加の見込み

ポイント2 片面印刷か両面印刷かで選ぶ

カードの表(おもて)面だけに顔写真や氏名を印刷する場合は片面印刷で対応できます。一方、裏面に注意事項、利用規約、連絡先、バーコードなどを掲載する場合は両面印刷が必要です。
片面機でもカードを裏返して印刷できる場合がありますが、発行枚数が多いと作業負荷や印刷ミスが増えやすくなります。裏面情報を継続的に印刷する運用では、自動両面印刷への対応を確認するとよいでしょう。次の観点で整理します。

  • 表面と裏面に掲載する情報
  • 両面印刷の頻度
  • 手作業での差し替えが許容できるか
  • 将来的に裏面情報を追加する可能性

ポイント3 直接印刷方式か再転写方式かで選ぶ

カードプリンターの主な印刷方式には、カード表面へ直接印刷する方式と、フィルムへ印刷した画像をカードへ転写する再転写方式があります。印刷品質、印刷範囲、使用するカードの種類などをふまえて選定します。

比較項目 直接印刷方式 再転写方式
印刷方法 カード表面へ直接印刷 フィルムに印刷後、カードへ転写
印刷範囲 機種・カード条件により端部に余白が生じる場合がある カード全面への印刷に適する
カード適正 表面状態の影響を受けやすい ICカードなど表面に凹凸があるカードにも適する
選定時の主な観点 導入費用、発行用途、必要品質 顔写真品質、全面印刷、カード対応力

顔写真の見やすさやカード全面のデザインを重視する場合、またICチップなどによる表面の凹凸があるカードへ印刷する場合は、再転写方式が有力な選択肢になります。詳しい仕組みは、既存コラム「昇華再転写方式とは?高画質カードプリンターの仕組みとメリット」で解説しています。

ポイント4 ICエンコード機能の要否で選ぶ

社員証や学生証を入退室、勤怠、複合機認証などに利用する場合は、カードへの印刷だけでなく、ICチップへの情報書き込みが必要になることがあります。その場合は、使用するICカード規格とエンコード機能の対応状況を確認します。

  • 利用するカードの種類・規格
  • 印刷とICエンコードを同時に行うか
  • 既存の入退室・勤怠・認証システムとの連携条件
  • 書き込み後の照合やエラー時の処理
  • 将来追加する可能性のあるカード用途

ICカードに対応しているだけで、すべてのシステムへ接続できるとは限りません。カード仕様、エンコード内容、関連システムの要件を整理し、導入前に機器ベンダーやシステム担当者へ確認することが重要です。

ポイント5 ラミネート機能の要否で選ぶ

カードを長期間使用する場合や、擦れ・汚れによる印刷面の劣化を抑えたい場合は、ラミネート機能も比較項目になります。ラミネートはカード表面を保護するだけでなく、ホログラムなどを用いた偽造防止策として利用される場合もあります。

  • カードの想定使用年数
  • 日常的な携帯・提示・機器接触の頻度
  • 印刷面に求める耐久性
  • ラミネート用消耗品と運用コスト

一方で、ラミネート機能を追加すると、本体構成、設置スペース、消耗品、発行時間などに影響します。すべてのカードに必要と決めつけず、カードの使用環境とセキュリティ要件から判断します。

導入前に確認したいチェックリスト

まとめ

カードプリンターを選ぶ際は、本体価格や印刷速度だけでなく、①発行枚数、②片面・両面印刷、③印刷方式、④ICエンコード、⑤ラミネートという5つの観点から、自社の用途と運用を整理することが重要です。
必要な機能が明確になっていない段階で機種を決めると、導入後の追加作業や機器構成の見直しを迫られるリスクがあります。まずは発行するカードの用途、枚数、印刷内容、IC活用、耐久性・セキュリティの要件を確認し、実際の運用に合わせて、自社にとって最適なカードプリンターを選びましょう。

昇華再転写方式(再転写印刷方式)を採用したカードプリンターはこちら。

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