DNP透明蒸着フィルム IB-FILM^®

• 「IB-FILM」とは
• 「IB-FILM」の特長
• バリアフィルムの比較
• フィルム製造におけるDNPの強み
• 活用例
• 関連製品の紹介：ハイバリアアルミ蒸着フィルム

IB-FILMは、水蒸気、酸素などのガス透過を防ぐ透明な機能性バリアフィルムです。アルミ箔やアルミ蒸着フィルムに比べて、透明性があり、環境負荷が低いことが特長です。

1998年に量産を開始して以来、用途に応じて複数のグレードを製造し、包装材料、医療用途、生活空間用途、産業用途など、幅広い用途で活用されています。

IB-FILMは、独自の蒸着技術と特殊コーティング技術により、酸素の透過を抑制します。この特性によって食品の鮮度保持や医薬品の品質維持、電子部品の保護に幅広く利用されています。

水蒸気の透過を抑制することで、特に乾燥食品やサプリメントなどの食品包装から、医薬品包装や電子部品といった水分を嫌う製品の保護に活用されています。

IB-FILMの大きな特長の一つが透明性です。この透明性により、内容物を簡単に確認できます。また、ヘイズ（曇り度）が低いため、透明性が求められる製品に適しています。

環境配慮
- 植物由来のPET（DNP植物由来包材 バイオマテック®）を使用したフィルムもあります。
- ハロゲンフリーで、焼却時に有害ガスが発生しません。

安全性
‐加工時に異物混入やシール部分の泡噛みを発見できます。

保香性
- 香りや異臭成分の透過を抑えることができます。

付加機能性
- 電磁波を透過させる特性があります。
- レトルト用途にも対応しています。
- 直接印刷が可能です。
- 他の基材と多層化することができます。

IB-FILMと他のバリアフィルムの性能を比較した結果は以下のとおりです。

また、水蒸気と酸素のバリア性能をIB-FILMのグレードで比較した結果は以下のとおりです。

DNPの真空成膜技術は、真空環境下で気化させた材料をナノメートル単位でフィルム表面に形成し、バリア性を実現します。長年の経験と研究開発により、均一性と再現性を持つ蒸着層を形成しています。

DNPは多様な市場ニーズに応えるため、用途に応じたIB-FILMのグレードを開発・提供しています。酸素バリア性や水蒸気バリア性、透明性、耐熱性など要望に応じて最適なバリアフィルムグレードを選定します。
環境に配慮した植物由来のPETを使用したグレードも取りそろえており、さまざまなニーズに対応しています。

主要バリアフィルムグレードの資料は以下よりご請求ください。

お客様の課題や内容物に応じて、仕様設計やテスト品の作成・評価を行い、仕様決定をサポートします。IB-FILM単体の性能に加え、異なる素材とのコンバーティングで要求物性を実現します。
また研究開発段階でのご相談もお気軽にお問合わせください。貴社の素材とかけ合わせることで課題解決を図ります。
DNPは、お客様のパートナーとして、製品開発から実用化まで幅広くサポートいたします。

上記の特長から、IB-FILMはさまざまな用途で使用可能です。
ドライ品への使用を推奨しますが、液体品でもご検討いただけます。主な用途の事例を紹介します。

IB-FILMは、かつお節などの乾物から、菓子、ハム・ソーセージ、総菜、スープなどの粉末類、日本酒や焼酎の液体紙容器と、日常的にさまざまな食品に幅広く利用されています。特に、電子レンジ調理が可能なDNP電子レンジ包材アンタッチスルーで使用され、時短ニーズに応えています。個食・時短・簡便化ニーズに応える製品開発につながり、中食市場や外食市場での採用が増加しています。軟包装だけでなく、液体紙容器などの紙器容器でも活用されています。

医療分野でも医薬品や医療機器の保護に活用されています。輸液バッグなどの医療用途にも提供されており、DNP吸湿包材のように機能性のフィルムと貼り合わせることで新たな機能を付与することも可能です。

産業分野でも、水蒸気や酸素による製品の劣化を防ぎ、品質維持に役立つことから活用されています。
有機ELや液晶ディスプレイのほか、半導体などの製品に使われる部材として、またクリーンルームから出荷される際の包装材としても利用されています。これにより内容物をさまざまなリスクから保護しています。

IB-FILMは、食品、医療、産業の各分野でのニーズに応える高性能バリアフィルムです。
貴社のニーズに最適なグレードを見つけるため、ぜひ資料請求をお待ちしております。

DNPハイバリアアルミ蒸着フィルムは、酸素や水蒸気に対する高いバリア性と遮光性を兼ね備えた製品です。一般的なアルミ蒸着フィルムと比べて約10倍のバリア性と遮光性を実現しています。

従来アルミ箔を使用していた粉末調味料やフリーズドライ製品、医薬品、サプリメントなどのパッケージに活用されています。アルミ箔からハイバリアアルミ蒸着フィルムへの置き換えによってサプライチェーンにおけるCO₂排出量を約16％削減可能です。