ソフトウェア開発キット
DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェア
DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェアは、運転免許証(以下、免許証)によるドライバー管理、ICチップデータを活用した個人認証、ICチップデータとスキャン画像による本人確認時のチェック(真贋判定補助)などの機能をもつソフトウェアです。システム組み込み可能なソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)をご提供します。
スタンドアローンで運用する「運転免許証確認アプリケーション」では、免許証チェック(真贋判定補助/ICチップデータ読み取り)や、帳票(確認記録)の印刷が簡単にできます。自動車教習所(以下、教習所)での限定解除免許などの取得受付業務などにご活用いただいています。
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特長
DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェアは、「システム組み込み」と「スタンドアローン」の2通りの使い方ができます。
1. システム開発向けの「ソフトウェア開発キット」
免許証によるドライバー管理・ICチップデータを活用した社員証のような個人認証・ICチップデータとスキャン画像による本人確認時のチェック(真贋判定補助)機能のシステム組み込みを実現できます。
2. ネットワークにつながずに運用するシーンに最適な「スタンドアローンアプリケーション」
「運転免許証確認アプリケーション」は、教習所など、スタンドアローンの運用で、免許証のチェックや帳票(確認記録)印刷を実現できます。
暗証番号(PIN)入力により、免許証のICチップデータの本籍/氏名/住所/顔画像/免許番号などを確認できます。
ソフトウェア開発キットとスタンドアローンアプリケーションの機能と活用シーン
1. ソフトウェア開発キット(SDK)
ソフトウェア開発キット(SDK)では、運輸交通関係・社有車をお持ちの一般企業様でのドライバー管理システムや、本人確認サービスなど、免許証のICチップデータ の読み取りや、認証を行うシステム開発時に免許証まわりの機能の組み込みを容易に実現できます。
DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェアの概念図 |
接続する推奨ハードウェアにより、利用できる機能が異なります。
必要備品(ハードウェア) | |||
---|---|---|---|
ソフトウェアで できること①~⑤ |
IDドキュメント リーダー(ID-SR1) |
NFCリーダー※1 | フラットベッド (fi-65F/fi-65FG) |
①免許証 IC読み取り |
どちらかが必要 | × | |
②免許証 ID作成 |
どちらかが必要 | × | |
③免許証 券面スキャン |
必要 | × | 必要 |
④免許証 真贋判定補助 |
必要 | × | 必要 |
⑤免許証 券面OCR※2 |
必要 | × | 必要 |
※1 ICリーダー(NFCリーダー)はNMDA方式により制御
※2 免許証券面OCRの機能はオプションであり、OCRエンジンは当社指定のものとなります。
①免許証のIC読み取り
”官庁系IDカード発行”のノウハウを活用し、免許証のICチップデータの読み取り機能を提供します。
ICチップのデータは、暗証番号入力不要な”フリー領域(共通データ要素)”と”暗証番号(PIN)1-2領域”が対象です。
※暗証番号(PIN)1-2入力の場合は、電子署名検証による認証が可能。
②免許証のID生成(重複対策)
従来の課題
免許証の暗証番号(PIN)入力なしでの、ICチップから取得可能な「有効期限・交付年月日」等の組み合わせだけでは、IDが重複してしまうことがあり、ユーザーの個別管理に限界がありました。
本システム
官庁系IDカード発行を行うノウハウを活用し、DNP独自の技術により、免許証の個別認証(個人識別)に成功しました。
今までよりも格段に、ユーザーIDの重複を避けられます。この技術により、免許証をICリーダー(NFCリーダー)にかざすだけで、社員証の様に、個人認証(個人識別)に使うことができるので、出退勤管理(勤怠管理)システムや、ドライバー管理を行う点呼システム・IT点呼システムなどの使い勝手の向上が可能です。
※免許証の種類により、個別認識できない場合があります。詳細は、事前にお問合わせください。当社営業からのご説明時にご回答させていただきます。
③免許証の券面スキャン
推奨ハードウェアのIDドキュメントリーダー(オプション)を用いて画像読み取りを行います。
推奨ハードウェアのIDドキュメントリーダーの利点
ユーザー(利用者)は、スキャナーに免許証(カード)を挟むだけで、免許証の画像とICチップのデータを同時に取得可能です。
そのため、スキャナーでの免許証画像スキャンと、ICリーダー(NFCリーダー)でのICチップデータの読み取りを別々に行う必要がなくなり、運用が簡単になります。
④免許証の真贋判定補助
