2024年4月8日

カーボンフットプリント算定システムの第三者認証の取得範囲を拡大

9種の製品群で信頼性の高いCO2排出量データの提供が可能に

大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 以下:DNP)は、自社製品のカーボンフットプリント*を算定・検証するシステムにおいて、2024年3月28日(木)、一般社団法人サステナブル経営推進機構(以下:SuMPO)の「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」の認証取得範囲を拡大しました。2022年4月に同認証を取得した3種のパッケージ製品群「紙器」「軟包装」「成形品」に加え、今回新たに「出版印刷物」「商業印刷物」「証券印刷物」「熱転写プリンターメディア」「建材用化粧シート」「自動車内外装用加飾フィルム」の6種の認証を取得しました。この認証に基づくDNPのカーボンフットプリント算定システムを通じて、2024年4月から、9種の製品群で信頼性の高いカーボンフットプリントデータの提供が可能になります。

*カーボンフットプリント:製品のライフサイクル(原材料調達、生産、流通・販売、使用・維持管理、廃棄・リサイクル)における温室効果ガス(GHG)排出量をCO2量に換算し表示するもの

背景

昨今、気候変動による影響が顕在化し、環境・社会・経済に大きな影響を及ぼしているなか、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが加速しています。企業に対しては、サプライチェーン全体を通じた温室効果ガス(GHG)排出量の削減や定量的かつ透明性の高い情報の開示が求められています。こうしたなか、製品・サービスのカーボンフットプリントの算定は、事業活動による環境影響の定量的な評価や、ステークホルダーとのコミュニケーションにおいて活用できるとともに、製品・サービスや企業価値の向上につながる手段として注目されています。

DNPは、これまで製品・サービスのライフサイクルにおけるカーボンフットプリントを算定し、新たな事業の企画・開発に活かすほか、算定結果を可能な範囲で社外に開示してきました。さらに近年、算定結果の開示ニーズはますます高まり、同時に算定結果の信頼性向上が求められるようになってきています。こうしたニーズを受けてDNPでは、信頼性の高いカーボンフットプリントを迅速に算定・提供する仕組みの構築を進め、2022年4月には3種のパッケージ製品群で第一号となる「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」の認証を取得し、今回新たに6種の製品群を認証範囲に追加しました。

対象製品群拡大のポイント

  • 「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」は、カーボンフットプリントの算定方法と算定結果の検証を含むマネジメント体制について、ISO14040:2006、ISO14044:2006に基づく妥当性を審査し、一定の品質を担保しながら算定結果を公開できるシステムとして認証を受ける制度です。
  • DNPは、先行してこの認証を取得していた3種のパッケージ製品群での経験・知見を活かし、新たに「出版印刷物」「商業印刷物」「証券印刷物」「熱転写プリンターメディア」「建材用化粧シート」「自動車内外装用加飾フィルム」をマネジメント体制に加え、認証を取得しました。
  • 2024年4月以降、SuMPOの認証を得た9種の製品群のカーボンフットプリント算定システムにより、第三者認証で信頼性を高めたCO2排出量データの提供を可能とします。

今後の展開

DNPは今回認証されたカーボンフットプリント算定システムを通じて、自社の製品・サービスにおける信頼性の高いカーボンフットプリントの算定と活用を進めていきます。このデータを社内外のステークホルダーとのコミュニケーションに活用し、サプライチェーン全体のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを強化・加速していきます。


■関連情報

○パッケージのライフサイクルCO2を算定するシステムの第三者認証取得へ→https://www.dnp.co.jp/news/detail/10161796_1587.html

○DNPライフサイクルCO2認証システム CO2算定サービス→https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10162993_1567.html


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