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EXPOレポート

万博会場からDNP社員がレポートをお届けします。

2025年6月27日

DNPの「未来のまなび」 文化財や本の魅力を体感できるワークショップを万博で開催!

DNPは大阪・関西万博の会期中、「未来のまなび」をテーマに、新しい学びの体験を提供しています。5月には、文化財を題材にした創作体験と、本との偶然の出合いを楽しむ読書体験という、2つのワークショップを開催しました。これらのワークショップは、DNPがゴールドパートナーとして協賛するシグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」で行われました。今回は、イベントの企画と運営を担当した二人が、それぞれのワークショップの様子をレポートします。

まるで400年前のお祭りにタイムスリップ!
リアルとバーチャルで楽しむ、文化財との新しい出合いと気づき

京都の豊国神社に所蔵されている重要文化財「豊国祭礼図屛風」。豊臣秀吉の七回忌を描いた華やかな祭礼の様子を記録した貴重な屏風絵です。DNPは2018年、高精細複製「伝匠美®※1」を用いて、この屏風を再現しました。今回のワークショップでは、その複製屏風を展示。普段は間近で見ることが難しい文化財を、リアルな質感まで感じ取れる、貴重な体験の場となっています。
参加者は、屏風に描かれた人物を線画にした「ぬりえシール」に、「自分がこのお祭りに行くなら、どんな服を着る?」という視点で自由に色を塗りました。完成したシールは、屏風絵をプリントしたボードに貼ることができ、まるで400年前のお祭りの世界に自分が入り込んだような気分に浸れます。さらに、多くの参加者がシールを貼っていくことで、現代の万博と歴史上のお祭りが重なり合い、時代を超えた共創のアート作品が生まれていました。
会場で参加者の様子を眺めていた豊国神社の権禰宜(ごんねぎ)・大島さんは、「実物は重要文化財のため近くで鑑賞することはできませんが、高精細複製「伝匠美®」の技術で再現され、描かれた物がハッキリ見える距離でご覧いただけるようになりました。万博という世界的なイベントで日本の歴史文化を紹介できることを嬉しく思います」とおっしゃっていました。

※1 『伝匠美』は、文化財の”保存と公開”の両立を目的に、DNPが開発した文化財複製技術です。DNP大日本印刷の登録商標。

DNPの高精細複製技術で再現された「豊国祭礼図屏風」

「屏風の複製をきっかけに、多くの方に見ていただくことができました。これをご縁に、京都の豊国神社にもお越しください」と権禰宜・大島さん

屏風の一部をプリントしたボードに、参加者が色を塗ったぬりえシールをペタリと貼っていきました

このワークショップでは、「未来のまなび」につながるもう一つの体験も提供されました。参加者はタブレット端末を使って、バーチャル万博内にあるDNPの「きづきの杜」を自由に散策。バーチャル空間に隠れている屏風の登場人物たちを探すという、デジタルならではの体験を楽しみました。会場には大型モニターも設置され、バーチャル空間で屏風から飛び出した人物たちと一緒に踊るという、平面の絵では味わえない新しい楽しみ方も登場。モニターの前では、「昔のお祭りってこうやって踊っていたのかな?」と親子で語り合う姿も見られ、リアルとバーチャルが交差する中で、文化財の魅力がより深く広がる体験となりました。

バーチャル空間で屏風絵の登場人物と一緒に踊ろう♪

偶然の出合いが読書をもっと豊かに。
「自分色のクラゲ」を本棚の海に泳がせよう

もう一つのワークショップは、「本との出合いを楽しもう ~本棚の海に、自分色のクラゲを泳がせよう~」。会場には本棚が設置され、参加者は本を自由に手に取ることができます。会場に並べられた本は、クラゲ館のテーマ「いのちを高める」(通称クラゲプロジェクト)のシンボル8色※2に込められたキーワード「子どものこころ」「わくわく楽しい」「可能性」等をテーマに集められました。
本棚には、DNPが手軽に「本のある場」を作ることを目的として開発を進めている簡易段ボール什器を利用。分解して梱包できるので持ち運びしやすく、組立設置や片付けも短時間で簡易にできる優れものです。

※2 「いのちを高める」クラゲプロジェクトシンボル8色

どんな色のクラゲにしようかな?

クラゲ型のワークシートに自分の気持ちを色で表現

本を読んだときの気持ちが、色になって泳ぎ出す。
本棚に広がる、ココロのクラゲたちの海

参加者は、手に取った本を読み、そのときに感じた気持ちをクラゲのイラストに色で表現しました。色を塗ったクラゲは、海をイメージした本棚に貼り付けます。本から生まれた“ココロの色”をまとったクラゲたちが本棚のあちこちに展示され、全体を見渡すと、まるで色とりどりのクラゲが本棚の海を泳いでいるような光景が広がります。
「読んだことのない絵本に出合えてよかった」「色で気持ちを表現するのが楽しかった」といった声も聞かれ、偶然の本との出合いが新たな読書体験を生み出していました。DNPは、こうした「本のある場」づくりを通じて、読書をもっと身近に、もっと自由に楽しめる環境づくりを進めています。

海を模した本棚に、色とりどりのクラゲが泳いでいます

「未来のまなび」を、もっと自由で創造的に

今回の2つのワークショップには、子どもから大人まで幅広い世代が参加し、それぞれが自分の感性で楽しむ姿が印象的でした。文化財とぬりえシールを組み合わせて新たな表現が生まれたり、本との出合いを色で表現したりと、参加者の発想によって自由に形を変える創造の場となっていました。
まさに、新しいアイデアが多様に広がる「未来のまなび」を体現する企画でした。
DNPは今後も、リアルとバーチャルを融合させた「未来のまなび」の場を創出し、教育機関や自治体、企業と連携しながら、新たな学びの可能性を探求し続けていきます。

私たちが行ってきました!

大日本印刷 マーケティング本部

松平(左)

大日本印刷 出版イノベーション事業部

前山(右)

関連サイト

「豊国祭礼図屛風」を複製した文化財の高精細複製技術

DNPデジタル高精細複製 伝匠美®

屏風の一部をプリントし、ぬりえシールを貼り付けたボード

DNPかんたん組み立てPOP PaPatPOP

バーチャル空間でまなびの冒険に出発

EXPO2025バーチャル会場「きづきの杜」

ワークショップについてこちらでも紹介!

【大阪・関西万博】バーチャル会場

「きづきの杜」連動ワークショップ開催レポート