【令和8年度】被害者保護増進等事業費補助金とは?
過労運転防止の対象機器と申請の注意点を解説

運送会社やトラック・バス事業者にとって、ドライバーの安全確保や過労運転の防止、居眠り事故のゼロ化は最優先課題です。しかし、最新の安全機器の導入にはまとまったコストがかかるため、二の足を踏んでいる企業も少なくありません。そこでおすすめしたいのが、国土交通省が推進する「令和8年度 被害者保護増進等事業費補助金」です。この補助金を活用すれば、「過労運転防止のための先進的な取組み」として、疲労検知機器などの導入経費の補助を受けることができます。 本記事では、補助金の概要や今年度の申請スケジュール、注意すべき「申請の注意点」、そして補助対象機器である「スリープバスター」を活用した安全対策について詳しく解説します。
(2026年8月時点の情報です。)

【令和8年度】被害者保護増進等事業費補助金とは?過労運転防止の対象機器と申請の注意点を解説を表現するページトップ画像

1.「被害者保護増進等事業費補助金」とは?制度の概要と対象事業者

「被害者保護増進等事業費補助金(自動車運送事業の安全総合対策事業の部)」とは、自動車運送事業者や運行管理者がIT機器等を活用し、リアルタイムな運行管理や疲労状態の確認・注意喚起を行う取組みを支援する国の補助金制度です。
居眠り事故等の発生を防止し、効果的な運行管理の方法を確立・普及させることを目的としています。

参考:令和8年度被害者保護増進等事業費補助金ホームページ

対象となる事業者(緑ナンバー限定)

本補助金の交付対象は、主に以下の条件を満たす緑ナンバーの自動車運送事業者(およびリース事業者)です。

  • 一般乗合/貸切/乗用/特定旅客自動車運送事業者(バス・タクシー等)
  • 一般貨物/特定貨物自動車運送事業者(トラック等)
  • 資本金3億円以下、または常時使用する従業員数300人以下の中小企業者
  • 申請時点で、導入営業所の届出(認可)車両台数が5両以上であること
  • 過去3年間に大きな行政処分を受けていないこと

自家用自動車(白ナンバー)を保有する一般企業は対象外となりますのでご注意ください。

4つの支援区分

本補助金には、事業者の課題や安全対策のステージに合わせて活用できるよう、大きく分けて以下の4つの支援枠が用意されています。

過労運転防止のための先進的な取組みに対する支援(疲労測定・睡眠測定・点呼機器等)

運転中の疲労状態を生体信号等で常時測定・自動通知する機器や、休息期間中の睡眠状態を測定する機器、遠隔・自動点呼機器などの導入を支援する枠です。ドライバーの無自覚な疲労や「覚低」による事故をリアルタイムで未然に防ぎ、効果的な運行管理体制を確立することをめざします。導入経費の1/2(上限80万円)が補助され、先進テクノロジーを活用した安全対策の強化に直結します。

運行管理の高度化に対する支援(デジタコ、ドライブレコーダー等)

デジタル式運行記録計(デジタコ)や映像記録型ドライブレコーダー、およびその一体型機器の導入を支援する枠です。走行データの収集・分析や、事故前後の映像記録を活用した客観的な安全指導を可能にし、事業所全体の運行管理レベル向上を図ります。補助率は原則1/3(上限80万〜120万円)となり、車載機器の更新や高度化に適しています。

健康起因事故防止を推進するための取組みに対する支援(SAS検査、脳検診等)

ドライバーの体調急変や疾患による重大事故を防ぐため、各種スクリーニング検査の受診費用を支援する枠です。睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査をはじめ、脳MRI検診、心臓超音波検査、眼科検査などの受診経費が対象となります。補助率は1/2(上限50万円)で、乗務前点呼だけでは見抜けにくい潜在的な健康リスクの早期発見に役立ちます。

社内安全教育の実施に対する支援(コンサルティング活用等)

事故防止のプロによるコンサルティング活用や、貸切バスドライバー向けの外部研修受講などを支援する枠です。ハード(機器)だけでなくソフト(人材育成・管理体制)の面から安全管理を強化したい事業者に適しています。コンサル活用は経費の1/3(上限100万円)、バス研修は1/2(上限50万円)が補助され、社員全体の安全意識底上げに貢献します。

本記事では、最も注目度の高い「過労運転防止のための先進的な取組みに対する支援」(以下、過労運転防止枠)について掘り下げていきます。

2.【過労運転防止枠】令和8年度のスケジュールと申請の注意点

「過労運転防止枠」を活用して機器を導入する場合、以下の補助金額・補助率とスケジュール・注意点を把握しておくことが重要です。

補助金額・補助率

補助率 補助対象経費の 1/2(100円未満切り捨て)
補助上限額 1事業者あたり上限 80万円

リース事業者を介して導入する場合も、貸渡し先の運送事業者あたり80万円が上限となります。

令和8年度の申請受付スケジュール

申請受付期間 令和8年7月31日(金) 10:00 〜 令和9年1月29日(金) 17:00
対象となる事業期間 令和8年4月1日(水) 〜 令和9年1月29日(金)までに購入・取付・支払い(事業完了)が完了していること。