IDドキュメントリーダーにて、免許証の券面スキャンで取得した免許証画像(おもて面)データから、偽造されていないかのチェック(真贋判定補助)を行います。
免許証の暗証番号(PIN)入力なしで、偽造免許証でないかのチェック(真贋判定補助)ができます。
従来
免許証保持者が、暗証番号(PIN)8桁(4桁×2の組み込み)を忘れてしまうなどにより、免許証をシステムでチェックすることが、運用上難しいという課題がありました。
本システム
DNP独自の画像処理技術により、暗証番号(PIN)入力なしで、システムによるチェック(真贋判定補助)を実現しました。「運転免許証券面真贋度算出ライブラリー(提供終了)」を用いて、真贋度を算出します。
(ライブラリー単体でのご提供は終了いたしました。)
⑤免許証の券面OCR(オプション)
免許証おもて面画像から、文字認識(OCR)を行い、各種入力の効率化を行います。
免許証を安定して読み取り可能な推奨ハードウェア(オプション)のご提供
推奨ハードウェア(オプション)は、画像とICチップの同時読み取りができるIDドキュメントリーダー(ID-SR1)と、ICチップの読み取りのみを行うICリーダー(NFCリーダー)をご提供します。
※ソフトウェア開発キットのICチップデータの読み取りに関係する機能を使用する場合には、下記の指定機種のいずれかが必要となります。
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対応する機能
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対応する機能
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ソフトウェア開発キットはこんなシーンで活用できます
点呼システム
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点呼システムのイメージ |
点呼開始/アルコール測定のトリガーとして使用できます。
①免許証をIDドキュメントリーダーにかざし、ドライバーを認証します。
②アルコール測定や点呼開始します。
本人確認システム
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本人確認システムのイメージ |
免許証が、偽造など偽物でないか厳格に確認します。
①IDドキュメントリーダーのカバーを開き、運転免許証をセットします。
②システムにて、おもて面の貼り替えなどの偽造を、スキャン画像によりチェックします。
車両/ドライバー管理システム
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ドライバー管理情報(運転者台帳/乗務員台帳)による車両管理に最適です。
①IDドキュメントリーダーで免許証をスキャンします。
②ドライバー情報(個人データ)を取り出し、入力作業の効率化ができます。
2. スタンドアローンアプリケーション
「運転免許証確認アプリケーション」は、ネットワーク接続や、データベース管理が不要で、オフラインで使用できるスタンドアローンアプリケーションです。
免許証の画像取得・偽造でないかのチェック・取得した画像からOCRによる文字認識・ICチップデータの取得・有効期限確認・確認後の帳票印刷・ファイル出力まで、一連の流れでできます。
ICチップデータの取得では、暗証番号(PIN)入力により、ICチップデータの氏名/住所/生年月日/本籍の確認ができるため、教習所の受付業務(限定解除)など、免許証の確認や情報登録に最適です。
※運転免許証確認アプリケーションは、IDドキュメントリーダー(ハードウェア)が必要です。
運転免許証確認アプリケーションのイメージ |
取得可能なデータの一覧
運転免許証アプリケーション(スタンドアローンアプリケーション)で取得可能なデータ(情報)の一覧は下記です。
項目 | 画像スキャン | ICチップデータ | OCR(文字認識) |
---|---|---|---|
おもて/うら面画像 | 〇 | - | - |
顔画像(モノクロ) | - | 〇※1 | - |
氏名/氏名のフリガナ | - | 〇※1 | 〇 |
本籍 | - | 〇※1 | - |
住所 | - | 〇※1 | 〇 |
生年月日 | - | 〇※1 | 〇 |
交付日付 | - | 〇 | 〇 |
有効期限 | - | 〇 | 〇 |
交付No | - | 〇※1 | 〇 |
免許番号 | - | 〇※1 | 〇 |
免種ごとの取得日 | - | 〇※1 | 〇 |
免種 | - | 〇※1 | 〇 |
外字(画像の文字) | - | 〇※1 | 〇 |
真贋チェック | 〇 | - | - |
識別番号 | - | 〇 | - |
※1:暗証番号(PIN)入力した場合。暗証番号(PIN)には、PIN1とPIN2があります。
免許証チェック・アルコールチェックから車両の鍵、ETCカード、給油カードまで一元管理に特化したパッケージ
![]() |
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DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3) |
