PIM導入、最初の壁をどう乗り越える?
ーー検討段階でつまずかないための視点
PIM(製品情報管理)の導入を検討する企業が増える中、「導入方法がわからない」「社内でどう進めればよいか不安」といった声も少なくありません。本コラムでは、PIMの基本的な考え方を振り返りながら、導入検討段階でつまずきやすいポイントと、その解決策について紹介します。また、DNPの支援サービスを紹介する動画をご用意しています。導入の進め方に不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
-
PIM導入検討支援サービスについて詳しい資料をご用意しています。
-
DNPのMDM/PIMソリューションについてのお問合わせはこちらから
動画:PIM導入検討支援サービスのすすめThe Movie(2:31)
PIM(製品情報管理)とは?
PIM(Product Information Management)は、企業が扱う製品情報を一元管理し、正確で最新の情報を社内外に届ける仕組みです。
ECサイトやカタログ、営業資料など複数チャネルでの情報発信を支える基盤となります。
近年、製品情報は多様なチャネルで活用されるようになり、情報量も増加しています。
部門ごとに情報を管理していると、更新漏れや誤情報が発生しやすく、業務効率や顧客体験に悪影響を与えます。
こうした問題を解決するために、PIMの重要性が高まっています。
PIMを導入することで、情報の正確性と更新スピードが向上し、部門間の情報共有も円滑になります。
結果として、複数チャネルへの情報発信が効率化され、顧客に正しい情報を届けることで信頼性が高まります。
さらに、重複作業の削減や誤情報対応の減少により業務負荷を軽減でき、新製品の投入スピードも上がります。
こうした効果は、企業全体の競争力を高めることにつながります。
こんなお悩みありませんか?
PIM導入を検討する際、多くの企業が次のような問題に直面します。
- どのPIM製品を選べばよいのかわからない
- 導入コストや運用コストが見えにくい
- 社内業務との整合性に不安がある
- データ移行に手間やリスクがある
- 社内の理解や協力体制が不足している
- 導入効果がどの程度あるのか判断しづらい
PIM導入に関する悩みの多くは、検討段階で十分な情報や判断材料が揃っていないことに起因しています。
だからこそ、早い段階で課題を整理し、客観的な評価を行うことが重要です。
PIM導入ステップの全体像
PIM導入は、次のような流れで進みます。
①要件整理・コンサルテーション
現状の課題を整理し、導入目的や必要な機能を明確化します。
② 業務プロセス分析・運用設計検討
部門ごとの業務フローを確認し、PIM導入後の運用ルールや業務設計の方向性を検討します。
③製品選定・見積り・契約
複数製品を比較し、最適なソリューションを選定します。
④要件定義・環境準備
選定した製品にもとづき、システム要件を定義し、必要に応じてカスタマイズを行います。
⑤受入れテスト・運用準備
テストを実施し、運用体制や業務ルールを整えます。
⑥データ移行
既存の製品情報をPIMに移行し、整合性を確認します。
⑦運用開始・運用サポート
本稼働を開始し、運用ルールの定着や改善を支援します。
このプロセスには、現状分析や課題抽出、製品評価を通じた最適化が求められますが、関係部門が多く、作業量も膨大になりがちです。
導入プロセスに伴う作業負担を軽減し、スムーズに進めるためには、専門的なサポートの活用が効果的です。
特に、システム導入だけでなく業務設計や運用サポートまで視野に入れることで、導入後の定着がより確実になります。
DNPでは、導入後の定着まで見据えた業務設計や運用支援を含むサービスを提供し、安心して運用を開始できる体制づくりをサポートしています。
導入前にここまでできる! DNPの支援がもたらす「安心と納得」
DNPの導入検討支援サービスでは、検討段階から伴走し、導入の可否や効果を客観的に評価します。
これにより、導入前の不安を解消し、納得感のある意思決定をサポートします。
具体的な支援内容の一例
・PIM市場調査・製品評価・他社事例の収集
・Fit & Gap分析・ROI作成支援
・業務フロー分析・課題抽出
・データ移行支援・導入計画書作成
・運用コストと投資効果のシミュレーション
DNPの支援を通じて、検討段階で必要な情報と判断材料をしっかり揃え、スムーズな導入を実現します。
アウトプットイメージ
|
現行の業務フロー(AsIs)の整理及び、PIM導入後の業務フローのあるべき姿(ToBe)の考察を行います。 |
機能要件に対して、ご提案システムの機能面でのFit&Gapを行い、データモデルを作成します。 |
|
サンプルコンテンツを使ったプロトタイプ環境を構築し、実際の利用を想定したPoCを行います。 |
外部コスト、内部コストを試算し、削減効果を洗い出します。 |
DNPのPIM導入検討支援サービスとは
DNPが提供する本サービスは、課題整理から効果検証、要件定義までを一貫して支援します。
導入に向けた不安や疑問を丁寧に解消し、最適なソリューション選定をサポートします。
-
PIM導入検討支援サービスについて詳しい資料をご用意しています。
-
DNPのMDM/PIMソリューションについてのお問合わせはこちらから
- ※2025年11月時点の情報です。
このコラムで紹介した製品・サービス
関連製品・サービス
-
商品情報を統合的にマネジメントし、顧客のProduct Experienceを向上
商品情報管理(PIM)システム Centric PXM
DNPが提供するCentric PXM(旧 Contentserv)は、商品のスペックや各種アセットを統合的に管理し、 さまざまなチャネルへタイムリーに情報を配信する商品情報管理システムです。
Centric PXMの活用により、社内のデータガバナンスやグローバルへの円滑な情報配信を実現し、 企業のマーケティングDXに貢献します。
-
企業の収益力強化に貢献する、戦略的商品情報の管理と活用
DNPグローバルPIMシステム Pro-V(プロ・ファイブ)
DNPが提供するPro-Vは、企業内に散在する各種マスターデータや商品のプロモーション情報を効率的に
収集・管理・配信するためのMDM/PIM(※)システムです。
商品の多様化に伴い増大する商品情報と関連する各種データを効率的に管理し活用することで、
企業のマーケティングの高度化を将来にわたって支えます。(※MDM=マスターデータ管理 PIM=商品情報管理)
