司法書士法人 赤羽法務事務所様
不動産売買に潜む“劇場型犯罪”をID確認システムPROでリスクヘッジ
本人確認書類の高精度な真偽判定は司法書士を守る
ここ数年、不動産取引などでの“なりすまし”犯罪が巧妙化し、司法書士業務における本人確認の重要性が増しています。しかし、司法書士業務に精通した者による犯行も多いことから、対話と本人確認書類の目視チェックのみで行う本人確認の「確実性」に不安を感じている司法書士もいらっしゃるのではないのでしょうか。
今回、そうした”なりすまし”犯罪へのリスクヘッジとしてID確認システムPROを導入し、実際の業務で活用されている司法書士法人赤羽法務事務所の春日 順子 様、松尾 昭史 様、石戸谷 洋平 様 (以下、赤羽法務事務所)にお話をうかがいました。
赤羽法務事務所(外観) |
代表社員 認定司法書士 春日 順子 様(写真中央)、認定司法書士 松尾 昭史 様(写真左)、石戸谷 洋平 様(写真右) |
司法書士は、本人確認業務で“なりすまし”を防ぎ、不正や虚偽の登記申請を回避する責務がある
司法書士は、なぜ、本人確認が必要なのか
司法書士は、不動産取引に関与する場合、犯罪収益移転防止法*1により、登記申請人の氏名、生年月日、および、住所などを確認しなければなりません。その際、運転免許証、マイナンバーカード(個人番号カード)、旅券(パスポート)、在留カード等の本人確認書類(身分証明書)での確認が必要となります。
また、登記申請人が登記識別情報を提供することができない場合にも、不動産登記法*2、不動産登記規則*3により、申請人の本人確認書類を確認する必要があります。
*1:犯罪収益移転防止法 2条2項44号、4条1項
*2:不動産登記法 23条
*3:不動産登記規則 72条、2項
一部引用:市民と法、No.111、特集「本人確認における身分証明書の真偽を見分ける」、“1号書面による本人確認とその留意点”、司法書士 大池 雅実
本人確認書類の真偽を見抜くことが、弁護士業務および司法書士業務に精通した、組織的な犯罪集団への対策として有効
厳格な本人確認書類チェックの必要性を再認識した背景にある、専門知識を駆使し複数人で役割をこなす“なりすまし”犯罪について
司法書士は、豊富な経験を活かした対話を頼りに本人かどうか判断し、本人確認書類の目視チェックにより“なりすまし”犯罪を防いできました。そのため、対話から本人であるかの真偽を見抜けない場合は、本人確認書類チェックで確実に見分ける必要があります。
![]() |
---|
ここ数年、弁護士および司法書士業務に精通し、細分化された役割を担う複数によって仕掛けられる“劇場型犯罪”が増えています。その手口は、司法書士が怪しむポイントを把握した上で土地所有者やその他関係者になりすまし、偽造した本人確認書類を用いてあたかも売主本人だと思わせる巧妙な手法です。
代表的な事例として、平成29年に巧妙な“なりすまし”犯が、偽造した所有者名義の旅券(パスポート)を信じ込ませ、某大手住宅メーカーから数十億円を騙し取った事件があります。この事件は被害金額が大きく、対象の土地が有名であったことから当時大きく報道され、司法書士に本人確認業務の重要性を強く再認識させるきっかけとなりました。
目視での真偽判定が困難な現代において、本人確認書類の高精度なシステム判定は、最大のリスクヘッジとなる
![]() |
---|
赤羽法務事務所の皆様にDNPアイディーシステム上野がインタビューする様子 |
本人確認時、巧妙な“なりすまし”犯のとの対話に疑う余地のない場合、本人確認業務のポイントは本人確認書類の真偽です。しかし、“デジタル画像処理技術の高度化”、“高性能なプリンターの普及”によって偽造が巧妙化した現代では、偽造された本人確認書類を目視で見分けるのは非常に難しい行為と言えます。
そこで重要なのは、巧妙に偽造された本人確認書類を一定水準で高精度に判定する方法の確立です。赤羽法務事務所は、パスポート等のICチップ内情報(個人情報、改ざん有無等)を確認できる点、提示率の高い運転免許証をスキャン画像から真偽判定できる点に魅力を感じ、ID確認システムPROの導入を決断されました。現在、高精度な真偽判定を補助するリスクヘッジツールとしてご活用いただいています。
赤羽法務事務所は、ID確認システムPROにより高精度な真偽判定を実現し、本人確認業務の質を向上させることで、巧妙な“なりすまし”犯罪から依頼主を守る
司法書士法人赤羽法務事務所 |
ID確認システムPROのイメージ |
ID確認システムPROによる本人確認は、依頼主に不快感を与えず、真偽判定結果がエビデンスとなるため、真偽判定以外でも本人確認業務の質が向上
