2020年9月29日

アミューズメント施設などでのフォトサービスを国内外で拡張

一瞬をカタチにする「自動撮影ソリューション」や米国CVI社のライドフォトサービス等の提供を開始

大日本印刷株式会社(以下:DNP)と、その100%子会社の株式会社DNPフォトイメージングジャパン(以下:PIJ)は、楽しさや感動などの体験価値を写真というカタチに残すため、国内外のアミューズメント施設などに向けた各種フォトサービスを拡張していきます。

国内では、センサーやタッチパネルを活用し、利用者が一人だけでは撮ることのできない“一瞬”を自動で撮影して、利用者に販売する「自動撮影ソリューション」*1を開発し、10月1日サービスを開始します。

また、2020年4月にDNPが子会社化したColorvision International, Inc.(米国フロリダ州、以下:CVI)*2の強みであるアトラクションでの“ライドフォト”をはじめ、アミューズメント施設ならではのクリエイティブ(コンテンツの企画・制作力)やシステムの開発力と、DNPのプリント関連の技術や自動撮影サービスを掛け合わせたフォトサービスを国内外で展開していきます。

【「自動撮影ソリューション」の概要と特長】

DNPが独自開発したカメラ制御技術により、さまざまなセンサーやタッチパネルを活用して、撮影から販売までの一連の流れを簡単な操作で遠隔から自動的に行うソリューションです。撮影しにくい条件や、利用者が1人では撮ることが難しいアングルにカメラを設置し、センサーによる感知やタッチパネルの操作を組み合わせて自動撮影できるため、「一瞬」の臨場感やライブ感を写真に残すことができます。

撮影した写真データはサーバーに送信され、その後、プリントまたは写真データを利用者のスマートフォンなどに送信します。利用者は、アミューズメントパークやイベント施設であらかじめ配布されたQRコードを各フォトスポットでかざして画像を登録しておくことで、撮影終了後に販売所等でまとめて購入することができます。

■システム構成およびビジネスモデル

〇撮影部材・販売機材、ソフトウェア、データ保管用のサーバー(使用料)、プリンター、プリント用部材(カラーインクリボンと受像紙)他、一式を施設やイベントのニーズに合わせて提供します。

〇ビジネスモデル:売上(レベニュー)シェアまたはレンタル

■ナゴパイナップルパークで採用!

本ソリューションは2020年秋の本格提供に先立ち、沖縄県の「ナゴパイナップルパーク」*3で採用され、2020年9月19日に「ダイナソーアドベンチャーツアー」でサービスを開始しています。

  

【CVIをDNPグループに迎え、フォトサービス事業を拡大】

DNPは、米国を中心にアミューズメント施設でフォトサービス事業を展開するCVIの全株式を取得し、2020年4月1日に子会社化しました。CVIは、1977年の創業以来、アミューズメント施設向け写真プリントシステム運用とソフトウェアライセンス販売の事業を展開しています。アトラクションの乗り物で楽しむ姿を撮影し、キャラクターや施設の世界観を表現する「ライドフォトサービス」など、システム運用の専門知識・ノウハウやクリエイティブを活かしたフォトシステムの開発に強く、米国のSea worldやSix Flagsをはじめとする大手テーマパークや観光地等に100箇所以上にフォトシステムを提供しています。

  

CVI社のアミューズメント施設で提供できるフォトサービスのイメージ写真

DNPは、写真プリント用の昇華型熱転写記録材(カラーインクリボンと受像紙)の製造・販売で世界トップクラスのシェアを獲得しています。また、デジタル画像と魅力的な「場」を活用した新製品・新サービスとして、写真プリント市場に「楽しい・うれしい・面白い・簡単・便利」などの価値を提供し、人々の撮影体験価値を高める「コトづくり」事業*4をグローバルに推進しています。観光地やアミューズメント施設等でも、写真撮影・販売をはじめとした事業を日本や米国、欧州、アジアなどで展開しています。

CVIの子会社化により、両社の技術のほか、フォト撮影やシステム運営等の経営資源を活かし、アミューズメント施設や観光地、美術館・博物館、スタジアムやスポーツ施設、劇場やコンサートホール、レストラン等、多くの「場」やイベントで人々の体験価値を高めるフォト関連のサービスを拡充させていきます。

【今後の展開】

DNPは、本「自動撮影ソリューション」をスポーツ施設、スタジアム、観光地、テーマパーク、商業施設、イベント、展示会などに提供していくほか、大型アミューズメントパークに特化したCVIの撮影・販売システム・技術も合わせて事業を拡大し、2024年度までに約100億円の売上を目指します。

また、新型コロナウイルス対策としてアミューズメント体験が制約され、「ニューノーマル」な社会の構築が求められるなか、DNPは今後も人々の体験の楽しさや感動を大切に保存する「写真の価値」を提供する、さまざまなサービスを国内外に提供していきます。

*1 「自動撮影ソリューション」の詳細はこちら → https://www.dnpphoto.jp/corp-customer/auto-shooting_system/
*2 Colorvision International, Incについて → 本社:米国フロリダ州、代表者:Mark Simmons、資本金:1,000米ドル、創業:1977年、事業:アミューズメント施設向けの撮影・プリント・映像配信システムの運用およびソフトウェアのライセンス事業、WebサイトURL:https://colorvisionint.com/
*3 「ナゴパイナップルパーク」の詳細はこちら → https://www.nagopine.com/
*4 DNPのフォトイメージング関連の「コトづくり」事業について → プロ野球などのスポーツやイベントでの当日のハイライト写真の提供、観光地や有名スポットでの記念写真、アミューズメントパークでの「ライドフォト」など、リアルな「場」やオンラインで提供する「ライブソリューション」のほか、観光地やアミューズメントパークでキャラクター等との合成写真を作成するソリューション、Sharingbox(マーケティングフォトブース)を活用した企業のマーケティング活動と撮影体験を結びつける事業などを展開しています。国内ではPIJが、国外ではCVIのほか、2014年に子会社化した米国フォト・ファンタジー社など日米欧でフォト関連事業を行う企業と連携して、グローバルに事業を推進しています。
大日本印刷株式会社本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 資本金:1,144億円
株式会社DNPフォトイメージングジャパン本社:東京 代表取締役社長:毛利洋一 資本金:1億円
※ニュースリリースに記載された製品の仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。


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