2014年12月3日
オリジナル書体『秀英体』のゴシック体を「一太郎」にライセンス提供
日本語ワープロソフト「一太郎2015」の30周年記念フォントパックに搭載
大日本印刷株式会社(以下:DNP)は、DNPのオリジナル書体『秀英体』の「秀英角ゴシック銀L(細)」「秀英丸ゴシックL(細)」の2書体を、日本語ワープロソフトなどを販売する株式会社ジャストシステムにライセンス提供します。
今回提供する秀英体フォントは、異なるOSの間でも利用できるOpenTypeフォーマットで、JIS2004字形(Adobe-Japan1-3準拠)に対応した9,498文字です。また、Unicodeで細かな字形の差異を書き分ける仕組みであるIVS(IdeographicVariation Sequence/Selector)にも対応しています。日本語ワープロソフト「一太郎」の発売30周年を記念して、ジャストシステムが2015年2月6日に「一太郎2015」の上位版として発売する「一太郎2015プレミアム」と「一太郎2015 スーパープレミアム 30周年記念パック」に搭載されます。
詳細はこちらをご覧ください。(http://www.ichitaro.com/)
今回「一太郎」の2製品に搭載されることにより、多くのパソコンユーザーが、書籍などに多く使われて高い評価を得ている秀英体を使って、文章作成などを楽しむことができるようになります。
【ライセンス提供の背景】
DNPは長らく、秀英体フォントを主に出版物などの印刷用途で使用してきましたが、その利用範囲を広げるために2005年9月に「一太郎」の20周年記念商品である「一太郎文藝」に「秀英細明朝」を提供しました。また、2013年2月には「日本語を美しく表現できる」とプロのユーザーを中心に高い評価を得ている「秀英明朝L(細)、M(中太)、B(太)」「秀英横太明朝M(中太)、B(太)」の5書体を「一太郎2013玄」に提供しています。今回、日本語表現にこだわりを持つ「一太郎」の30周年記念商品にふさわしい文字文化を支える高品質なフォントとして、秀英体の新たな魅力を発揮する「秀英角ゴシック銀L」「秀英丸ゴシックL」を提供しました。
【秀英体について】
秀英体は、明治時代末にDNPが独自に開発した書体で、辞典や書籍、雑誌などの多くの出版物で利用されており、日本語を読みやすく美しく表現する書体として高い評価を得ています。
本文に多く使われる明朝体のディスプレーでの視認性を高めた「秀英横太明朝」を2008年に開発したほか、主に見出しやタイトルに使われるゴシック体のラインアップを2012年から拡充してきました。ゴシック体は近年、映像字幕やスマートフォン、電子書籍などで見やすい書体としても使われることが増えています。そこでDNPは、高い視認性と本文用としての読みやすさの両方のニーズを兼ね備えたゴシック体を開発しました。クラシックな印象に加えて、内容をやわらかく、説得力を持って伝えることができる書体として用途が広がっています。
【今後の展開】
今後DNPは、より多くの生活者が秀英体を利用できるよう、表示する情報メディアに合わせたウエイト(太さ)展開や「秀英体号数かな」の開発を進めるなど、提供する書体を拡充していきます。また、パソコンソフト用だけでなく、スマートフォンやデジタルサイネージなど、多様なデジタル機器に向けて秀英体をライセンス提供し、フォントの利用費とコンテンツの企画・制作費などを合わせ、2017年度までに10億円の売上を目指します。
大日本印刷株式会社 本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円
株式会社ジャストシステム 本社:徳島 社長:福良伴昭 資本金:101億4,651万円
※「秀英」および「秀英体」は、大日本印刷株式会社の商標または登録商標です。
※「一太郎」は、株式会社ジャストシステムの商標または登録商標です。
※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。
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