赤羽法務事務所では、ID確認システムPROを導入する前、システムで依頼主の本人確認書類をチェックすることに懸念を抱いておられました。それは、入念に目視確認するよりも強く、依頼主へ不快感を与えてしまうのではないかという懸念です。しかし、運用開始から現在に至るまで、システムチェックで相手を不快にさせたことはなく、その懸念は払拭されたとのことです。
|
![]() |
---|
赤羽法務事務所は、ID確認システムPROの運用を始め、下記のように感じられています。
「確かに、システムチェックは目視よりも確認工程は増えます。しかし、システマチックに確認することで、従来の入念な目視チェックが不要となり、先方が不快に感じる素振りを見せないため、スムーズ且つ確実な本人確認業務を行えるようになったのではないかと感じています」
さらに、ID確認システムPROは、真偽判定の結果と真偽判定時に用いたスキャン画像を使い、自動的にエビデンスを作成することができるため、本人確認の場となる決済現場(銀行等)で本人確認書類をコピーできない場面でも有効的に活用いただけます。
ID確認システムPROは本人確認書類の偽造を見抜くことで、巧妙な“なりすまし”犯罪を見抜き、依頼主を守る役割を果たす
豊富な経験を活かした対話だけでは見抜くことが難しかった巧妙な“なりすまし”は、ID確認システムPROの導入により、犯罪に必ず用いられる本人確認書類の偽造を見抜くことができるため、「今まで以上に本人確認業務へ確信を持って取り組めるようになった」と、赤羽法務事務所より有意性を実感するコメントをいただきました。
そして、赤羽法務事務所は、豊富な経験を活かした対話に加え、ID確認システムPROを用いることで、より高精度な本人確認業務を行えるため、依頼主を守り、悪意ある者を退ける防波堤のような存在となっています。
|
プロフィール
![]() |
---|
司法書士法人赤羽法務事務所
代表社員 認定司法書士 春日 順子 様(写真中央)
司法書士法人赤羽法務事務所
認定司法書士 松尾 昭史 様(写真右)
司法書士法人赤羽法務事務所
石戸谷 洋平 様(写真左)
この事例で導入した製品・サービスの動画
ID確認システムPRO 運転免許証編
ID確認システムPRO 旅券(パスポート)編
製品の企画・販売元
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
内容について、予告なく変更することがあります。
本製品に関するお問合わせは、「ID確認システムPROのお問合わせ」ボタンをクリックし、必要フォームを入力の上ご連絡ください。
※本製品について、電話でのお問合わせをご希望する場合には、フリーダイヤル0120-033-343または、03-3350-4612までご連絡ください。
DNPアイディーシステム製品に関連する導入事例
横浜リーガルオフィス 代表 大池雅実 司法書士/司法書士・行政書士吉田智個人事務所 代表 吉田智 司法書士
ID確認システムPRO導入事例(東京都杉並区様)
「この事例で導入した製品・サービス」
-
犯罪収益移転防止法や携帯電話不正利用防止法など、法律等で本人確認が義務付けられている業務において、「本人特定事項を備えた顔写真付き本人確認書類」の真贋判定を補助し、IDとしての有効性・真正性を確かめ、本人確認業務をサポートします。
受付窓口で、「偽造在留カード、偽造運転免許証ではいか目視での判断が難しい」、「本人確認業務に時間がかかっている」、「運転免許証は暗証番号(PIN)を忘れていて本人確認を厳格にできない」、「本人確認書類の偽造で詐欺にあってしまう」といった課題を解決します。
さらに、システムで取得した券面画像やICチップ情報を活用し、顧客/ユーザー/会員情報登録のシーンでも業務効率化をサポートします。
政府が推進する「本人確認のデジタル化・厳格化(発信:内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室)」に最適です。
関連製品サービス
-
昨今、偽造在留カードや偽造運転免許証が増えています。
ID確認システムMOBILEは、ICリーダーに在留カードや運転免許証をかざすだけで、IC付き本人確認書類が偽造でないかを見分けられ、有効性や真正性の判別が簡単にできます。
●ICチップ付き本人確認書類の不正利用を防止できます。
●本人確認書類をICリーダーにかざし、必要事項を入力するだけでICチップ内の情報を読み出せます。
●ICチップ内の情報を出力することで、顧客/ユーザー/会員/各種申請書情報登録のシーンでの業務効率化もサポートします。
ID確認システムMOBILEは、モバイル対応本人確認システムから名称を変更しました。
その他の事例
-
東京ガス不動産株式会社 様
テレワーク下の研修効果を最大化する 集合研修+ライ...
