高断熱性能断熱ボックスで安心安全な物流をサポート
医薬品輸送向け高性能断熱ボックスシリーズ(旧:「va-Q-tec(バキュテック)」ボックス製品シリーズ)
DNPでは、物流の効率化や環境負荷軽減、輸送品質の向上を目的に、自社開発の高機能フィルムを用いた「DNP多機能断熱ボックス」の製造・販売を行っております。さらに医薬品向けとして、同様の高機能フィルムを用いてエンバイロテイナー社(旧:va-Q-tec AG社)が製造する医薬品輸送向け高性能断熱ボックスシリーズ(旧:「va-Q-tec(バキュテック)」ボックス製品シリーズ)を国内販売代理店として提供します。
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目次
断熱とは
遮熱と断熱の違い
熱は波動に乗って伝わります。日向にいると暖かく感じるのは、太陽光の赤外線など、熱を帯びた赤外線や電磁波を感じるためです。このような熱の伝わり方を輻射熱(ふくしゃねつ)と呼びます。「遮熱」とは、輻射熱を遮ることになります。
これに対し「断熱」とは、熱の伝導を抑えることで温度変化を遅らせます。
(一般的な)保冷シッパーのように、遮熱素材を使って遮熱容器を作り、大量の保冷剤(蓄冷剤)を使用しても、容器内の温度が外気温以上になるのを防ぐ程度の効果しかありません。外気温に関係なく、保冷・保温したい場合には、断熱性能の高い断熱材で密閉した断熱ボックスを作り、熱伝導を遅らせ、容器内の温度と外気温に温度差をつけることが必要になります。
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製品の特長
特長1:圧倒的な断熱性能(保冷性能)
真空断熱材のような非常に高い断熱性能を有する断熱材を使用して断熱ボックス(保冷ボックス)を作成しても、ボックスの気密性が低く、ボックスに内に外気が入り易い構造では、せっかくの断熱性を活かすことはできません。断熱材の断熱性能を活かすためには、気密性の高い構造にする必要がございます。
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高性能断熱ボックスシリーズ(旧:「va-Q-tec(バキュテック)」ボックス製品シリーズ)で使用している断熱材は、グラスウールを芯材とする従来の真空断熱材(VIP)とは異なり、ヒュームドシリカを芯材としているため、断熱材の構造を直方体にすることができ、高い気密性を実現することが可能です。そのため、真空断熱材(VIP)の断熱性能を最大限に活かすことが可能になります。
また、6面を保冷剤(蓄冷材)で囲っているため、外気が輸送製品に届きにくい構造になっており、従来の断熱ボックスと比べて、圧倒的な断熱性を実現しております。
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特長2:全てのボックスがバリデーション済み
高性能断熱ボックスシリーズ(旧:「va-Q-tec(バキュテック)」ボックス製品シリーズ)は、全てのラインナップが欧州GDP規制・ISTA 7D(国際安全輸送協会)に準拠した条件でバリデーション済みであり、それぞれのQR(Qualification report)をご用意しております。
新規の断熱ボックスを使用する場合、殆どのお客様が自社で使用条件出しを行った上で輸送試験を行いますが、高性能断熱ボックスシリーズでは保冷剤の使用量や凍結設置の条件出しなどが不要のため、実運用開始までの時間を大幅に短縮することが可能です。
以下では、一例として、va-Q-proof(ProofPak)Premiumの夏季と冬季を想定した温度試験結果をご紹介します。
- ※GDP(Good Distribution Practice)とは : 医薬品の品質保証を目的にした指針。
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※ISTA 7D(国際安全輸送協会)とは : 包装貨物の評価試験規格において、
ISOやASTM同様に世界各国で幅広く採用されている国際規格のひとつ。 -
※QR(Qualification report)とは : validation reportに相当する検証データの載ったレポート。
夏季または冬季の想定環境温度条件下で、指定の温度をどれくらいの時間保持できるか検証した試験結果。
特長3:作業手順書(SOP)通りの簡単運用
断熱ボックスを使用する際には、仕向け地ごとの環境条件(外気温)に合わせて、保冷剤量を選定する必要がございます。特に医薬品輸送用途では、管理温度が厳密なため、複数の温度帯の保冷剤を併用するケースが一般的で、輸送条件を決めるために何十回も温度試験が必要になります。
一方、高性能断熱ボックスシリーズ(旧:「va-Q-tec(バキュテック)」ボックス製品シリーズ)は、圧倒的な断熱性能を有するため、仕向け地や季節に関係なく、保冷剤の使用量や凍結条件が単一の条件となっており、SOP(Standard Operating Procedures)と呼ばれる標準作業手順書にまとまっているため、シンプルな運用が可能です。
以下に、ローディングとプレコンディショニングのSOPの一部をご紹介します。
特長4:豊富な製品ラインナップ
高性能断熱ボックスシリーズ(旧:「va-Q-tec(バキュテック)」ボックス製品シリーズ)は、豊富なラインナップをご用意しております。
各製品ともに、定温帯の+22G(15℃~25℃)、冷蔵帯の+5G(2℃~8℃)、冷凍帯の-22G(-25℃~-15℃)、極低温帯(-70℃以下)と、さまざまな外寸・内寸のラインナップをご用意しております。
サイズや重量、保冷時間目安などの製品ラインナップの詳細は、以下ページからご確認できます。
利用シーン(用途)
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医薬品やスペシャリティ医薬品の輸出・国内輸送
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半導体関連材料・装置部品の輸出・国内輸送
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ご提案からご発注までの流れ
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お問合わせ
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ヒアリング
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お見積・ご提案
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サンプル販売&輸送試験
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ご発注
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お役立ち資料ダウンロード
ダウンロード資料にて、高性能断熱ボックスシリーズ(旧:「va-Q-tec(バキュテック)」ボックス製品シリーズ)の保冷目安時間やサイズ・重量などを紹介しております。
・遮熱と断熱の違い
・断熱性能と気密性
・製品ラインナップ
・SOPサンプル(作業手順書)
・QRサンプル(Qualification report)
・採用事例
等の詳細情報がご確認いただけます。
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高性能断熱ボックスシリーズに関するSOP(標準作業手順書)やQR(Qualification report)の提供 や、お見積も可能ですので、ぜひ気軽にお問合わせください。
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ダウンロード資料にて、高性能断熱ボックスシリーズの保冷目安時間やサイズ・重量、導入事例などを紹介しております。 当製品に興味のある方はダウンロードください。