マイナ免許証でも慌てない!非接触ICカードで本人認証を継続
マイナンバーカードと運転免許証の一体化、「マイナ免許証」の運用が開始しました。制度としては利便性向上を目的としたものですが、運転免許証を業務上の本人認証・本人確認に活用していた現場では、従来の運用が困難になるケースも想定されます。そのような場面で有効なのが、「TypeB方式の非接触ICカード」による本人認証・本人確認という選択肢です。
本ページでは、マイナ免許証による現場の変化をふまえ、本人認証・本人確認の手段として運転免許証を使用しているお客様(運転免許証利用事業者)へ、「ドライバー認証カード/ドライバー証明カード/ドラレコ連携カード/アルコール検査用カード」としてご活用いただける、TypeB方式の非接触ICカードの導入をご提案します。
本製品は、運転免許証と同様のTypeBカード規格の読み取り運用としてご利用いただけます。
(2025年5月時点情報)
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本製品に関する質問などお気軽にお問合わせください。
※個人の方のお問合わせはご遠慮ください。
運転免許証が“使えない”場面も?マイナ免許証で現場に起きる変化
「マイナ免許証」とは、運転免許証 の情報がマイナンバーカードのICチップに格納される仕組みです。制度としては合理的な内容ですが、運転免許証利用事業者では、これまでの運転免許証運用に支障が出る場面も想定されます。
①レンタカー業界/自動車教習所
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社用車やレンタカーの運用現場では、ドライブレコーダーへ運転免許証をかざす・差し込むことで、ドライバー認証や記録の紐づけを行う仕組みが用いられています。マイナ免許証では従来の運転免許証のフリー領域が簡単に確認できず、こうした本人認証の運用が継続できない可能性があります。
②運輸業界/アルコール検知器メーカー
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アルコールチェックの現場では、ドライバーの本人確認に運転免許証を用いていた運用も見られます。アルコール検知器などの機器がICチップの読み取りに対応していればマイナ免許証でも大きな影響はないものの、運転免許証の券面情報やフリー領域を活用していたケースでは、運用の見直しが必要になる可能性があります。
このように、「運転免許証を本人認証・本人確認のツールとして活用していた業務」は、マイナ免許証開始によって運用の見直しが求められる場面も出てきています。
【補足】マイナ免許証の持ち方
パターン① マイナンバーカードと運転免許証が一体化された「マイナ免許証」のみを保有
パターン② マイナ免許証と従来の運転免許証の2枚を保有
パターン③ 従来の運転免許証のみを保有
現場の混乱を防ぐ“代替手段”としての「TypeB方式の非接触ICカード」
こうした課題に対し、本人認証・本人確認を行うシステムで活用できるツールとして、当社独自の「TypeB方式の非接触ICカード」製品、「DNP非接触ICカード(メモリー用)」をご提案しています。
企業や団体が、マイナ免許証の仕様や読み取りの制限に左右されることなく、自ら発行・管理できる「TypeB方式の非接触ICカード」 を用いることで、現場の運用を大きく変えずに本人認証・本人確認を維持することができます。
大きなシステム改修を行うことなく、従来の運用を変えずに導入できる点も 、本製品の大きな特長です。
当社紹介の「DNP非接触ICカード(メモリー用)」
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DNP非接触ICカード(メモリー用)は、運転免許証やマイナンバーカードと同じType B方式を採用し、高い安全性と信頼性を確保しています。また、AESなどの暗号化処理技術を採用しており、重要なデータを安全に保護します。加えて、PET基材を採用した独自のICカード設計により、高耐久性・高耐熱性を実現しています。
詳細の仕様については、以下のリンクをご参照ください。
DNP非接触ICカード(メモリー用)なら、現場の運用をほぼそのまま維持できます
DNP非接触ICカード(メモリー用)は、「ドライバー認証カード/ドライバー証明カード/ドラレコ連携カード/アルコール検査用カード」としてご利用いただけます。
① 既存のドライブレコーダー(ドラレコ)やアルコール検知器などの機器と連携可能
② カードデザインもカスタマイズ自由のため、顔写真・氏名・IDを印刷した視認性の高いカードで確認が簡単
③ カードプリンターを使えば、社内で即時に発行可能
④ 入退室管理・勤怠管理など、他業務との兼用も可能
【補足】ICカードの読み取りにはICリーダーが必要
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マイナ免許証の読み取りには、対応したICリーダーの導入が必要です。
NFCリーダーやDNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア(SDK開発キット)もご提供しております。
ICカード以外の選択肢と比較:現場にとっての“現実的な選択”とは?
