【セミナーレポート】DNP P&Iセミナー カタログDX
カタログ潮流 2024秋 〜顧客に響くクリエイティブのAI活用とデジタル印刷の最新事情〜

これからカタログはどうなっていくのでしょうか?
2024年9月26日に開催した本セミナーでは、カタログの未来への展望をお話ししました。特に、AIを活用したクリエイティブ評価の手法・従来の経験則に頼らない新たなアプローチのほか、社会の多様化に対応する「クラウドデータ活用型オンデマンド印刷サービス」をご紹介しています。カタログ制作がどのように進化していくのか、具体的な事例を交えて議論が展開されました。(2025年1月公開)

「カタログDX」について詳しくはテーマページをご覧ください

前回の「カタログ潮流2024『春』」セミナーレポートはこちら

本セミナーのポイント

  • AIによる客観的なクリエイティブ評価で、より効果的なカタログ制作
  • 環境配慮型デジタル印刷の導入による在庫管理コスト削減とCO2排出量削減

こんな方におすすめ

  • 根拠のあるクリエイティブを作り上げたい
  • クリエイティブ評価を数値化したい
  • デジタル印刷・小ロット印刷・在庫レス印刷に関心がある
  • 販促業務を進化させたい、新しい取組みをしたい

ダイジェスト版 動画

動画:カタログ潮流24秋ダイジェスト(05:16)


ダイジェスト版よりもさらに詳細をご覧になりたい方は「セミナー全編映像を見る」からお申し込みください。

  • クリックすると、それぞれ別の申し込みフォームが開きます。
    自動返信による受付完了メール送付後、3営業日以内に担当者より視聴URLまたは資料ダウンロード用URLを送付させていただきます。
  • 視聴期限は設けていませんが、予告なく終了する場合があります。
  • 本セミナーは企業・法人向けセミナーです。同業他社・個人の方のお申し込みはお断りすることがあります。
  • セミナー動画の録音録画、複製記録等は固くお断りいたします。


セミナープログラム

  • リンクをクリックすると、該当するテキストサマリーの箇所へジャンプします。
  • 講演者の所属・肩書などは、2024年9月セミナー開催時のものです。


テキストサマリー

【イントロダクション】 カタログからビジネスを変革するDNPのカタログDX

カタログDXの3つの視点全体像。「つくるを変える」「持ち方を変える」「伝えるを変える」はそれぞれに影響を与えながら、カタログの価値を最大化します

DNPは、「カタログDX」をコンセプトに、「つくるを変える」「持ち方を変える」「伝えるを変える」という3つの視点でお客さまの業務変革を支援しております。
今回のセミナーでは、その活動を通してお客さまからよく伺う「これからカタログはどうなっていくのか?」という未来の展望について、現在のカタログ制作を取り巻く状況をしっかりと把握した上で、DNPがご提案できる具体的な行動を2つのテーマでご紹介しました。

①AIの活用 ⇒ 第1部へ
カタログ担当者の経験と勘に頼っていたクリエイティブ評価を客観的に数値化することが可能になり、属人化・後継者問題を解決。

②デジタル印刷 ⇒ 第2部へ
大量印刷による廃棄ロス、在庫管理コスト、物流問題を解決。

DNPはモノづくりで培ってきたノウハウをもとに、カタログ制作工程の効率化をはじめ、製品情報の収集・管理、情報資産のデジタル活用など、お客さまのさまざまな課題の解決に取り組んでいます。


【第1部】 AIの活用

「作って終わり」ではない、継続的な改善を可能にする「DNPクリエイティブAI検証・改善サービス」

カタログのクリエイティブ制作には、2つの大きな課題があります。

「DNPクリエイティブAI検証・改善サービス」を活用することで、制作中のクリエイティブがカタログ読者にどのような印象をもたらすのか、作り手の意図は伝わるのかを、前もって客観的に検証することが可能です。
クリエイティブを数値化することで、制作関係者間で共有できる「共通の物差し」が生まれます。これにより、評価の一貫性が保たれ、効率的なコミュニケーションが可能になり、継続的な改善が促進されます。

