2019年12月2日

額縁のない“ベゼルレス”のディスプレーに最適な「高機能ガラスカバー」を開発

ガラス端面までフィルムがカバーし、ガラスの飛散防止とコスト削減を実現

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義斉 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、カーナビゲーションシステムなどの車載用ディスプレーの外側の額縁(ベゼル)が無い、“ベゼルレス”タイプに最適で、且つ事故の衝突時に割れたガラスの飛散を防ぐ、「高機能ガラスカバー」を開発しました。

ガラスのエッジとコーナーをフィルムでカバー

幕張メッセで開催の「第10回高機能フィルム展」のDNPブースで当製品を展示

【「高機能ガラスカバー」開発の背景】

近年、カーナビゲーションシステムにおいては、ベゼルレスタイプのディスプレーが登場し、画面を最大限に活かしたデザイン性が評価され、特に高級車での採用が広がっており、最表面にタッチパネル用ガラスカバーが使われるケースが増えています。そのため、事故の衝突などでガラスカバーが割れ、ケガをしないように、強化ガラスを採用する必要性が高まっていますが、現時点では強化ガラスは高価であり、コスト負担が大きくなるといった課題があります。

こうした課題に対して、今回DNPが開発した「高機能ガラスカバー」は、ガラスのエッジとコーナーまでをフィルムでカバーした構造で、事故時のガラスの飛散を防ぐとともに、強化ガラスよりも安価なソーダライムガラスを採用することで、大幅なコスト削減を実現しました。

衝突試験の結果、割れて飛散した通常のガラス(左)と、ヒビが入っただけのDNPの「高機能ガラスカバー」(右)

【DNPの「高機能ガラスカバー」の特長】

■事故の衝突時に、割れたガラスの飛散を防ぎます。

■強化ガラスより低価格なソーダライムガラスを採用することで、大幅にコストを削減します。

■低い反射率と優れた耐擦傷性を両立させたDNPの「反射防止フィルム」*1を使用しています。

■ベゼルレスタイプのディスプレーに対応可能です。

■車載用途のほか、ラップトップPC等のディスプレーにも適用可能です。

【今後の展開】

DNPは、今回開発した「高機能ガラスカバー」を国内外の自動車部品メーカーに販売し、車載用カーナビゲーションシステムへの採用を図るとともに、次世代自動車におけるディスプレーの前面板への展開を目指します。

なお、本年12月4日(水)~6日(金)に幕張メッセで開催される「第10回高機能フィルム展」のDNPブースで当製品を展示するとともに、ミニセミナーによる紹介も行います。


*1 「DNPの反射防止フィルム」のニュースリリースはこちらをご覧ください。
https://www.dnp.co.jp/news/detail/1191304_1587.html

※ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

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