ICカード
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メリット:
・持ち運びが簡単で、カードをかざすだけで本人認証できる
・コストが抑えられ、大規模導入にも対応しやすい
・既存の認証機器(ドラレコ・検知器など)との連携がしやすく、運用を大きく変えずに済む
・プライバシー保護面で安心(生体情報を扱わない)
デメリット:
・紛失や破損時の再発行対応が必要
・定期的な更新やカード管理が必要
顔認証・生体認証
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メリット:
・本人のみが利用できるため、なりすましリスクが低い
・カードの持ち歩きが不要で利便性が高い
デメリット:
・導入コストが高く、システム構築などが必要
・マスクや環境光の影響で認証精度が低下することがある
・生体情報の取り扱いに対して、プライバシー面の不安がある
「TypeB方式の非接触ICカード」は、導入のしやすさ、既存機器との親和性に加え、運転免許証と同様のTypeBカード規格を活用できる点からも、コスト効率に優れた“現場視点の現実的な選択肢”です。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 自社で発行できますか?
- A. はい。カードプリンターを導入すれば、社内で発行・再発行が可能になります。
- Q2. カードのデザインは自由に決められますか?
- A. 可能です。部署ごとの色分け、顔写真・社員番号入りなど、さまざまなカスタマイズに対応しています。
- Q3. ドライバー認証用途以外にも使えますか?
- A. はい。入退室管理、勤怠管理、施設入場管理など、本人確認が必要なさまざまな用途に応用できます
最後に:マイナ免許証へ移行後も、業務を止めない本人認証を
制度の変化にあわせて、現場に合った“無理のない対応策”を見つけていくことが大切です。
当社では、「マイナ免許証で運転免許証が使えなくなる」という不安に対し、「TypeB方式の非接触ICカード」という現実的で導入しやすい選択肢をご提供しています。
現場に即した“無理のない対応策”をお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。
【参考】従来の運転免許証とマイナ免許証での書き込み情報の変化
マイナ免許証の導入に伴い、従来の運転免許証に比べて、記載される情報が大きく変わります。
従来の運転免許証では、ほとんどの情報がカード表面に記載されていましたが、マイナ免許証では生年月日・氏名・住所を除くすべての情報がICチップに格納され、カード表面からは確認できなくなります。
【重要な変更点】
・フリー領域の廃止
従来の運転免許証にあったフリー領域がなくなり、すべての免許証情報へのアクセスには暗証番号(PIN)入力が必須となります。
※フリー領域とは、免許証情報の確認時に、暗証番号(PIN)入力不要でも閲覧可能であった共通データ要素を指します。マイナ免許証では新たに4桁の暗証番号(PIN)を設定し、運転免許証の有効期限や免許証情報の確認にはこの暗証番号(PIN)の入力が必須になります。この番号を忘れると、本人であっても免許証情報にアクセスできません(忘れてしまった場合は警察署や免許センターで番号照会する必要があります)。
・有効期限の管理
有効期限は、新たに暗証番号(PIN)で保護された領域(WEF)に格納され、暗証番号(PIN)入力なしでは確認できません。
※WEF:Working Elementary File(作業用基礎ファイル)の略称
・交付年月日、本籍、照会番号、公安委員会名などの情報廃止
交付年月日、本籍は格納情報としてなくなり、確認できません。
従来の運転免許証とマイナ免許証の書き込み情報の違い
以下に、従来の運転免許証とマイナ免許証の主な違いをまとめました。(一部抜粋)
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① 氏名、住所、生年月日、顔写真は、マイナ免許証の領域には書き込まれません。
※マイナンバーカードのカード表面および券面アプリ(券面事項入力補助アプリ等)には記載されます。
② 交付年月日、照会番号、公安委員会名、本籍等は、マイナ免許証の領域には書き込まれません。
③ その他情報の有効期限、免許証の色区分等については、マイナ免許証の領域に書き込まれます。そのため、これらの情報を確認するためには、ICチップを読み取る専用機器が必要になります。
(従来の目視確認だけでは対応できないため、企業には新たな確認手段の導入が不可欠です。)
従来の運転免許証とマイナ免許証の書き込み情報の違い(一例) |
製品の企画・販売元
※内容について、予告なく変更することがあります。
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このコラムで紹介した製品・サービス
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データ容量・用途の多様性で選ばれる非接触ICカード
DNP非接触ICカード(メモリー用)
DNP非接触ICカード(メモリー用)は、メモリー用途に適したPET基材採用の高耐久・非接触ICカードです。社員証や入館カード、医療データ管理など幅広い用途に対応し、カードタッチによるスムーズなデータ収集が可能です。また、最大126KBのメモリーを搭載し、カード内に情報を保存する用途に適しています。 -
マイナ免許証、電子車検証、マイナンバーカード、運転免許証などの非接触ICカードの読み取り/書き込みに対応
NFCリーダー
NFCリーダーは、2025年3月24日より開始するマイナ免許証、2023年1月より施行の電子車検証、マイナンバーカード、運転免許証、在留カード、特別永住者証明書など、公的機関が発行したIC付き書類読み取り/書き込みに対応したICカードリーダで、金属面への設置が可能(金属干渉対応)な業務用モデルです。