車両を保有する企業において「乗務点呼をシステム化したい」、「免許証の目視チェックで有効期限切れ、運転資格などの見逃しを防止したい」、「免許証チェック・アルコールチェックから車両の鍵、ETCカード、給油カードまで一元管理したい」、「ドライバー情報・確認履歴をデータで管理したい」など、ドライバー管理のパッケージシステムは、DNP安全運転管理サポートシステム(VD-3)をご確認ください。
スペック
項目 | ソフトウェア開発キット(SDK) | スタンドアローンアプリケーション |
---|---|---|
名称 | DNP運転免許証読み取り /認証ソフトウェア ソフトウェア開発キット(SDK) |
DNP運転免許証読み取り /認証ソフトウェア 運転免許証確認アプリケーション |
OS | Windows10(1803以降)各32bit/64bit、Windows11 ※エディションの詳細はお問合わせください。 |
|
.Net framework | .Net frameworkに対応している 言語で開発可能 |
4.8 以上 |
VCランタイム | - | Microsoft Visual C++2015-2022 Redistributale(x64) バージョン:14.30.30704.0 |
解像度 | - | 1,024x768以上 ※推奨は1,152 × 854 以上 |
対応ハードウェア | ・IDドキュメントリーダー ・ICリーダー(指定機種) ※使用するライブラリーにより、対応機種が 異なりますので、事前にご確認ください。 |
・IDドキュメントリーダー ※本ハードウェアが必須です。 |
動作確認PC
Windows 10/Windows 11
エディション | Windows10 32bit | Windows10 64bit | Windows11 64bit |
---|---|---|---|
プロセッサ | Intel(R) Core(TM) i5-4790 CPU @ 3.60GHz | Intel(R) Core(TM) i5-4790 CPU @ 3.60GHz | Intel(R) Core(TM)i5 CPU @ 2.4GHz |
メモリ | 4GB | 4GB | 8GB |
価格形態
ソフトウェア開発キット(SDK)の価格
項目 | ソフトウェア開発キット (SDK:Software Development Kit) |
ランタイムライセンス (SDKを利用して開発したソフトウェア/ システムを使用する際の端末ごとのライセンス) |
---|---|---|
製品 | DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェアのSDK導入費用(初期導入費用) | DNP運転免許証読み取り/認証ソフトウェアのソフトウェア年間使用料 (ソフトウェアのライセンス使用料とサポート費用を含む) ※OCRを使用する際は、別途、ライセンスが必要です。 |
サポート | SDKサポート費用 ※初期導入時のSDKに関する技術的なお問合わせとフォロー |
- |
スタンドアローンアプリケーションの価格
運転免許証アプリケーション(スタンドアローンアプリケーション)の価格形態については、お問合わせください。
提供形態
ソフトウェア開発キット(SDK)の提供形態
項目 | ソフトウェア開発キット (SDK:Software Development Kit) |
ランタイムライセンス (SDKを利用して開発したソフトウェア /システムを使用する際の端末ごとのライセンス) |
---|---|---|
提供物 | SDKの初回提供はディスクまたは 指定サイトからのダウンロードにより提供 ※都度相談 |
ランタイムライセンスの利用は証書または 契約書等のドキュメントにて提供 ※都度相談 |
補足 | API仕様書 製品仕様書 ライブラリーなどの一式 |
ライセンスを追加購入使用する際は、 書面等でエビデンスを発行 ※ライセンス追加購入時は初回提供物 (SDK等)の提供は致しません |
提供形態 | SDKの初回提供はディスクまたは 指定サイトからのダウンロードにより提供 ※都度相談 |
ランタイムライセンスの利用は証書 または契約書等のドキュメントにて提供 ※都度相談 |
スタンドアローンアプリケーションの提供形態
運転免許証アプリケーション(スタンドアローンアプリケーション)の提供形態については、お問合わせください。
保守サポート
主な保守サポートサービスは、法改正により免許証の券面仕様やICチップデータの仕様が変更した際の対応や、電子署名検証用の公開鍵データ等の定期的なファイル更新です。前述のファイル更新をしない場合、ICチップデータの電子署名検証結果が正しくなくなり、ICチップデータの改ざん検証ができなくなるなどの不具合が生じますので、ご注意ください。
製品の各種ファイルのアップデートが必要な場合は、DNPが提供するサポートサイト(ImagingBOX)からお客様自身でダウンロードしていただく必要があります。
詳細、電話サポート窓口については、下記の「IDソリューション製品サポートはこちら」をご確認ください。
TOPICS
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※個人の方のお問合わせはご遠慮ください。
- ※内容について、予告なく変更することがあります。