- 情報セキュリティ
テレワークの急速な普及によってセキュリティ教育の重要度が高まるなか、自宅やオフィスなどさまざまな場所で分散して働く従業員...
-
株式会社DNPロジスティクス
DXの取り組みとして点呼業務をデジタル化! 点呼時...
- モビリティ
- 情報セキュリティ
運送事業者は、安全運行を確保するため、法律にもとづき、運転の前後に点呼を行います。点呼では運転免許証(以下、免許証)の有...
-
埼玉県新座市様
マイナンバーカードの交付率アップの”秘訣”は「マイ...
- BPO・業務効率化
- フォト・イメージング
現在、「マイナンバーカード(個人番号カード)」(以下マイナンバーカード)は、マイナポイント還元により更なる需要が見込まれ...
-
横浜リーガルオフィス 代表 大池雅実 司法書士/
司法書士・行政書士吉田智個人事務所 代表 吉田智 司法書士司法書士が地面師などの事件に巻き込まれるリスクを低...
- 情報セキュリティ
- BPO・業務効率化
なぜ司法書士は本人確認業務を厳格に行う必要があるのか、また、今回実際に「ID確認システム」を導入したことでどのようなリス...
-
兵庫県宝塚市様
兵庫県内で初めてマイナ・アシストによるマイナンバー...
- BPO・業務効率化
- フォト・イメージング
兵庫県宝塚市様(以下、宝塚市様)は、2019年11月からオンライン方式によるマイナンバーカードの申請ができるDNPマイナ...
-
学校法人東海大学様
レイアウトデータをwordで共有・管理 ...
- 出版・電子出版・教育
- BPO・業務効率化
学生数が減少の一途をたどる社会情勢の中、各大学では大学の強みや個性を伝える方法を模索しています。 大学らしさを全...
-
株式会社アズスタッフ様
「不法就労者を得意先へ派遣しないために。」/不法就...
- 情報セキュリティ
- BPO・業務効率化
近年、偽造した在留カード※1を悪用し、不法就労を行う外国人労働者の存在が問題となっています。今や偽造在留カードはSNSや...
-
東京都中野区様
マイナンバーカード取得促進イベントの効率的な運営に...
- BPO・業務効率化
- フォト・イメージング
官庁系ICカード身分証の機器や材料の販売と、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認システムの提供を中心とする株式会...
-
東京都杉並区様
マイナ・アシストによるオンライン申請方式でのマイナ...
- BPO・業務効率化
- フォト・イメージング
官庁系ICカード身分証の機器や材料の販売と、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認システムの提供を中心とする株式会...
-
東京都杉並区様
窓口での本人確認をスピーディーかつ正確に行える「I...
- 情報セキュリティ
- BPO・業務効率化
官庁系ICカード身分証の機器や材料の販売と、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認システムの提供を中心とする株式会...
-
資料ダウンロード
「e-文書法」に基づく 書類の電子化について 電子...
- BPO・業務効率化
- 企業コミュニケーション
書類の電子化を考える上で、避けて通れないのが「e-文書法」に代表される法制度の知識です。 本資料では電子帳簿保存法を例に...
-
コラム記事
販促物の在庫管理、過剰在庫や欠品を防ぐカギは?
- BPO・業務効率化
カタログやチラシ、帳票、POP、ノベルティなどの販促物を自社で管理する企業の多くは、在庫管理に多くの課題を抱えているので...
-
資料ダウンロード
さまざまな「アナログ資料」を「デジタル化」する 機...
- BPO・業務効率化
- 企業コミュニケーション
「資料の電子化・デジタルアーカイブサービス」を支えるDNPの機器や設備は、長年手がけてきた印刷事業で育まれた、高い精度と...
-
印刷会社社員によるコラム 第8回
「デジタルアーカイブの予備知識(4)〜データベース...
- BPO・業務効率化
スキャン、画像処理を経て、画像データを保存すればデジタル化は完了ですが、DNPのデジタルアーカイブにはもうひとつ大切な工...
-
公益財団法人 新聞通信調査会 様
貴重な史資料の可能性を広げる 「新聞通信調査会」の...