申請時に必ず抑えておくべき「3つの注意点」

①予算上限に達し次第「先着順」で早期終了する

公募期間は1月末まで設定されていますが、予算がなくなり次第、期間内であっても申請受付は終了します。 実際、令和7年度の同枠では申請が殺到し、11月10日という早い段階で受付終了となりました。今年度も早期終了が強く予想されるため、「まだ時間がある」と楽観視せず、速やかに準備を進める必要があります。

②「機器の導入・完了後」に申請を行う(事後申請)

本補助金は、機器を購入して車両へ取付け、販売店への支払いをすべて完了させてから申請する「交付申請兼実績報告」のフローとなります。購入前の事前申請ではない点に注意してください。

③ 国の他の補助金との重複申請は不可

本事業と補助対象が重複する国の他の補助金を重複して受けることはできません。

3.「過労運転防止」の対象機器と求められる安全対策

本補助金の対象となるのは、国土交通省が認定した「過労運転防止認定機器」に限られます。認定機器の中でも、特に導入が進んでいるのが「運行中における運転者の疲労状態を測定する機器」です。具体的には、以下の要件を満たす機器が指定されています。

  • 運行中の運転者の疲労状態を生体信号(心拍・脈波等)や車両挙動により常時測定・記録できること
  • 運転者ごとに測定データを管理できること
  • 疲労状態を判定し、運転者へ自動的に危険を通知(警告)する機能を有していること

4.補助金対象機器「スリープバスター」で安全対策を

国土交通省の「過労運転防止認定機器」として正式に登録されているのが、運転管理システム「スリープバスター」シリーズです。

以下のモデルが令和8年度の補助金対象機器として登録されています。

モデル名 型式
SleepBuster ver.1.2 0068F0000
SleepBuster Drive Rhythm Master 0068H0000
SleepBuster 休息トリアージュ 0068J0000
ヒュータコ 0069C0000
SleepBuster Mobile Editionバックタイプセンサー 006FF0000
SleepBuster Mobile Editionクッションタイプセンサー 006FB0000

スリープバスターが過労運転・居眠り事故防止に選ばれる理由

スリープバスターは、シートに内蔵された高精度センサーがドライバーの心拍・脈波などの微少な生体信号を常時測定します。ドライバー本人すら自覚できていない「覚低(覚醒低下)」や「居眠りの予兆」を科学的に検知し、音と表示で即座に警告を発します。カメラ画像による顔認識とは異なり、「目は開いているが脳が休んでいる状態」も逃さずとらえられるのが最大の強みです。補助率1/2(最大80万円)を活用できる今こそ、自己申告や根性論に頼らない、最新の科学的な安全管理体制へシフトする絶好の機会と言えます。

根性論や注意喚起はもちろん、外見の変化に頼る従来の車載設備だけでは、無意識に発生する脳の覚醒低下を抑止することはできません。事故を未然に防ぐためには、外見の変化を待つのではなく、生体データによって「外見には現れない初期の覚醒度低下(兆候)」を客観的に捉え、外部から警告を与える仕組みが不可欠なのです。

5.令和8年度 被害者保護増進等事業費補助金 よくある質問(FAQ)

参考:よくある質問|令和8年度被害者保護増進等事業費補助金ホームページ

6.まとめ:早期の機器選定と導入準備が成功の鍵

令和8年度の「被害者保護増進等事業費補助金」は、緑ナンバー事業者様にとって、コストを大幅に抑えながら最新の安全設備を導入できる非常に有益な制度です。しかし、前述の通り「予算上限による早期終了」のリスクが常に伴います。補助金を確実に活用するためには、一刻も早く対象機器を選定し、導入スケジュールを確定させることが重要です。
「自社の車両にはどのスリープバスター型番が適しているか?」「導入に向けた概算見積りやカタログ資料が欲しい」このようにお考えの安全運転管理者様・経営者様は、予算が消化し切ってしまう前に、ぜひお早めにご相談ください。

製品の企画・販売元

本製品に関するお問合わせは、本コラム下部の「この製品のお問合わせ」ボタンをクリックし、必要フォームを入力の上ご連絡ください。

※スリープバスター/ドライブリズムマスターは株式会社デルタツーリングの製品です。
※内容について、予告なく変更することがあります。

このコラムで紹介した製品・サービス

関連製品・サービス

未来のあたりまえをつくる。®