環境に優しい高品質なデザインフィルム

自動車用外装フィルム(PPベース)

外装用途向けに耐候性や耐傷性を有するとともに、バンパー等の複雑なボディ形状にも適した加工性を有する加飾フィルムです。塗装代替として、自動車製造におけるCO2排出量を削減し、カーボンニュートラルに貢献します。


自動車向け塗装代替フィルム


動画:DNP外装フィルム(42秒



多様なデザイン

・自動車ボディーパーツをターゲットに、ソリッドカラーはもちろん、スプレー塗装のようなメタリックカラーの表現も可能です。
メタリックカラーは塗装と同じ金属フレークを使用し、フレークの配向を制御することで、塗装のように見る角度によって異なる色調も表現します。印刷層を複数重ねることで深みのある発色も可能です。
さらに、印刷層を複数重ねることで、より奥行きのある発色を実現します。
・また、フェンダーやガーニッシュなどにアクセントとして、グラフィックデザインのご提案も可能です。
グラフィックデザインは塗装では難しく、フィルムならではの表現です。
木目、カーボン、グラデーション等、DNP専属のデザイナーがお客様のご要望に合わせ
たデザインを提案いたします。表面はグロスだけでなく、マットやテクスチャーもお選びいた
だけます。

フィルム加飾ホイールアーチ

フィルムデザイン

・近年、EV化にともない排熱が不要になり、フロントグリルが意匠パーツとして使用される傾向があります。DNPはフロントグリルに適したデジタル印刷システムを導入しています。従来印刷機と異なり、デジタル印刷はシリンダー版を用いないため、フロントグリルのような長さあるパーツへのフィルム提案が可能となりました。この印刷機は、微細な粒子感のメタリック、シャープエッジや細線の表現を得意とし、隠ぺい層を部分的に設けることで光透過意匠の表現にも適しています。


フロントグリルに適応するフィルムデザイン

・フィルムによる光透過意匠は、レーザーで塗装面をエッチングする場合に比べて、生産スピートや歩留まり向上に利点があると考えています。デジタル印刷なので、印刷シリンダーを作り直すことがなく、データの補正のみで早急な修正が可能になります。
・フィルム加飾であれば、フィルムを交換するだけでデザインを容易に変更ができます。
これにより、モデルのマイナーチェンジやグレードマネジメントにも柔軟に対応できると考えています。


優れた成形性

・ボディーパーツ向けフィルムは、2.5倍の延伸においても色味の変化を抑える設計としています。
パーツ同士の隙間から内部が見えるのを防ぐため、アンダーカットにも優れた追従性を発揮します。
さらに、優れた加工性を保ちながら、DNPトップコートはプレキュアタイプであり、成形後のUV照射が不要なため、お客様のシンプルな加工ラインの形成に貢献します。

真空成型フィルム

加飾工法

インモールド/アウトモールド お客様の加工方法に応じて適した仕様のフィルムをご提案します。

■インモールド加飾

インモールド: 射出成形時にフィルム加飾する工法

インサート: 事前にフィルムを真空成形機でフォーミングしパックをつくり、射出成形工程でパックを金型にセットして加飾成形します。

サーモジェクト: 射出成形金型の中でフィルムを真空成形し、そのまま型閉じして加飾成形します。


■アウトモールド加飾

アウトモールド: 射出成形後にフィルム加飾する工法。射出成形したパーツに、粘着剤を着けたフィルムを真空引きや加圧成形で加飾します。

フィルム加飾工法

また型内塗装や二色成形などでお客様にて保護層を適用する場合にも、各材料と密着のとれるフィルムをご提案可能です。


長期耐久性

・長期間日光に晒される外装用途に耐えうる優れた耐久性を有しています。
トップコートは自己修復機能を有しており、微細な傷は自然に修復します。
下地まで到達する大きな傷の場合でも、従来の塗装品と同様に下地処理を行った上で、スプレー塗装での修復が可能です。

	 保護層の自己修復性機能


環境配慮

・自動車製造におけるCO₂排出量は、塗装工程が全体の約25%を占めると言われています。
フィルム工法は塗装に比べてCO₂排出を大幅に削減でき、カーボンニュートラルの実現に貢献します。
また、自動車の樹脂ボディーパーツは一般的にポリプロピレンの樹脂で成形されています。
DNPでは、ベースフィルムに同じポリプロピレンを採用することでパーツのモノマテリアル化を実現し、リサイクル性の向上に寄与できると考えています。
・さらに、リサイクル樹脂は高品質グレードでないと表面が荒れることがありますが、フィルム加飾であればその表面を隠ぺいすることが可能です。
これにより、リサイクル材の自動車部品への適応率を拡大できる可能性もあります。



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