富山市教育委員会様

富山市の不登校支援事業に、メタバース空間を利用したラーニングシステムを提供

大日本印刷株式会社(DNP)とレノボ・ジャパン合同会社は、富山市の「不登校児童生徒支援事業「教育におけるメタバース活用」に係る運用支援等業務委託」に採択されました。
両社は富山市内小学校64校、中学校26校を対象として、不登校の児童・生徒に3次元(3D)メタバースを活用した居場所と学びの場の提供を行います。
児童・生徒が社会とつながる空間としてのメタバースをめざし、“オンライン支援員”や“Web学習コンテンツ”等の体験活動を通じて学びの選択肢を増やします。(2025年11月時点の情報です)

「教育におけるメタバース活用」の運用開始の背景と特長

富山市教育委員会は、主として不登校状態にある児童・生徒に対し、社会的自立をめざし、人間関係の在り方や自己決定の方法を学ぶことができるメタバース空間での活動を通して、自立のための支援・指導の充実をめざしています。児童・生徒にとって「第三の居場所」となるよう、コミュニケーションの活性化を図れることから、DNPの3Dメタバース空間を採択しました。
また、このメタバース空間では子どもたち同士の交流だけでなく、教育相談員や臨床心理士への相談もアバターの姿を通じて行えるようにしていきます。
本取組みはすでにメディア等での紹介もあり、事業としても順調なスタートが切られています。11月に予定される利用登録者向け「ウェルカム・セッション」には、5名(令和7年10月末現在)の参加が見込まれています。
DNPとレノボ・ジャパンの両社は、富山市からの業務委託でプロジェクト管理を担当する株式会社大塚商会、パートナー・有識者と連携し、富山市の取組みを支援していきます。

メタバース空間の利用イメージです

「第三の居場所」として期待されるメタバース空間

今後の展開

DNPとレノボ・ジャパンは今後もメタバースを活用して、不登校の児童・生徒に向けたコンテンツと、より体験価値の高い教育サービスを提供し、全国の自治体や教育現場の活動を支援していきます。

DNPの教育事業について

DNPは、1876年の創業以来、幅広い事業分野で多様な製品・サービスを提供する世界最大規模の総合印刷会社です。
教育分野では、多くの自治体が推進する「働き方改革」「教え方改革」「学び方改革」を支援する多様な取り組みを展開しています。デジタル採点システム「リアテンダント」のほか、授業や中学校の部活動のアウトソーシング等の教科授業以外の学びの場の提供、3Dのバーチャル空間で学びの場を提供する「メタバース空間を利用したラーニングシステム」、デジタル教科書配信基盤の運営、各種教育データの活用支援を行っています。
BPO(Business Process Outsourcing)でも、教育機関・自治体・金融機関などで多くの実績があります。

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