2023年12月1日から「白ナンバー事業者のアルコールチェック義務化」の道路交通法施行規則の改正案が施行予定

2023年12月1日より、白ナンバー事業者のアルコール検知器によるアルコールチェックの義務化が開始されることが発表されました。アルコール検知器をまだ手配されていない方、点呼記録や管理に不安をお持ちの管理者様はお早めの検討をオススメします。
本ページでは、義務化の内容や対象事業者などについて、解説します。
(2023年6月時点の情報)

1分でわかる!アルコールチェック義務化について解説

動画:1分でわかる! 法改正義務化について(0:58)

法改正のきっかけ

2021年6月に千葉県八街市で、トラックが小学生の列に突っ込み児童5人が死傷するという事故が起こりました。トラックの運転手は飲酒した状態で運転しており、警察庁はこの事件を受けて「白ナンバー」の車を所有する事業者に対しアルコールチェックをするよう、法改正が進みました。

2023年12月1日より、道路交通法が施行されることが決定

2023年12月1日施行の道路交通法

2023年12月1日施行の道路交通法では、安全運転管理者選任事業所として規定されている事業者(自動車5台以上(乗車定員11名以上のものは1台以上)を使用する事業所)を対象に、以下①~③を行う必要があります。
※自動二輪車(原動機付自転車を除く)は1台を0.5台として計算します。

2023年12月1日施行内容

① 運転者に対し運転前後の酒気帯びの有無アルコール検知器を使用して確認

アルコール検知器を常時有効に保持

③ 確認内容を記録し、その 記録を1年間保存

2022年4月1日の道路交通法改正と大きく異なるのはアルコール検知器が必要か否かであり、今後はアルコール検知器の使用有無の記録も残す必要があります。

参考:2023年6月9日配信-警察庁パブリックコメント(意見募集を含む)
参考:道路交通法施行規則等の一部を改正する内閣府令

【補足】2022年4月1日施行内容

2022年4月1日施行の道路交通法では、以下①②を行う必要がありました。

① 運転者に対し運転前後の酒気帯びの有無目視等で確認

② 確認内容を記録し、その記録を1年間保存

※DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3)を導入されているお客様は、点呼記録簿にて「アルコール検知器有無」を記録できます。

アルコール検知器を導入されていない方は、今から導入を検討しないと間に合いません。
アルコール検知器の駆け込み需要の想定や、半導体供給不足などの可能性も踏まえ、早めの検討をオススメします。

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記録項目

安全運転管理者は、アルコールチェックを実施するとともにその内容を記録し、その記録を1年間保存するよう定められています。記録に残さなければならない項目は以下です。

記録項目

① 確認者名
② 運転者
③ 運転者の業務に係る自動車の自動車登録番号または識別できる記号、番号等
④ 確認日時
⑤ 確認方法、対面ではない場合は具体的な方法
酒気帯びの有無(※2022年4月~)
アルコール検知器の使用有無(※2023年12月~:予定)
⑧ 指示事項
⑨ その他必要な事項

上記⑤の点呼に係る部分には、「アルコールチェック業務」が新しく加わっており、2022年4月より実施されています。
業務が増えることによって、チェック漏れや記録漏れが発生しやすくなりますので、皆さん気をつけましょう!

【補足】安全運転管理者の業務内容

安全運転管理者の業務は、以下①~⑦項目です。
今回の法改正義務化の「⑤ 点呼による健康のチェック、日常点検、アルコールチェック業務」に加え、他6項目もの管理を行う必要があります。

安全運転管理者の業務内容

① 運転者の適性や処分などの把握
② 運行計画の作成
③ 長距離、夜間運転時の交替要員の配置
④ 異常気象時の措置
点呼による健康のチェック、日常点検、アルコールチェック業務
⑥ 運転日誌の備付け
⑦ 運転者に対する安全運転指導

アルコールチェック/点呼記録の煩雑な管理をシステム化したい方にオススメ

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DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3)

DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3)は、乗車前に必要な確認作業をシステム化し、「免許証の確認、アルコールチェックから車両の鍵、ETCカード、給油カードまで一元管理したい」「運転者情報、確認履歴をデータで管理したい」といったお悩みを解決します。鍵ボックス(IB-3000)と連携して車両の鍵まで管理することにより、乗車前後のチェック漏れを防ぎます。


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DNP安全運転管理アプリケーションmamoruは、スマートフォン(またはタブレット)とアルコール検知器があれば、時間や場所を問わず、いつでもどこでもチェックを実施できます。また、チェック結果を管理者へ通知する機能もあるのでタイムリーな確認が可能です。

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