AIを活用したクリエイティブ検証のデモ

本セミナーでは、脳情報通信融合研究センター(CiNeT)と株式会社NTTデータとの共同研究で開発されたD-Planner(ディープランナー)を実際に用いて検証を行いました。D-Plannerは、人間がコンテンツを見たときの脳活動を計測したデータとアンケート調査結果をもとにして作られた「仮想脳」を用い、さまざまな評価軸でクリエイティブの検証を行う仕組みです。

AIDMAフレームワークの説明図

本セミナーでは実際に、3通りの検証を行いました。
いずれも、AIを用いてA案・B案の2案を比較し、その結果を考察しました。



3通りの検証(比較した項目)

  • 好感度予測
  • 印象度予測(30パターンの中から適宜数項目を抽出)
  • 好み・嗜好予測



AIを用いることで、カタログ読者に対してどのような印象をもたらすのか、具体的な項目と数値を得ることが可能です。言い換えれば、カタログの発行前でも、コンセプトに沿った成果物になっているか検証し、その結果にもとづいて改善していくサイクルを構築することで、勘や経験だけに頼らないカタログ制作を実現できます。



クリエイティブ評価AIのイメージ図(ビジュアルページ)

クリエイティブ評価AIのイメージ図(商品ページ)

セミナー全編動画では、
詳細な検証結果をご覧いただけます。ぜひご覧ください。

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DNPのAI関連サービスのご紹介

ドキュメント構造化AI
PDF、Word等のドキュメントを生成AIの学習・参照に適したデータ形式に整形するAI。
誤回答や非回答を減らし、高い回答精度を実現。

DNP AI審査サービス™(校正・回覧業務)
画像認識と言語処理を活用して、さまざまな印刷物の校正・校閲・審査作業の業務効率化をサポートするAI。

予測AI・最適化構築サービス
販売実績やマーケティングデータをもとに、次のカタログの最適配置を予測するAI。



【第2部】 デジタル印刷

DNPが2024年6月からサービスを開始している、DNPクラウドデータ活用型オンデマンド印刷サービス「スマートeco²プリント」をご紹介しました。

さまざまな特長をもつ「スマートeco²プリント」ですが、
本セミナーでは、次の大きな社会課題に対応するという視点でも語られました。

カーボンニュートラル達成

従来のオフセット印刷に比べてCO2排出量を最大80%※削減できます。
これは、デジタル印刷が大量生産から小ロット生産に移行することで、消費電力量や廃液の排出が大幅に減少するためです。また、刷版工程が不要になることで、さらに環境負荷を軽減します。
※LCA手法にもとづき当社による試算

物流の2024年問題

必要な部数を必要なタイミングで印刷するオンデマンド印刷を採用しています。
これにより、在庫管理コストや廃棄ロスを削減し、倉庫レスを実現します。さらに、全国製造体制を活用することで、配送距離を短縮し、物流コストの削減にも貢献します。

人材不足

ネット通販やネット印刷サービスとは異なり、導入に際して費用の制限が少なく、仕様のカスタマイズが可能です。
また、CO2排出量の算定サービスやSFC調達用紙の利用、事務局の代行業務など、独自のサービスを提供しています。
これにより、企業の業務負荷を軽減し、人材不足の課題に対応します。

セミナー本編では、
さらにさまざまな機能についてもご紹介しております。

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登壇者プロフィール

登壇者 顔写真

株式会社DNPコミュニケーションデザイン​
第4CXデザイン本部DXコンサルティング部​
山中 淳​​

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株式会社DNPコミュニケーションデザイン
コンテンツDX本部コンテンツ運用管理部コンテンツLab室
中村 智草

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株式会社DNPグラフィカ
マルチサポート本部関西マルチサポート部eco2拡販プロジェクト
齋藤 充

  • 「D-Planner」「NeuroAI」は、株式会社NTTデータの登録商標です。
    またその他記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。

このコラムで紹介した製品・サービス

未来のあたりまえをつくる。®