- BPO・業務効率化
- 企業コミュニケーション
戦中期の日本を代表する国際通信社「同盟通信社」の貴重な史資料を所蔵する、公益財団法人 新聞通信調査会の事例をご紹介します...
-
現場レポート
あのアイテムをデジタル化せよ!vol.3「大判設計...
- BPO・業務効率化
第三回目の対象物は、「大判設計図」です。サイズの大きい設計図は、どうしても保管時にかさばってしまいます。また、古いものは...
-
現場レポート
あのアイテムをデジタル化せよ!vol.2「ネガ・ポ...
- BPO・業務効率化
第二回目の対象物は、「ネガ・ポジフィルム」です。ネガ・ポジフィルムとは、銀塩カメラに使われるフィルムのことです。業務資料...
-
印刷会社社員によるコラム 第7回
「デジタルアーカイブの予備知識(3)〜解像度編」
- BPO・業務効率化
スキャンをして画像補正を済ませたら、納品用データを作る工程に進みます。その際、重要となるのが解像度です。今回は解像度につ...
-
印刷会社社員によるコラム 第6回
「デジタルアーカイブの予備知識(2)〜カラーモード...
- BPO・業務効率化
対象物のスキャニング後、保存する際のカラーモードを選択します。今回はそのカラーモードについて詳しくご説明します。
-
印刷会社社員によるコラム 第5回
「デジタルアーカイブの予備知識(1)〜スキャナ編」
- BPO・業務効率化
ご要望に合わせて最適な機器や作業を組み合わせ、専門の担当者がワンストップでスキャン〜後加工〜納品を進めていくDNPのデジ...
-
資料ダウンロード
そのデジタルアーカイブ、「使えるカタチ」になってい...
- BPO・業務効率化
- 企業コミュニケーション
デジタルアーカイブは、容量が軽ければ良いわけではなく、用途に合った“使えるカタチ”にしておくことが大切です。スキャンする...
-
現場レポート
あのアイテムをデジタル化せよ!vol.1「ちりめん...
- BPO・業務効率化
帳票類から希少な保管物まで、さまざまな対象物を高品質なデジタルデータに変換する、DNPのデジタルアーカイブサービス。 限...
-
印刷会社社員によるコラム 第4回
デジタルアーカイブの活用事例をみてみよう
- BPO・業務効率化
「デジタルアーカイブ」は、公文書や文化財をデジタル化して保存することから始まりました。古い書物、資料を多く所蔵する公的機...
-
印刷会社社員によるコラム 第3回
デジタルアーカイブ時代の幕開け!? 『e-文書法』...
- BPO・業務効率化
会社法や税法などで保存義務が定められている一部の文書について、デジタルデータでの保存を認める法律『e-文書法』。 いわば...
-
印刷会社社員によるコラム 第2回
デジタルアーカイブってこんなにも便利
- BPO・業務効率化
紙とデジタルデータ、どちらのほうが長持ちするかといえば、圧倒的に紙のほうが長期間の保存に向いています。しかし、それにも勝...
-
印刷会社社員によるコラム 第1回
今さら聞けない”デジタルアーカイブってなんだろう”
- BPO・業務効率化
デジタル化というと、ただスキャンしてデジタルデータにすれば良いと思われるかもしれません。しかし、紙の情報をただデジタル化...
-
新聞社様
紙文書の電子化&システム化
- BPO・業務効率化
- 企業コミュニケーション
資料室に保管されてる労働組合執行会議議事録など23,000枚の紙文書を電子化し、地方各地に点在するグループ会社の労働組合...
-
金融企業様
バインダファイル文書類の電子化
- BPO・業務効率化
- 企業コミュニケーション
各拠点で保管・使用されている「システム仕様書」「プログラム設計書」など、バインダ10,000冊(約300頁/冊)、合計約...
-
インフラ会社様
バインダファイル文書類の電子化
- BPO・業務効率化
- 企業コミュニケーション
契約書800万枚の電子化、お客さまの共有サーバより、各拠点営業所から検索閲覧とするため、契約番号のファイル名付与、 また...
-
TPR株式会社 様
リップマンホログラム転写ラベルで模倣品対策
- 情報セキュリティ
ピストンリング製品の模倣品対策としてDNPのリップマンホログラムをご採用いただきました。
-
大同工業株式会社 様
リップマンホログラムでバイク用チェーンの模倣対策
- 情報セキュリティ
バイク用チェーン製品の模倣品対策としてDNPのリップマンホログラムをご採用いただきました。