異種材料を接着する

BONDING DIFFERENT KINDS OF MATERIALS

熱や化学反応により溶融・硬化するフィルムの特性を活かし、2つの素材を接着することができます。 DNPは、リチウムイオン電池用部材のほか、モビリティ製品などでの利用・研究に取り組んでいます。

接着・粘着フィルム製品・サービス一覧

金属、樹脂、ガラスなどの異材質を接着できるフィルムです。糊のはみ出し、残留溶剤、アウトガスの発生が少ないです。

初期粘着力があるため、両面テープのように仮固定でき、加熱すると、ネジ止め並みに強固に接着できます。液状接着剤の配合やネジ止めなどが不要になり、工程の簡素化が可能です。

電子部品の製造工程で加熱工程やエッチング、メッキ等の工程にも耐薬品性があり、 使用後は容易に剥離が可能で糊残りがない粘着テープです。

技術紹介

食品パッケージや住宅内装材など幅広い分野で活用される<高分子材料>技術

高分子材料とは、金属やセラミックと並ぶ工業製品の3大材料のひとつで、プラスチックやゴムなど分子密度が高いもののこと。加熱すると加工が容易になり、軽く、衝撃に強いという特性があります。DNPは独自のノウハウで、基材用フィルムや光学機能樹脂など用途別に各種高分子材料を開発しています。

高分子材料技術の説明

機能の効果を高めるため、材料レベルから最適化を図る<分散/配合>技術

機能性材料を適切に配合してインキ化する技術です。材料性能を決める重要な技術のひとつで、パフォーマンスを発揮する配合を設計し、ムラなく均一に分散させることで安定した品質を確保します。

分散/配合技術の説明

コラム

2019年12月4日〜6日、千葉県の幕張メッセで開催された「高機能フィルム展2019」で実施した、DNPの「大日本印刷の機能性フィルム関連製品に対する取り組み状況」(高機能マテリアル事業部長・執行役員・飯田満)の概要をご紹介します。

モノとモノを接合する。工業製品の製造に欠かせないこの技術に、今、イノベーションの波が押し寄せています。それは、従来主流だったボルトや溶接を利用する「機械的接合」に加え、接着剤や粘着剤を利用する「化学的接合」の技術革新が進み、その利用シーンが大きく広がりつつあること。モビリティや電子機器の進化に合わせ、そのニーズはますます高まっていくとみられています。

次世代の接合技術として、各種工業製品から住宅設備、医療に至るまで幅広い分野で欠かせないものとなっている接着/粘着フィルム。あなたが普段利用しているこんな製品にも、使われています。

近年の技術革新によって、新たな機能や用途が次々と生まれている粘着・接着製品。製造現場における課題を解決したり、さらなる効率化を果たしたりしている事例の一部をご紹介します。

その他関連ページ

機能性フィルムのイメージ画像

エレクトロニクス、モビリティ、エネルギー、包装、ライフサイエンスなど、さまざまな分野に新しい価値を提供しています。

光を制御するイメージ画像

フィルムの表面に刻み込む微細なパターンや光学特性を有する材料のコーティング、材料自体の光学特性などを光学設計にもとづいて最適化することで、光の透過・反射・拡散などの効果を付与できます。

中身を護るイメージ画像

ガスバリア性、熱成形性、非吸着性などの特性をもつフィルム材料を貼り合わせて内容物を保護することができます。

表面を強くするイメージ画像

インキをコーティングしたフィルムに熱や光を加えることで、硬化・耐候・防汚といった、表面の耐性を高める機能を付与できます。加えて、曲げる・折るといった加工の自由度が高い点も特徴です。

表面を彩るイメージ画像

フィルムの表面加工は、機能付与だけでなく、色彩や意匠を施す効果があります。また、製品の部品点数の削減、製造工程の簡略化といったメリットも生まれます。

電気を通すイメージ画像

加工が容易で電気を通さない樹脂フィルムは、内部に微細な電極を配置することで、さまざまな電子部品に活用されています。