未来のあたりまえをつくる。DNP

P&Iイノベーション

Case Study #05

デジタルインターフェース関連

EVや再生可能エネルギーをバッテリーの
外装材技術で支え持続可能な社会に貢献

DNPがめざす「より良い未来」

安全・安心かつ健康に心豊かに暮らせる社会

快適にコミュニケーションができる社会

人が互いに尊重し合う社会

経済成長と地球環境が両立する社会

着目した課題・ニーズ 脱炭素社会実現のカギを握るバッテリー開発

21世紀に入り、地球規模で気候変動やエネルギー問題が深刻化しています。この流れに歯止めをかけようと、世界では脱炭素社会の実現に向けた取り組みが進む一方、経済成長との両立も大きな課題となっています。

こうした世界的な潮流の中で、さまざまな国・地域でカーボンニュートラルやグリーンリカバリーなどの政策が打ち出され、モビリティの領域では日本・欧米・中国等を中心に電気自動車(EV)の開発・導入が積極的に進められています。

そこで求められるのが、快適で安全な走行と長い駆動時間を可能にするリチウムイオン電池などの高性能なバッテリーです。また、スマートフォンをはじめとしたモバイル機器などでもバッテリー開発のニーズが世界的に高まっており、軽量・薄型かつ長寿命のリチウムイオン電池が求められています。DNPでは長年培った印刷技術を、電池を安全に包むフィルム素材の開発に応用・展開し、優れたバッテリー製造を支えています。

P&I ~印刷で生み出して発展させた「ものづくり」の強み~ 持続可能な社会を支える「バッテリーパウチ」(世界シェアNo.1)

EVやスマートフォンなど多様な製品のバッテリーとして、現在主流となっているのがリチウムイオン電池です。その実用化が始まった1990年代に、DNPはバッテリーパウチの開発に着手しました。

バッテリーパウチとは、従来電池を包んでいた金属缶に代わり、電池の内容物を保持するために使われる軽く薄いフィルム状の外装材のこと。DNPはレトルトカレーなど食品パッケージの製造で培ってきたラミネートなど「耐久性のある素材で内容物を漏らさず包む」技術をベースに、エレクトロニクス事業のノウハウも融合し、1990年台後半にオールDNPでバッテリーパウチを製品化しました。

バッテリーパウチには、電解液を漏らさない密封性や電池寿命を維持するための絶縁性、過酷な環境下でも安定稼働するための耐熱性や耐食性など、さまざまな特性が求められます。DNPは印刷の精密塗工から生まれたコーティング技術を駆使し、フィルムに多様な機能を持たせることに成功。2010年ごろにEVやスマートフォンの市場が拡大し始める初期のタイミングで内蔵されるリチウムイオン電池の外装材に採用されたのを機に、DNPのバッテリーパウチはデファクトスタンダード(事実上の業界標準)としての地位を確立。世界トップシェアへと成長を遂げました。

対話と協働 ~オールDNPと多様なパートナーとの対話と協働~ 「DNP高機能マテリアル彦根」バッテリーパウチの製品領域の拡大

リチウムイオン電池の用途は、EVやスマートフォンだけではありません。ウェアラブル機器や電子タバコのような小型機器の他、太陽光発電や風力発電などで作った電気を一時的に蓄電し、需要にあわせて給電するESS(Energy Storage System)など多様な分野で使われています。

DNPが2025年にDNPのグループ会社化したDNP高機能マテリアル彦根(旧社名:レゾナック・パッケージング)は、このESS用途とIT機器向けのバッテリーパウチ供給に強みがあり、両社のシナジーによって製品領域の拡大が期待されます。さらに、DNPがバッテリーパウチの開発初期から出願・取得を続けてきた多数の特許と合わせると両社の持つ特許数は800件を超え、互いの強みの掛け合わせと応用・展開がさらに加速。独自の技術や製造ノウハウの融合による競争力の強化がいっそう進んでいきます。

今後も対話と協働によって互いが培ってきた強みを掛け合わせ、バッテリーパウチを中心にさらなる価値の創出と、新たな製品開発に取り組んでいきます。

P&I
イノベーション

P&I
(独自の技術・ノウハウ・スキル)

精密塗工技術
コーティング技術
後加工技術
ラミネート技術
材料開発技術
評価・解析

事業を加速するパートナー

DNP高機能マテリアル彦根
(旧社名:レゾナック・パッケージング)
グループ会社化(2025)
両社合わせて800件以上の特許を保有
製品領域(車載用途・IT用途・ESS用途)を拡大

実現する社会 次世代電池の開発にも挑み経済成長と地球環境の両立を目指す

高機能なバッテリーパウチを展開することで、DNPはリチウムイオン電池など、電力の効率的な使用や再生可能エネルギーの持続的な運用を可能にする高性能なバッテリーの普及に貢献。その取り組みは環境負荷の低減を支え、脱炭素社会の実現につながっていきます。

EVなどの車載バッテリーでは、軽量で耐久性の高いバッテリーパウチの提供を通じて車両の省エネ性能向上とCO₂排出量の削減に貢献。ESS(Energy Storage System)の領域では、クリーンエネルギーを安定的に供給できる持続可能なエネルギーインフラの構築を支えていきます。

世界トップシェアの技術力と柔軟な生産体制により、市場ニーズの急速な変化にも対応。高品質で信頼性の高いバッテリーパウチの提供により、EVやモバイル端末など充電池・蓄電池を搭載するあらゆる機器・装置の安全性と利便性を高め、人々の生活の質を向上。誰もが安心して豊かに暮らせる未来を見据え、「経済成長と地球環境が両立する社会」に貢献し続けます。

産業用高機能材の分野では、次世代電池として注目されている全固体電池のような新しい方式・テクノロジーに対しても、バッテリーパウチによる外装材の開発を推進。新たな発想とさまざまな未来のシナリオに対応できる柔軟性、そしてグローバルでの競争力を磨き、これからもモビリティや情報デバイスの進化を支えていきます。

「P&I」というDNPの強みを生かし、多くのパートナーの皆さまとともに、今までにない新しい価値を創造します。

持続可能なより良い社会、より心豊かな暮らしの実現に向けて、新しい価値を創出し続けていきます。